2008年5月1日号(第574号)

格差是正をアピール

自治労1,700人元気に参加  連合京都中央メーデー 4月27日

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連合京都は4月27日、働く者の祭典「第79回京都中央メーデー」を左京区の府立植物園で開き、約2万人の組合員や家族が参加。メインスローガンとした「みんな笑顔 STOP!THE格差社会」をはじめとする課題解決にむけ、式典とデモ行進を行なった。自治労からは、京都市内と府南部単組から、約1,700人が結集した。

式典では、木村幹雄会長が「危機を労働者へ安易にしわよせしようとする経営側の安易な姿勢を許さない。格差社会のこれ以上の拡大・固定化を私たちの団結の力で押しとどめ、ワーク・ライフ・バランスを実現しよう」と訴え。連合京都内に、非正規労働者の待遇改善をめざすセンターの年内設置を表明した。

2コースに別れてのデモ行進で自治労は、烏丸北大路を通る「北大路コース」(1.8キロ)に参加。それぞれの単組が手作りで工夫をこらした横断幕などをかかげ、笑顔で元気に市民へアピール。「負担増・給付削減は許さない」「弱い者へのしわ寄せはやめろ」「暮らしの安心、安全、公正を取り戻そう」などのシュプレヒコールを行なった。

コンサートでオープニング

自治労京都府本部 環境行動「アースデイ」  4月〜10月の連続行動に参加を

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府本部の環境行動「08アースデイ」が、4月22日に開いた「アースデイ・コンサート」で幕を開けた。府本部は、今年も創意工夫をこらし、環境行動を推進する。

今年は、京都議定書の第一約束期間の開始年であり、7月には洞爺湖サミットが開かれる重要な年である。「アースデイ・コンサート」はそのオープニングとして、下京区のリーガロイヤルホテル京都を会場に開催し、組合員や各級議員ら60人が参加した。

今年の内容は、従来の「京響メンバーによるコンサート」に加え、あらたに「映像で環境を考える」企画を実施した。

京響から、グループ名「アンフィニ」として、西尾牧子さん(フルート)、高村明子さん(ヴィオラ)、松村衣里さん(ハープ)に、すばらしいアンサンブルを演奏していただいた。独奏なども入り、第1部のコンサートでは、参加者が楽しいひとときを過ごした。

第2部では、NPO「環境市民」制作のDVD「未来の選択」を上映し、地球上の温暖化の影響を、各地の映像で確認。今すぐ身近な温暖化防止の取り組みを開始すべきことを学んだ。

府本部は、環境をテーマにした取り組みを、4月から10月にかけて実施していく。

谷口さん、みごと3位当選

京丹後市議選

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4月27日に投開票された京丹後市議選(定数24)で、府本部が推薦した谷口雅昭さん(無所属・新人、JP労組組織内候補者)が少数激戦の選挙戦を制し、みごと当選をはたした。得票数は1,754.469票で、第3位の得票だった。各単組・組合員のご協力に感謝する。

労安を学ぶ、密度濃い2日間

全国安全衛生講座 参加報告

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4月10日から11日に自治労本部で開かれた「自治労安全衛生講座」に参加した。38県本部から50名が出席した。

上野顧問医からの「自治体職場の安全衛生」についての提起のあと、労働安全衛生総合研究所の甲田研究員から、「安全で健康な職場づくりと労働組合の役割についての講義や職場巡視の方法」、奈良県本部、平郡町職の藤本さんからは「安全衛生委員会の成功事例」などの講座で学んだ。

名鉄百貨店・人材開発部の鬼頭産業カウンセラーからは「職場のメンタルヘルスケアについて」とのテーマで受講。人によって感じ方が違うことを前提に、ストレスの対処法や抵抗力を高める方法などを、実践を交えながら学習した。

さらに、チェックリストをもとに、実際に自治労本部の書記局を巡回して改善点などをグループで話し合い、自分たちの職場で改善すべきことをアクションプランとしてまとめ、県本部・単組に持ち帰ることとした。

安全衛生は「ヒマなときにやる仕事ではない」ということ、さらに「働きやすい職場環境をつくることがメンタルヘルスの予防にもつながる」ことを学習できた、密度の濃い2日間だった。

「貧困率世界第2位」日本を切る

京都自治総研が、9日に総会記念講演会

京都地方自治総合研究所は、08年度総会記念講演「貧困率第2位となった日本で 今、何が起きているのか〜生活保護の実態から迫る」を開く。講師は、弁護士の吉田雄大さん。日時は5月9日(金)午後6時開会。会場は、こどもみらい館(中京区)。参加無料。府本部は、組合員の多数の参加をよびかけている。

OECDによると、日本の相対的貧困率はアメリカに次いで第2位。ワーキング・プアやホームレス、生活できる年金を得られない高齢者世帯、さらに自己破産や自殺など、「貧困層」の増加が巻き起こす事件が社会問題化し、ますます増大するとみられている。いっぽう、最後のセーフティ・ネットとされる「生活保護」制度だが、不正受給が多すぎる、手厚すぎるなどとして、制度内容の見直しが現在図られているところだ。

講師の吉田弁護士は、全国生活保護裁判連絡会の事務局メンバー。この記念講演では、数々の裁判にかかわる中から得た実際の体験をもとに、現在の日本の貧困の実態と、その課題の解決の方策についての講演を受ける。なお、自治総研の08年度総会は、同日の午後4時から、府本部会議室で開かれる。

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