2007年3月15日号(第547号)

達成しよう!1人5筆の署名行動

公共サービス憲章の制定もとめて

自治労は連合が提起する「格差是正キャンペーン」を主体的に推進するため、各県で公開シンポジウムを展開する。そして、その取り組みと連動し公務労協の「ともに生きる社会のための公共サービス憲章」の制定を求める大規模な請願署名に取り組む。

公共サービス憲章とは、公共サービスを無原則に市場にゆだねるのではなく、社会的役割とあるべき改革の原則を、市民の合意を得た中で新たに創造することを目的としている。

憲章の基本理念は「公共サービスは、すべての人々の基本的人権を保障し、安心・安全の生活を支え地域に活力をもたらす社会のいしずえである。公平に利用でき市民ニーズに応える良質なもの。最終責任は中央政府及び自治体政府。公益性が最優先され社会対話と市民参画が保障・促進されなければならない。」としている。

もともと憲章とは、基本となる決め事であり公共サービスの役割や従事者の規範を定めるものである。欧州連合(EU)地域では、不可欠で基本的な公共サービスが弱体化されないよう、EU法制定を求めて各国労組が共同して署名運動を進めている。

国会に対しての私たちの意志を伝える手段の一つが請願署名である。今回の署名の目標は全体で500万筆、京都では3万5千筆、つまり組合員1人5筆の署名をめざす。結果の見えにくい署名行動ではあるが、されど無視できない数の署名であれば我々のめざす社会に近づくことができる。ここ一番の結集力でこの署名行動を成功させよう。

分配率の是正こそ急務

連合京都が07春闘総決起集会

連合京都は「2007年春季生活闘争・統一自治体選挙・参議院選挙勝利総決起集会」を3月8日、円山野外音楽堂で開いた。会場には各単産からの参加者3,000人、うち自治労から200人が結集し、集会は成功した。

激励に福山哲郎参議院議員、松井孝治参議院議員がかけつける中、連合京都木戸美一会長は「連合が果たすべき社会的責任をしっかりと受け止めつつ賃金改善に結果を出したい」とした上で、分配率の改善はもちろんのこと、同時に労働法制の闘い、さらに統一自治体選挙と参議院選挙での勝利を組織全体でかちとる決意を力強く表明した。

集会に引き続き、参加者全員で京都市役所までデモ行進を実施。自治労は「格差拡大の是正」「日本型イグゼンプション導入反対」「地域にねざした質の高い公共サービスの実現」「公務員の労働基本権の確立」などのシュプレヒコールで連合春闘を市民にアピールした。

自治労のスト権確立

批准率は69.84%

自治労は2月28日の第2回拡大闘争委員会で、2月15日から22日に実施した今年度のストライキ批准投票の結果、69.84%の批准率でストライキ権が確立されたことを確認した。これにより「年間を通して、1波につき2時間を上限としたストライキ体制」が中央闘争委員長の指令権のもとに確立された。

自治労は2007春闘期において、「脱『格差社会』にむけた社会的権利としての公共サービスの再構築」「賃金改善、同一価値労働・同一賃金の実現」などの基本的課題にもとづき、単組・県本部・本部が一体となって全力でたたかいを進めている。

女性リーダー養成へ講座

府本部・男女がともに担う委員会が

男女がともに担う委員会は2月23日、講師にキャリア・カウンセラーの石川佳代さんを迎えて「女性リーダー養成講座」をウィングス京都で開いた。テーマは「効果的なプレゼンテーション」。

次代を担う女性活動家の資質としてオルグ能力や説得力ある話し方が求められる中、10名の受講者は緊張しながらも実技にチャレンジし実力アップをはかった。

講座は、話し方に思わず「聞きぼれ」してしまう、好感度「大」の石川先生により進行。内容は「家事と男性」などのテーマにもとづき、全員が決められた時間で自分の考えを発表していくという方式で行なわれた。ビデオも撮影され、参加者同士や先生からの講評を受ける(振り返りセッション)などして各自の話し方の長所・短所を客観的に把握しようというもの。受講者の半数は人前で話すことに不慣れな人たちだったが、2回目ではそれぞれ進歩がみられた。最後に先生から「今日学んだことは、大勢の前でも少人数でも有効です。ぜひ今後に活かしてください」と激励があり、講座を終了した。

5人の仲間を議会へ送ろう

07統一地方選

格差社会の是正、働きがいの感じられる社会など、わたしたちのめざす政策実現にむけて重要な意義を持つ第16回統一自治体選挙がいよいよ4月に行なわれる。府本部は組織内の予定候補5人の勝利をめざす取り組みを進めている。

統一自治体治体選挙の前半戦となる京都府議会選挙と京都市議会選挙は3月30日告示、4月8日投票。後半戦となる各市町村の首長・議会選挙は4月15日告示、同22日に投票を迎える。

府本部は、以下の5名の必勝をめざす。構成は、京都府議会に大の征次さん(現職)、京都市議会に小林あきろうさん(上京区・現職)・平井としきさん(北区・新人)・ふじかわ剛さん(山科区・新人)、京田辺市議会に米沢修司さん(新人)。

その他の選挙区でも、自治・分権を推進し、民主・リベラル勢力の総結集の基盤を地域からつくりだすための重要なたたかいと位置づけ、一覧表のとおり推薦候補を決定し支援している。

さらに、この勢いを持続させ、7月の参議院選挙では、比例区「あいはらくみこ」自治労組織内候補の当選、京都選挙区「松井孝治」の再選をめざす取り組みへつなぐ。

府本部各単組、組合員のみなさんの強力な取り組みをお願いする。

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