2005年7月11日号(第506号)

地域給与導入案の断固阻止を-05人勧期要求-

大規模な中央行動、真夏の闘いへ

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いよいよ2005人事院勧告に向けた最終の闘いの幕が切られた。まさに私たちの生活を守り地域経済の活性を賭けた真夏の熱き闘いだ。人事院は今年の勧告で地域給与・給与制度見直しを提案しようとしている。しかしこの案は、矛盾ばかりであまりにも問題点が多く認められるものではない。府本部は導入を阻止するために最後まで闘い抜く。

地域給与と関連して問題の多い給与制度見直しについては、勤務実績に基づいた昇給幅の決定と勤勉手当への反映、もう一つは俸給表の構造見直しがある。勤務評定制度がこれまで機能していなかったと人事院も認めているなかでの査定昇給や成績率の拡大であり、到底認めることのできない案だ。詳しくは、自治労本部機関紙「じちろう号外(6月15日付)」を参照していただきたい。

公務員連絡会は6月15日と16日のブロック代表による人事院交渉および人事院勧告の措置案の内容から、第2次以降の行動を強化した。

7月6日から8日にかけて、「2005人勧要求実現7・6〜8第2次中央行動」を社会文化会館大ホールで行った。当初、全体で200人・各ブロック70人規模であったが、この間の状況から全体500人・各ブロック300人と規模が拡大された。京都からは7月7日に40人が参加。交渉支援行動では措置案撤回を声高らかに叫んだ。

第3次行動は7月14日。4千人による集会とデモ行進、第4次行動は7月22日。5千人規模集会、デモ行進と議員要請行動が行われ、府本部から各30人が参加する。

22日の書記長クラス対給与・福祉局長交渉と8月上旬に開かれる委員長対人事院総裁交渉で勧告内容に決着がつく。残すところ後1カ月を切り、厳しい状況ではあるが、自治労に結集し闘い抜こう。

キス釣りとクリーンアップを体験〜府本部アースデイ〜

日本海の自然とふれあい大切さ学ぶ

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府本部はアースデイ企画として、6月25日に京丹後市網野町浜詰ビーチでクリーンアップ、26日に同市久美浜町でキス釣り体験を実施した。

浜詰ビーチは30度を超える暑さ。海水浴を楽しむ人を横目に、参加者12人は汗だくになりながら砂浜を清掃した。分別して拾い集めたごみは15袋にもなった。

翌日は早朝5時に集合し、参加者11人は4艘に分乗して沖へ向かった。「今日はいっぱい釣るぞ」と期待に胸躍らせながら漁場に着き、早速釣りを始めるが、釣果は思っていたほど伸びない。それでも25センチから18センチのキスやカワハギ、小ダイ、ベラなどを釣り、参加者は満足顔だった。

2日間を通して自然に親しみ、その大切さを実感することができた。今後も地球環境を考え、守っていく取り組みを広めていきたい。

社会保障の見直しなど議論

全国福祉集会に750人

6月16日から3日間、福岡市で全国福祉集会が開かれ、全国から750人、京都からは6人が参加した。

全体集会では自治労社会福祉評議会の中西事務局長から、社会保障・社会福祉をめぐる特徴的情勢、介護保険制度をめぐる課題と取り組みの方針、障害保健福祉施策見直しの動向と制度改革の課題、子ども・家庭施策に関わる取り組み、福祉事務所機能と生活保護制度改革についての基調提起がなされた。続いて栃本一三郎上智大学教授から「社会保障制度の見直しと福祉改革の課題」と題して記念講演があった。

2日目には「介護保険制度改革と高齢者福祉施策」「障害者自立支援法と新たな障害者施策」「次世代育成支援行動計画と児童虐待防止施策」「生活保護制度改革の課題」の4つの分科会、3日目は2つの統合分科会に分かれて現状報告や問題的などが討論された。

現評のイロハを学ぼう〜新入組合員学習会〜

経験を聴き活動の大切さ認識

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「現評のイロハを学ぼう」と、府本部現業評議会は6月20日、初めての「新入組合員学習会」をホテルセントノーム京都で開いた。

学習会には7単組から45人が参加。講師の米澤修司府本部副委員長(城南衛管労組)から、経験談をまじえた労働組合基本講座を受け、活動の大切さを再認識していた。

米澤副委員長はまず、1970年代にさかのぼり、往年の労働組合活動の実態を説明。80年代の「臨調」との闘いや連合結成、現在の「公務員バッシング」や組織率低下など歴史に絡めて組合の必要性を強調した。また、「自治労とは」「連合とは」など、基本知識のわかりやすい解説もまじえながらの講演に、参加者は熱心に聴き入っていた。

なお、この学習会は現評が年間3回開いている課題別学習会とは別に、単組からの要望で企画したもので、例年開催を検討中だ。

女性の幸福が世界の平和に

連合京都女性委員会が「ベアテの贈りもの」上映

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連合京都女性委員会の「ベアテの贈りもの上映&藤原智子監督トークの夕べ」が7月2日、ウィングス京都で開催され、連合組合員や一般市民、200人が会場を埋めた。

はじめに藤原監督が映画作成の経緯と男女平等と平和憲法の大切さを熱く語った。

映画は、GHQ民生局員として22歳の若さで憲法草案の作成に携わり、女性の権利を明記することに尽力したアメリカ人女性・ベアテ・シロタ・ゴードンさんの語りから始まった。幼い頃、日本での生活の中で女性の地位の低さを肌で感じてきた彼女が、男女平等の条項である24条「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない」をどのような思いで書き加えたかが解き明かされた。さらに戦後、その条文を後ろ盾に地道な活動を展開してきた日本の女性たちの歴史が紹介された。

「女性が幸福にならなければ世界は平和になりません」―ベアテさんの言葉が心を打った。

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