2007年6月15日号(第553号)

自治労の重点は「人事委員会対策」

07春闘の結果踏まえ、07人勧期闘争へ具体の日程・戦術

5月31日現在の今春闘の連合集計が公表された。平均賃金方式では、5,619円、1.88%で、昨年比+300円、+0.07ポイントとなり、中小企業の回答が厳しく春闘当初の勢いに陰りが見え、月例賃金では昨年を僅かに上回っている状況である。夏冬型による一時金は、5月31日現在の連合集計では、5.02月で昨年比+0.08月という状況であり、産業間・企業間で大きなバラツキがある。今後、人勧期にむけ、とりわけ中小企業における一時金の厳しさが民調結果にどのような影響を及ぼすのかが鍵となる。

今年の「勧告」で最も注視しなければならないのは、人事委員会勧告の人事院勧告からの乖離である。06骨太方針に地方公務員賃金の「地域の民間給与の更なる反映」「一時金の支給月数の地域格差の反映」が挙げられており、07骨太方針の素案にも「特に民間事業者と比べて水準が高いとの指摘のある地方の技能労務職員をはじめとして、地域の民間給与をより一層反映させる」との文言が見られる。

公務員連絡会は6月18日の人事院総裁交渉を皮切りに、中央行動(7月3日・26日)・全国統一行動(6月19日、7月3日・26日、8月上旬)、人事院総裁宛の個人はがき行動などを配置した人勧期闘争を本格化させる。自治労は、中央本部を中心とする人事院勧告に対する取り組みに加え、県本部中心に各人事委員会勧告に対する取り組みを強化する方針を決定した。人勧期闘争は8月上旬の人事院勧告ではなく、その後の京都市・京都府人事委員会勧告までの長期闘争となる。組合員の各行動への結集をお願いする。

府本部、第148回中央委員会を7月12日に

終了後、あいはらさん迎え「勝利総決起集会」

府本部は、第148回中央委員会を7月12日(木)、南区「京都テルサ」で開く。主な議題は人勧期闘争、公共サービスキャンペーンを含む当面の闘争方針などの議案。いっぽう、次期大会では役員改選を行なうため役員定数を提案する予定だ。終了後引き続き、自治労共済京都府支部の総会が開かれる。

また同日午後6時30分から同会場で、自治労組織内候補「あいはらくみこ」さん本人を迎えて、府本部参議院選勝利総決起集会を開く。規模は200人。多数の参加をお願いする。

「非拘束名簿方式」理解し、個人名での投票よびかけ

近畿地連「組合員政治意識アンケート」結果

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自治労近畿地連の「組合員政治意識アンケート」(6府県本部4,118人回答)の結果が発表された。来月の参議院選挙を控え、比例区組織内「あいはらくみこ」候補の浸透度合を分析するデータとして掲載する。

アンケートは、わかりにくいとされる「非拘束名簿方式」により実施される比例区選挙で、「あいはらくみこ」個人票をいかに獲得するかを目的として設定されたものだ。

第1問「前回の投票行動の有無」では、89%が投票。第2問「非拘束名簿方式の認知」では、知らないと答えた組合員が16%に上っている。第3問「組織内候補の名前の認知」では、38%が「あいはらくみこ」を知らないという結果。さらに第6問「投票するのは候補者名か政党名か」を聞いた結果、政党名での投票16%と未定の41%を合わせて半数以上が、候補者名での投票の重要性をよく理解できていなかった。

3年前の参院選比例区での総得票数16万票の値は、この現状から生まれた。自治労の組合員が個人名での投票の重要性を認識し、7月の参院選を全力でたたかおう。

「あいはらくみこ」さんが闘っている参議院比例代表選挙は「非拘束名簿方式」だ。政党名と個人名、投票はどちらでも有効だが、推薦する候補者の当選を確実にするには「個人名」を記入すること。そうすれば、その候補者にも所属する政党にも投票したことになり一挙両得だ。

もう少し「非拘束名簿方式」での当選者の決まり方を詳しく説明すると、@まず、その政党に所属する候補者の総得票数プラス、政党名での総得票数の合計で、その政党の獲得する議席数を決定Aつぎに、所属する候補者の中から、得票数が多い者から順番に当選者を決める、というもの。つまり、一票でも多く、自分の名前を記した個人名票を獲得した候補者が当選する。政党名で投票してしまうと、政党の得る議席数は決められても、自分の投票で当選者は選べない仕組みだ。

言いかえれば、「候補者の名前を書くことが必要な選挙」。仕組みをよく理解して、「個人名」で投票しよう。

フリーの部・久御山、女子の部・宇治学保労組が優勝

府本部ソフトバレー大会に11チーム

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府本部は第29回スポーツ大会のソフトバレーボール大会を6月2日、八幡市民体育館で開催。フリーの部に7チーム、女子の部に4チームが出場し、熱い戦いを繰り広げた。なお9人制バレーボールはエントリーがなかった。

フリーの部(選手の性別と比率が自由)では、宇治学保労組・久御山町職・自治労京都市職・国保労組・京田辺市職・城南衛管労組チームが2つのリーグ戦をおこない、各リーグの1位・2位チームで決勝トーナメントを行なった。優勝は初出場の久御山町職、準優勝は昨年に引き続き自治労京都市職となった。

女子の部には、宇治学保労組の3チームと国保労組の合計4チームがリーグで対戦。宇治学保労組チームが全勝で優勝、国保労組チームが準優勝を手にした。

なお9日に予定していた府本部スポーツ大会・軟式野球の部の決勝戦は諸般の事情で中止した。

ノリとハサミはもう古い?〜パソコンでの新聞づくり学ぶ

府本部機関紙セミナーに単組担当者が参加

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府本部は5月25日、単組の情報宣伝活動の活性化をめざす「機関紙づくりセミナー」をラボール学園パソコン教室で開いた。参加は4単組から12人。DTPソフトを実際に使って新聞作成に挑んだ。

セミナーはまず、自治労本部・野田那智子総務報道局長による基調講演で開始。自治労の情宣活動の現状や、選挙戦での機関紙の重要な役割を聞いた。機関紙について、情報提供としての役割はもちろん、組合員の手元に届けることができる単組のサービスのひとつだと説明。さらなる活用が訴えられた。

続いて、技術講座として、機関紙広報研究センターの河野文雄氏による「機関紙づくりのツボ」へ。1人1台のパソコンを使用、画面上での紙面づくりを体験した。「ノリとハサミはもう古い。スピード感を持ち、ラクな紙面づくりで組合情宣の活性化を」との説明をうけ実際の操作へ。タイトルの制作や、写真のトリミング、本文の貼り付けを実際の画面で行なった。今回はソフトの基本操作の体験にとどまったが、立派な紙面が完成。単組でもパソコン作業は不可欠、との感想が聞かれた。

5人が熱い対極

府本部囲碁将棋大会ひらく

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府本部は第10回囲碁将棋大会を6月9日、ラボール京都で開いた。参加者はいずれも自治労京都市職からのエントリーとなり、3時間にわたる熱戦で近畿地連大会への出場権を争った。

囲碁は、上級の部に昨年上級優勝の沖恵太さん、中級の部に山崎政和さんがエントリー。それぞれが優勝者となった。沖さんは前年上級優勝に引き続き栄冠を獲得した。

]将棋は、3名全員が上級の部にエントリー。優勝者は前年上級優勝者の井上卓也さん。安定した試合運びで今回も優勝をかちとった。準優勝は山本宗徳さん、第3位は植西則夫さんがそれぞれ獲得した。

近畿地連第15回囲碁・将棋大会は8月18日、大阪市で開かれる。なお地連大会は今年限りで終了となる。府本部大会出場者からは「毎年の出場を楽しみにしていた」など、地連大会終了を惜しむ声が聞かれた。

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