2004年11月21日号(第486号)

賃金水準の維持・改善へ取り組み強化-2004確定闘争-

ブロック別総決決起集会、各単組の決意を表明

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2004賃金確定闘争のヤマ場の11月11日と15日、府本部は南部と京都市内・乙訓ブロックで総決起集会を開いた。

今年の確定闘争は基本給と一時金の改定がないこともあり、闘いに向けての意識が散漫になることが懸念されるが、あらゆる権利や労働条件を獲得する重要な闘いと位置づけ、参加者の意思を統一した。

集会あいさつで木村委員長は「府本部は19日に地方課交渉を配置し、ラスパイレス指数の低い自治体職員の賃金労働条件向上をめざす。単組でも最大限の努力をしてほしい。自治労共済の更新時期でもあり、共助の精神で職場での浸透をお願いしたい」と述べた。]

続いて谷口書記長が確定の課題について提起。ポイントは

  1. 新昇格制度、特昇制度、一時金職務段階別加算など国を下回る実態の改善と、昇格運用や枠外昇給の改善に取り組む
  2. 寒冷地手当については合理的基準がある場合には支給地域に準じた手当の支給を求め、激変緩和措置は地域実態を踏まえて労使間の交渉で対応する
  3. 臨時・非常勤職員の賃金を改善する
  4. 地域公共民間サービス労働者の雇用保障と自治体労働者との均衡に基づく賃金・労働条件を確立する
  5. 市町村合併の動きに対応した賃金労働条件や公共サービス改善の立場で具体的な対策を進める―など

地域給与に関しては、公務員連絡会と連携してハガキ行動をはじめとするさまざまな取り組みに結集することとした。

各単組からは、次世代育成支援対策推進法の事業主行動計画策定に積極的に関わることなど、独自の要求と交渉経過が報告された。公共民間労組からは指定管理者制度や身分保障の取り組みについても決意が表された。最後に、組合員一人ひとりが闘争に結集し、職場・単組で奮闘する集会宣言を採択して閉会した。

単組にいかせる運動を〜女性部第42回定期大会〜

組織強化と労働権確立へ

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府本部女性部は11月9日、第42回定期大会をウィングス京都で開催。9単組から26人の代議員が出席し、2004年の活動報告と2005年度の運動方針、新役員を確認した。

はじめに瀬戸明美部長(木津町職)が「役員の途中交代もあったが、みなさんの協力のおかげで1年間やってこれた。厳しい時だからこそ団結してがんばりましょう」とあいさつ。運動の継続と組織強化のため、次年度も役員として残る決意を表した。続いて府本部の山本成年副委員長と和泉成樹青年部長から連帯のあいさつを受けた。

活動報告では1年間の活動の写真をスクリーンで紹介。各単組からも活動の報告があった。2005年度の運動方針は、

  1. 組織強化
  2. 女性の労働権確立
  3. 地方自治を守る
  4. くらしと平和・民主主義を守る
  5. 民間・地域労働者との交流・連帯

を柱に闘いを進めていくことを確認した。

新部長には国保労組の長谷川かをりさんが信任。「みんなで声を出して運動に発展させ、単組に生かせる府本部女性部運動をめざしたい」と抱負を語り、7単組11人の役員体制で新年度のスタートを切った。

秋晴れの下で単組交流〜青年部バーベキュー大会〜

料理のできばえに満足

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府本部青年部は11月7日、アクトパル宇治でバーベキュー大会を開いた。この大会は、各単組の青年部員相互の交流を目的として開いているもので、青年部恒例の行事として定着しつつある。

当日は晴天に恵まれ、8単組から31人の参加があった。はじめに和泉青年部長が「今年は台風などの異常気象で青年部のイベントに大きな影響があった。幸い本日は晴天なのでみなさんで楽しみましょう」とあいさつ。九月の新入組合員歓迎集会で顔なじみになった新入組合員も多く参加、和気あいあいとした雰囲気の中、自らバーベキューや焼きそばを調理して、そのでき栄えに感心したり納得したりといった様子で楽しんでいた。会場の中にある広場でボールやフリスビーで遊ぶ参加者もいた。

最後に全員で後片付け。調理器具やクーラーボックスをリヤカーに積み込んで返却。秋晴れの高い空を眺めつつ、なごり惜しい気持ちを胸に帰路についた。

新長期・新親子がスタート〜自治労共済〜

愛車見舞金が大幅に改善

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自治労共済京都府支部は11月5日と6日の2日間、宮津ロイヤルホテルで秋季共済担当者会議を開催。新規加盟組合も含む13単組33人が出席した。

今回は、例年の加入拡大を目標においたセット共済一斉募集の取り組みが中心となった。長期共済・学資共済が「新長期共済・新親子共済」として全労済移管したことにより、すべての取り扱いメニューが自治労共済単独から全労済との共同開発となり、厚生労働省の認可を受けた名実ともに、生協法人「自治労共済」としての募集スタートとなる会議でもあった。そのため出席者は、組合員への周知徹底や加入継続事務を行うために、団生・長期・親子共済の説明や、立て続けに到来した台風や地震でクローズアップされた自然災害付火災共済の講義に熱心に聞き入っていた。

キャンペーン期間に入っている自動車共済についても近畿自動車サービスから説明を受けた。愛車見舞金が大幅に改善され、これまでのイメージを払拭するキャンペーンを行って、自動車共済とあわせた加入拡大を図っていくことが確認された。

今後、単組の共済活動の取り組みとして各共済メニューの周知説明や加入拡大の募集活動が図られる。ぜひ配られるパンフレットをご一読のうえ、ご検討をよろしくお願いしたい。

電話労働相談を実施

11月25〜27日、フリーダイヤル0120-16-2143

府本部は府内の未組織の労働者に公正公平な労働条件が実現されるよう適切なアドバイスや情報を提供するため、電話労働相談を実施する。前回の6月に続き2回目の実施。若年労働者や身分の不安定な非常勤・臨時労働者の相談窓口として、安心して働ける環境づくりを進め、未組織労働者が抱える問題解決を支援していく。

相談員は、府本部などから労働行政や組合の相談活動経験者が担当する。相談日は11月25日(木)から27日(土)の3日間、時間は午後1時から8時まで。ただし最終日は5時終了。フリーダイヤル0120-16-2143。

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