2008年11月1日号(第586号)

国の一方的な現業・公企攻撃を許すな

闘いぬこう「2008現業・公企統一闘争」 10月23日、対府交渉と総決起集会を実施

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全国で、08現業・公企統一闘争が、賃金確定闘争の前段として展開されている。今年の基本目標は「職の確立と、市民との連携による自治体の責任に基づいた質の高い公共サービスの確立」だ。府本部(同闘争本部)は、10月29日の全国統一闘争日を前にした23日、府・自治振興課交渉と総決起集会を実施した。

府・自治振興課交渉は、10月3日に提出した12項目の統一闘争要求書にもとづき実施。府本部から橋元信一闘争本部長(府本部委員長)をはじめ10人、自治振興課からは石野茂課長ら4人が出席した。

まず、自治体責任による質の高い公共サービスの確立をめざす立場から、人員確保・直営堅持を求めたことに対し、課長は「財政が厳しい中で、住民ニーズに応えるため、集中改革プランが進められるのは止むを得ない。ただし民間委託すればいいというものではなく的確に助言したい」と一定の見解を示した。

さらに、この間の、総務省による恣意的・一方的な、技能労務職賃金への攻撃に関し「取組方針」の策定・公表の撤回を求めたことに対し、課長は、国はより厳しい態度で臨んできていることを明らかにした。これに対し府本部は、政府や総務省が賃金抑制・人員削減を意図的に進め、あいまいな数値で比較していることの問題点を指摘。「国と地方の現場は違う」との立場で自治体現場の窮状を検証し、国の攻撃に対しハドメとなるよう府の対応を強く求めた。

続いて、団交権・協約締結権の順守、偽装請負問題と公契約条例の整備、民間・臨職・非常勤職員への低賃金労働の強制により、企業に搾取されている状況について各自治体への助言を行なうよう求めた。さらに、国の攻撃により職場が荒廃し、職員の生活や住民生活を脅かしている現状を訴え、府の適正な対応を強くもとめ交渉を終えた。

同日夜には、府本部「08現業・公企統一闘争総決起集会」を、南区・京都テルサで開会。11単組・120人の組合員が結集、闘争勝利へむけ奮闘を誓いあった。

橋元信一闘争本部長はあいさつで「現業・公企労働者へ国からの厳しい、波のような攻撃が行なわれている。住民に私たちの思いをアピールしながら、統一闘争を最後まで闘おう」と訴えた。中村功現評議長、奥山真悠公企評議長のあいさつに続き、谷口富士夫闘争本部事務局長から府・自治振興課交渉の報告と行動提起が行なわれた。提起では法律上の権利の十分な活用、さらに地域アピール行動として1万枚のビラの配布をやりきろうと提案し、全員で奮闘を確認しあった。

参加単組代表者から単組の課題や取り組みの奮闘の様子などさまざまな決意表明。特に八幡市職労は9月の現評結成を報告、大きな激励を受けた。最後に団結ガンバローで閉会。参加者は集会の熱気を各職場に持ち帰った。

なお、集会には、民主党府連から泉健太衆議、北神圭朗衆議、来たる総選挙で京都1区の予定候補者・平智之さんが臨席。現業・公企労働者への言われなき攻撃を「あってはならないこと」とし、ともに闘う立場をアピールした。

現業・公企の仲間の権利とは

現業・公企労働者は、法律上、非現業(地公法適用)の仲間にない権利を持っている。それは、「団交権」「労働協約の締結権」が保障されていることだ。労働組合を結成すれば、当局と対等の立場で交渉ができる。要求・団体交渉・妥結の結果、労働協約を締結すれば、その協約内容は条例より上位となり優先されなければならない。さらに、決定された内容を変更するには事前協議が必要となる。現業・公企の労組は、権利をおおいに活用し、厳しい状況を勝ち抜こう。

組織強化で組織拡大を

JI-UP京都が第10回総会 10月21日

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府本部労組法適用組合協議会(JI―UP京都)は10月21日、第10回総会を開いた。会場には代議員など11単組35名が出席、2009年度の運動方針・役員体制を決定した。

間憲司議長はあいさつで「来年1月には全国一般の仲間が本格統合する。定着した学習交流会などの行事を通し、さらに幹事会の活性化を通し組織全体を強化していきたい」と決意表明。府本部からは乾眞治副委員長が出席、「組織拡大の活躍に期待する」と激励のあいさつを行なった。

運動方針では、2巡目を迎える指定管理者制度など厳しい情勢に対応するたたかいや、情報収集の取り組み、文化財・体育施設など業種別の取り組みに具体方針を提起した。役員体制では、間憲司さんが引き続き議長、さらに石田秋則副議長(亀岡清掃労組)、竜子正彦事務局長(埋文研労組)が新たに選任された。

トチノキ植樹と古城見学、むらおこしシンポに参加しませんか

府本部アースデイ「トチノキ植林支援事業」 12月14日(日)、右京区・宇津での行事に参加を

府本部は、環境行動アースデイ「トチノキ植樹と古城フォーラム参加」を12月14日(日)、右京区宇津一帯(桂川の水源地域)で行なう。環境問題やボランティア活動、さらに郷土の歴史に関心がある幅広い組合員に参加を呼びかけている。

この企画は、NPOフロンティア協会が、温暖化防止行動として宇津の森に100本単位でトチノキの植樹を行なう。さらに、平安時代からの地域の歴史を学び、総合的なむらおこしを実現しようというプロジェクトの一環だ。

当日は午前9時に各自、現地集合。午前中は地域の山林で1.トチノキ苗木の植樹、または2.古城遺跡の見学、のいずれかに参加(選択制)。午後は約2時間、「下宇津学(トチノキ植林・宇津城)フォーラム」に参加する。午後のみの参加も可。持ち物などに指定あり。詳細は府本部まで。

絶妙のコンビネーション

府本部青年部の「スポーツ交流会」成功 10月18日・宇治田原町

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【府本部青年部発】

スポーツ交流会を10月18日、9単組39名の参加により宇治田原町住民体育館で開いた。昨年に引き続き、宇治市保労組が参加した。チーム編成は単組を超えた組み合わせ。ソフトバレーボール一試合とバドミントン4試合を行った。最初は戸惑いながらのプレーもあったが、徐々に慣れてくると声が出だし、絶妙のコンビネーションを発揮。激しいスマッシュやスパイクはもちろんの事、長時間のラリーを繰り広げ、手に汗握るゲームが展開された。最後まで勝負がつかずに時間切れになり、トスで勝敗を決定する時も、選出されたメンバーへ熱い声援が体育館内にこだました。

普段は交流の機会がない他単組の人達とスポーツし、仲良くなってくると随所から笑い声が出ていた。参加者から「楽しかった。また参加したい」という声を聞く事ができた。青年部では今後も誰もが参加しやすい企画で交流のきっかけを作っていきたい。

保育士・学童指導員の仲間、集まれ

2008京都保育集会を、11月15日に開きます 府本部社福評

【府本部社福評発】

保育職場に働く全ての職種の組合員を対象にする「2008京都保育集会」を11月15日(土)午後2時から午後5時まで、ルビノ堀川で開く。内容は@講演「保育制度の規制改革をめぐる動きと改訂保育指針」(自治労本部・押野成美保育部長)A分科会(保育士・学童指導員)。学童分科会には、北海道本部の三好達也さんが助言者として参加する。押野部長とともに全国情勢に詳しい講師陣であり、より多くの参加を呼びかけている。

現在、参加者を募集中。全体規模は70人。未組織の仲間も参加可能としている。参加無料。申し込み・問い合わせは府本部まで。

「明日から即、実践したい」の声が

学童・児童館・保育士交流学習会で学んだ 10月12日・木津川市で開催

【木津川市たんぽぽユニオン発】

10月12日、府本部は、宇治田原町職・木津川市たんぽぽユニオンとともに、木津川市立西部交流会館で「学童保育・児童館職員・保育士学習交流会」を開いた。

午前中は、他の自治体や他の学童保育の方々とグループ交流を行なった。1グループを6名とし、その中に市会議員・府会議員の方々も入っていただき、「悩んでいること・困っていること」の話し合いをした。学童保育が抱える問題を再確認し、また共有し、活発に話し合うことができた。

午後からは、自治労本部社福評の保育部会幹事、佐藤千恵子さんを講師として、「発達障害のある子どもたち〜指導員のスキルアップをめざして」と題する講演を受けた。まず、「愛着障害」が子どもに与える影響の大きさを知った。さらに、子どもが発信していることに気づき、その背景を知るよう努力し、本人の「育ち」の中で厳しい状況があったのではないかと考えることの大切さを学んだ。

今回の会では、ただ聞いているだけではなく、日々を反省し、今後、支援者として活用できることを学んだ。「明日から即、実践したい」「子どもに寄り添い、受け入れ、気づきを持ち、明るく静かに接していきたい」などの声が聞かれ、有意義な学習会となった。

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