2004年8月21日・9月1日号(第479号)

核も戦争もない21世紀に〜女性部原水禁大会報告〜

この地を訪れることに勝るものはない

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府本部女性部は反戦・反核の取り組みとして、被爆59周年原水爆禁止世界大会広島大会(8月4日〜6日)、長崎大会(8月7日〜9日)に参加。「核も戦争もない平和な21世紀に」をスローガンに、一人ひとりが行動する決意を新たにした。両大会に参加した瀬戸明美女性部長に報告していただいた。

子ども達の平和への願いが会場を埋め尽くす〜ヒロシマ〜

広島大会には全国から約3500人の参加があった。子どもの広場「メッセージFROMヒロシマ」では、広島の中学生が二日間、81キロメートルを歩いた「平和行進」の報告や、会場のみんなで書いた平和のメッセージを張り合わせたハート型の平和のモニュメント作りが行われた。また、海外の友達や全国の友達からのメッセージ披露などがあった。

アメリカの大学生が「大学にあるどんな高価な文献よりも、この地を訪れることに勝るものはない」との言葉には、深く共感を覚えた。子ども達の平和への願い、「核はいらない、そのためにもなにかやらなくちゃ」という純粋な姿が会場を埋め尽くしていた。

今年は戦後59年、被爆体験を語り続けている方の多くは高齢を迎え、いつまで伝えられるか不安を持っておられる。それでも多くの子どもたちが広島の悲劇を二度と繰り返さないよう、平和な未来を守ることを伝えるためにがんばっていた。

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閉会式では、アメリカがアフガニスタン・イラク攻撃に使用した劣化ウラン弾でいまなお被爆者が出ている現状をフォトジャーナリストの豊田直己さんが語り「今その引き金を引いているのは私たちだ。早くこんなことは終わらせなければいけない」と訴えた。

戦いの連鎖止めるのは武器を放棄する勇気〜ナガサキ〜

長崎大会には約2500人の参加があった。開会総会は沖縄のシンガーソングライター・海勢頭豊さんの平和コンサート、反核平和の火リレーの報告、詩「原爆を作る人々に」の朗読の後、開会された。世界には三千発の核弾頭がある。いつか来た道をたどらないために私たち一人ひとりができるのは小さなことだ。しかし、団結すれば正義の道へと進むことができるとの話があった。

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翌日は佐世保基地や佐世保市の現状を見学。平和を祈る長崎市の隣で佐世保市もまた、軍事施設縮減の闘いをしていた。武力を持った他国への恐れで自国を守るための武器を持てば、それは相手への脅威となり、他国は恐れからより強力な武器を、核兵器を、との考えに至る。戦いの連鎖を止めるには武力を放棄する勇気を持つこと、世界中が勇気を持ってすべての核を放棄する日が来ることを願って、閉会式平和行進の後、爆心地公園で手を合わせた。

これからも力をあわせ平和を守る戦いを続けていきましょう。

全国保育集会、地域の子育て支援を論議

公立保育所、学童など職場実態の意見交換も

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7月30日から8月1日の三日間、神戸市で第25回全国保育集会が「子どもは主権者、21世紀の保育は地域から!」をメインスローガンに開かれた。全国から1800人、京都から7単組24人の仲間が参加した。

京大の鯨岡教授による記念講演では「次世代の子育てには、次世代を育てる者の育成が課題。大人自身が主体を持ち、その上で子どもを一個の主体として受け止め、その育ちを支えていくことが必要」と話された。続いて公立保育所・幼稚園・学童保育の役割・使命や位置づけを議論し職場実態交流を深めるため、11分科会、7ワークショプ、3講座に分かれた。

公立保育所は市町村合併や運営費負担金の一般財源化、指定管理者制度導入、構造改革特区による幼保一元化などの動きの中で、統廃合や民間委託・移譲の合理化にさらされ、極めて厳しい状況に置かれている。分科会では、この状況を正確に理解・共有化し、地域子育て支援・地域福祉の拠点としての公立保育所の充実と改革の取り組みを進めることを確認した。

八幡市職労、善戦及ばず

第26回近畿地連スポーツ大会

第26回近畿地連スポーツ大会が8月8日から10日までの三日間、兵庫県淡路島で行われた。京都代表の八幡市職労チームは、野球、バレーともに初戦で惜しくも敗退した。

野球大会では、八幡市職労は昨年度優勝の強豪・和歌山県職労と対戦。一回と二回に集中打を浴び12点を奪われ、四回に1点を返したが、1対12で五回コールド負けした。優勝は大阪市従。全国大会には昨年優勝の和歌山県職労と2チームが出場する。

バレーボール代表、八幡市職労は奈良県職労と対戦。練習不足ながら奮闘したが、2セットともに奪われストレート負けした。優勝は豊中市職。  試合には負けたものの選手交換会では、八幡のバレーチームが山本リンダのダンスで会場を沸かせた。同チームの出し物は毎年好評で、今年も期待を裏切らないパフォーマンスを披露した。

環境キャラバン隊募集

9月30日〜10月1日、自転車で府内を縦断

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府本部はアースデイ企画の一環として、「環境キャラバン隊」の参加者を募集している。内容は、京都府内の自治労単組のある自治体を北から南まで(約170キロ)を自転車で回り、環境に関する要請を行う。

日程は9月30日(木)から10月1日(金)。29日(水)に京丹後市で前泊し、二日間をかけて木津町まで南下する。募集する参加者は5人程度。使用自転車の種類は指定せず、府本部でレンタルも可能。服装を統一し、のぼり旗を自転車に搭載して走る。伴走車も随行する。

環境省の「環境衛生週間(9月24日から10月1日)」に合わせ、廃棄物の問題、地球環境を考える取り組みを自然にやさしい自転車で行う。この趣旨を理解していただき、各単組から積極的な参加をお願いしたい。申し込みは各単組を通じて府本部まで。

高山憲之教授迎え「年金改革」講演会

9月28日ラボール学園

ラボール学園は9月28日(火)午後6時30分から、ラボール京都2階ホールで、一橋大学経済研究所教授の高山憲之氏を講師に「信頼と安心の年金改革」の講演会を行う。高山氏は年金財政学の第一人者で、連合や民主党の政策立案にも大きく寄与されている。

安心・信頼できる年金制度への抜本改革を実現する取り組みを進めるため、この機会に多くの組合員の参加をお願いしたい。なお、この講演は秋期公開セミナー(5回)の第4回目として開かれる。

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