2016年2月1日・15日号(第729号)

府本部第164回中央委員会

2016春闘・政策実現に向けた市長選勝利へ

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府本部は、2月5日に第164回中央委員会をウィングス京都(京都市)で開催した。賃金確定闘争を含めた2016春闘方針、組織強化拡大の推進、2月の京都市長選、八幡市長選、そして7月の参議院議員選挙における「えさきたかし」さん再選へ向けた取り組みなどの当面の闘争方針や、府本部役員の選出が承認された。出席中央委員数は、21単組40人の参加(女性参画率は約15%)。

府本部を代表し高橋直樹執行委員長は、「今年の春闘で連合は、中小企業で働く仲間や非正規労働者の処遇改善に向け、月例賃金・時給の『底上げ・底支え』『格差是正』の実現を重点とした闘いを行う。

自治体では賃金確定闘争が越年、そして1月20日国家公務員の給与法案が成立した。大臣の辞任で国会が紛糾し、法案がずれ込む恐れがあったが、それを中央公務労協の奮闘によりなんとか阻止することができた。今度は私たちが年度内の給与改定に向け取り組まなければならない。

政治闘争では、今の政治の流れを止めるためにも、7月の参議院議員選挙では、自治労の組織内候補・えさきたかしさんの再選に向けて全力をあげたい。

また、京都市長選挙では門川大作市長の三選と、八幡市長選では堀口文昭市長の再選を必ず実現するよう取り組みをお願いする」と挨拶した。

議長には、自治労京都市職の武田中央委員と城南衛管労組の窪田中央委員が選出された。

議事に入り、まず経過報告、一般・特別会計・会計監査報告が承認された。

次に執行部からの第一号議案の当面の闘争方針案が提起され、3人から質問・意見があった。執行部の答弁を受けて全議案は挙手や拍手で可決・承認された。

続いて第二号議案で新たに5人の執行委員が選出された。

闘争宣言が採択され、最後に植田副執行委員長が「府本部一致団結してがんばろう!」と力強くこぶしを突き上げた。

【会場発言・答弁】

▼自治労京都市職・小西中央委員
京都市長選、各単組の推薦に感謝する。残された期間、全力で取り組むため府本部から激励を含めた一言を、またみなさんのご協力をお願いする。

▼国保労組・田中中央委員
医療保険制度改革の取り組みについて、府本部の社会保障制度検討委員会で各自治体、単組との情報共有を行えるよう、ご支援、ご協力をお願いしたい。

▼八幡市職労・山本中央委員
八幡市長選、市議会議員補欠選への各単組の推薦に感謝する。隣接する枚方市長選や大阪首長選の影響が心配される。両選挙ともみなさんのご協力をお願いする。
昨年義務づけられたストレスチェック制度について、有効に活用していきたい。情報提供をお願いする。

 

▼府本部答弁・岡本書記長
【自治労京都市職】京都市長選挙は、投票率の低下が心配され厳しい状況である。最後の最後まで取り組みを行うので各単組のご協力をお願いしたい。

【国保】社会保障制度検討委員会で要求書の検討をしていく。今後、国保運営が京都府に変わるので中身の検討もしていかなければならない。情報提供や府への要求書も単組内での検討をお願いする。

【八幡市職労】京都市内・南部単組から短期間での積極的な取り組みに感謝し、最後までご協力をお願いする。ストレスチェック制度の全単組実施にむけた取り組みと自治体単組では予算確保をお願いする。

男女がともに担う府本部学習会

自治体で女性活躍推進法が義務付け

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府本部は1月21日、キャンパスプラザ京都で男女がともに担う府本部学習会を開催し、12単組30人が参加した。

講師に、自治労本部の杣谷尚彦副中央執行委員長を迎え、男女がともに担う自治労運動と女性活躍推進法に対する取り組みについて学習した。

昨年8月に「女性活躍推進法」が成立し、各自治体や301人以上の企業で3月末までに事業主行動計画の策定が義務付けられた。

杣谷副委員長は、「自治体・一部事務組合では特定事業行動計画策定に労働組合が積極的に関わり意見を取り入れること。努力義務となっている300人以下の企業でも計画策定を働きかけること。労使協議の場には女性委員が参画すること」など取り組みの方針を提起した。

さらに、女性の活躍に関する状況の把握や課題分析について、調査項目で必須となっていないが、男女間格差の総合指標である男女の賃金差異を必ず把握するよう働きかけ、そして調査対象には非正規労働者も含めることなどポイントを説明した。

この計画は2年から5年間程度の区切りに進捗を検証しつつ改定していくことが望ましいため、策定後も、中心的な取り組みの一つとしてほしいと強調した。

最後に、男女がともに担う自治労運動について女性が参画しやすい環境づくりを進め、「誰かがやるという意識ではなく、誰もが関わる運動をめざして取り組んでほしい」と訴えた。

保育所・学童保育所・幼稚園・児童館職員京都府南部学習交流会を開催

児童が少しわがままな気持ちになっても受け入れる大人と仲間が必要

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府本部は1月31日、「ゆめりあうじ」で、保育所・学童保育所・幼稚園・児童館職員京都府南部学習交流会(南部ブロック協・宇治市学保労組・木津川市たんぽぽユニオン共催)を開催し、4単組64人が参加した。

学習会は「コミュニケーション・お互いの気持ちの伝え方(対指導員・対子ども)〜思春期を迎える児童の配慮・関わり方を中心に」と題し、子どもの人権ファシリテーターの浜田進士さんの講義と、ひと結び代表の佐野岳章さんの指導によるゲーム遊びの実践を織り交ぜて行われた。

はじめに、ペアになり自己紹介や意見交換をし、リラックスした和やかな雰囲気の中、浜田さんの話に入った。

浜田さんは「児童は学校や家庭や数々の習いごとの中で日々厳しい指導をうけている。ゆっくりした居場所で少しわがままになっても受け入れて気持ちを聴いてくれる大人と仲間が必要。それには寄り添いあえる、意味のある大人でなければならない。斜めから子どもを見守り、子どもと接する時間をたくさん作ってほしい」と話した。さらに、現場で抱えている疑問や悩みについても解決案をアドバイスした。

その後、佐野さんの指導で、保育の場で活用できる手遊びや集団づくりに役立つゲームを行った。ゲームを通して一瞬の感動をともに分かち合い、笑い合える関係づくりを学んだ。

「コミュニケーション」はラテン語で「分かち合うこと」。その関係をサポートするのが大人の役割であり、子どもの「聞こえない声」を拾ってゆっくり向かい合うことが大切。

子どもを変えるのではなく、「おとなが変わる」ことが求められている。子どもの素晴らしいところをどんどん見つけ出していきたいと実感できる学習会となった。

現評旗びらき

大騒ぎするぐらいの活動の展開をしよう

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府本部現業評議会は、「府本部現評2016新年旗びらき」を1月30日、9単組48人が参加のもと京都ロイヤルホテル&スパで開催した。

主催者を代表して川戸現評議長が「今年は闘いの年。相場の格言でもサル・トリ騒ぐと言われるが、現評もこの一年、例年以上に大騒ぎするぐらいの活動を展開していこう」と挨拶。

次に、高橋府本部委員長、米澤自治体議員連合会長らからの来賓あいさつや山田知事、えさきたかし参議院議員からの祝電を披露。そのあと、橋本現評副議長の乾杯で懇親を深めた。

また、府本部再建から25年来、現評運動に貢献されてきた樫葉前副議長に川戸議長から感謝の気持ちを込めた退任祝いを贈呈。

樫葉前副議長から「昔に比べ仲間が減少したが、運動の質まで減少していない。その気概を忘れずに、これからも現評運動が質・量ともに発展されることを望みます」と謝辞が述べられ、結びの団結ガンバローで想いを拳に込めた。

自治労ストライキ批准投票

全員の投票で成功させよう

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批准投票は、年間を通じて一波につき2時間を上限とするストライキを含む闘争指令権を中央闘争委員会に委譲することについて、組合員の承認を求めるもの。

全組合員が参加する春闘体制の構築のため、圧倒的な高率でストライキ批准投票を成功させよう。

批准投票用紙(PDF 1.6MB)

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