2011年8月15日号(第646号)

原発依存からの転換を

原水禁世界大会に府本部から参加 〜全国1000万人署名展開中〜

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被爆66周年原水爆禁止世界大会の広島・長崎大会が開催された。東日本大震災での東京電力福島第一原発事故により今、あらためて原発のあり方が問われている。そんな中開催された原水禁世界大会に、京都平和フォーラムから、広島には11人(自治労7人)、長崎には6人(自治労3人)が参加した。

広島大会

被爆66周年原水爆禁止世界大会広島大会が8月4日から6日まで開催され、府本部から7人が参加した。

平和公園から出発した折鶴平和行進に続いて県立体育館で開かれた「核兵器廃絶2011平和ヒロシマ大会(原水禁・連合・核禁会議主催)」では、原爆犠牲者への追悼セレモニーと来賓あいさつ、被爆者からの訴え、平和コンサートと続き、最後に、被爆国である日本が非核三原則の堅持、包括的核実験禁止条約(CTBT)の早期発効など、核兵器廃絶に向けた積極的な役割を果たすべきだとし、核兵器廃絶と世界の恒久平和の実現にむけたアピールが採択された。

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市内各地で開かれた集会や分科会では、高齢になりながらも自らの被爆体験を生々しく語り、「正しい戦争はない」と訴え続ける被爆者の姿があった。運動の弱さを指摘する女性活動家の声もあった。署名活動をしていた地元の高校生は爆心地(島病院)を知らなかった。原爆投下の年月日を答えられた広島の小学生は半分以下だったという。66年が経過した今、次世代へ語り継ぐ重要性を改めて認識した。

「核は軍事利用であれ平和利用であれ人間の生存を否定する。核と人類は共存できない」と原水禁運動に生涯を捧げた森滝市郎さんが75年の原水禁大会で宣言した。この言葉のとおり、今こそ核廃絶への道を突き進む時だ。次世代に負荷をかけることなく、平和な世界を残すことが私たちの責務であり、運動を継承していかなければならない。

長崎大会

8月7日、核兵器廃絶2011平和ナガサキ大会が開催された。冒頭、主催者代表の古賀伸明連合会長から、「東日本大震災による福島第一原発事故の1日も早い収束と、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向けて、職場や地域でも粘り強い運動を展開していく」との決意が述べられた。続いて、来賓の長崎県知事・長崎市長は、「長崎に原子爆弾が投下され、一瞬にして、74000人余が息絶え、75000人余が傷ついた。生き残った人々は今なお放射線障害に苦しんでいる。しかし、世界では、未だ核兵器が27000発も保有されており、広島・長崎・福島での教訓を訴え続け、核兵器廃絶と脱原発社会の実現に向けて全力で取り組む」と挨拶。また、被爆者の訴えとして、倉守照美さんから、自らが体験した核の恐ろしさを忘れないよう、語り継ぐことで戦争のない世界を願う熱い想いが語られた。

2日目は、福島原発事故と脱原発社会の選択と題する分科会に参加。現在、国内にある原子炉54基のうち地震後37基が停止している。福島第一原発の廃炉はすでに確定しているものの、終息には10年以上、廃炉には20年以上、費用として、20兆円とも言われている。それは、国民一人あたり、17万円を負担する額だという。

最終日となる9日、京都平和フォーラムからの参加者5名で、長崎市内にある家野町の被爆者122名の慰霊碑に献花をおこなった。長崎県立総合体育館でのまとめ集会には、2000人が結集し、爆心地公園までの非核平和行進が行なわれ、式典では、原爆投下時刻の11時2分に黙とうを捧げた。

「さようなら原発」ひとり10筆の署名にご協力を

第1次集約は9月8日

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東日本大震災による東京電力福島第一原発での連続爆発や炉心溶融(メルトダウン)事故により、海も大気も大地も汚染され、今後も大量に被曝者が出ることが予想される。

未来に生きる子どもたちのため、太陽と風、大地、自然の恵みをエネルギーにする必要9がある。原発廃止に向けて政治のカジを切り、各エネルギー政策からの大転換を強く訴え、下記について要請する全国署名行動に取り組もう。

  1. 原子力発電所の新規計画を中止し、浜岡をはじめとした、既存の原子力発電所の計画的な廃炉を実施すること。
  2. もっとも危険なプルトニウムを利用する、高速増殖炉「もんじゅ」および核燃料再処理工場を運転せず、廃棄すること。
  3. 省エネルギー・自然エネルギーを中心に据えた、エネルギー政策への転換を早急に始めること。

第1次集約は9月8日。府本部の署名目標は組合員ひとりにつき10筆(用紙1枚分)。各単組・組合員におかれましては積極的な取り組みをお願いします。

労働者の尊厳を守るたたかいだ

京都衛生開発労組の地労委闘争勝利へ集会 8月11日

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府本部は、8月11日当局からの不当労働行為に対し、地労委闘争をすすめる京都衛生開発労働組合の闘争開始宣言集会を向日市民会館で開催した。参加者は13単組から50人。

冒頭、橋元委員長は「昨年3月の組合結成以降、組合は当局に対し、普通の職場であれば当たり前のことを要求している。しかし、当局は組合敵視や執行委員に対する不当解雇などを行い、組合と正常な話し合いをしようとしない。自治労総力をあげて不当な行為について断固としてたたかう決意だ」とあいさつ。

連合京都の西村事務局長から連帯のあいさつを受けた後、支援単組を代表して自治労京都市職の石川書記長と全国一般セレマ労組の川元委員長が激励。川元委員長は「同じ民間の仲間として、会社と争うことを決意したことに敬意を表する。当組合でも組合存続の危機があったが自治労統合を機に危機を脱することができた。このたたかいは一単組の闘いに留まらず労働者の尊厳を守る闘いだ」と訴えた。

衛生開発労組の嶌委員長は「府本部に結集するみなさんの経験と知恵を貸してほしい。安岡執行委員を職場に復帰させ、当局と話し合える会社をめざし最後まで闘う」と力強い決意表明を行った。今後の闘争に各単組からの支援をお願いする。

花のある生活で、幸せな日常に

女性部が七夕交流集会を開催 7月23日

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府本部女性部は7月23日、ホテルセントノーム京都で毎年恒例の七夕交流会を開催した。これまで平日開催としていたが、今年はより多くの女性組合員の参加をめざし、土曜日の午後開催とした。参加者は6単組24人。

第1部はフローリストショッププーゼ代表の浦沢美奈さんを講師に、「京都・パリ 花のある暮らしの中で」と題したフラワーアレンジメントレッスンと講演をおこなった。前半のレッスンでは歓談しながらそれぞれ思い思いの可愛いアレンジメントが完成した。後半の講演ではお花に対する思いや、仕事と家庭を両立しながら活躍されている体験談、簡単な工夫で生活にお花を取り入れる方法などについてお話していただいた。

第2部の懇親会では和やかな雰囲気の中で食事をしながら意見交換や単組紹介をおこなった。普段なかなか話をする機会が少ない単組の参加者と交流を深めることができ、とても有意義なひとときを過ごすことができた。

京都代表1回戦で涙

第33回地連スポーツ大会が大阪で開催 全国バレーは京都で

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第33回近畿地連スポーツ大会が7月25日から2日間、大阪で開催された。

軟式野球の部は、服部緑地を舞台に行われ、京都からは府本部大会優勝の自治労京都市職チームが出場した。1回戦の相手は強豪・自治労寝屋川市職。序盤互角の展開も4回につかまり、12対2で初戦敗退となった。

女子9人制バレーボールの部は、大阪市中央体育館で開かれた。京都からは、八幡市職労チームが出場し、1回戦の相手は大会優勝候補と目される大阪市職チーム。圧倒的な力量の差にもひるまず挑んだ八幡市職労チームだったが、一方的な試合展開に。守備ポジションの変更が裏目に出て、続けてサービスエースを許してしまう一幕も。北村英司監督は「本来の力量を発揮できなかった。残念」と悔しさを隠せない様子だった。健闘むなしく初戦敗退となったが、10月の全国バレーボール大会の舞台となる京都をアピールしていた。

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なお、自治労バレーボール大会全国優勝大会は、10月1日から3日間、ハンナリーズアリーナ(京都市体育館)において開催、全国22チームが白熱した試合を展開する。開催県本部枠として八幡市職労と京都市学給労の2チームが出場するのでご声援を。また府本部は実行委員会を中心に、大会開催に向け準備中だ。大会の円滑なる運営にむけ、各単組・組合員の絶大なるご協力をお願いする。

少しの工夫でおいしく調理

現評給食・用務員部会が料理教室 8月5日

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府本部現評給食・用務員部会は8月5日、少しの工夫で簡単に出来る料理教室を京都市・京エコロジーセンターで6単組24名の参加のもと開催。今回は、「ワーク・ライフ・バランス」が提唱されて久しいが、調和のとれた社会の実現にはまだまだほど遠い。私たち自身の意識の変化を進めるため、仕事としての調理技術を、柔軟な発想力で私生活の中に取り入れることが出来る一例として企画した。

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西岡千恵美部会長のあいさつで開会した学習会は、給食調理に従事されている樫葉芳之現評副議長を中心に久御山町職現業部の企画運営で進められた。限られた時間の中、「たたききゅうり」や「クリームチーズの冷奴風」など用意された献立が次々と完成。給食調理員の手際のよさや完成度の高さに驚きや賞賛の声が聞こえた。

日頃包丁を扱うことのない参加者も熱心に取り組み、「普段料理をまったく作らないが、これなら家でも美味しく作れそうだ」と満足そうに話した。

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