2018年6月1日号(第771号)

職場を見渡して、課題を洗い出そう

6月は「男女平等」と「人員確保」

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自治労は6月を「男女平等推進月間」とし、男女平等の課題に組織をあげて重点的な取り組みとして進めている。「雇用主への要求による男女平等の実現」「地方・国への政策要求で男女平等の法制度・社会環境の整備」「労働組合の男女平等参画」という三本柱の方針の実現をめざし、組合員の意識を高め、男女平等を前進させよう。
また、同時期に取り組む人員確保闘争は、職場の人員不足の解消を求めるもの。全単組で要求書提出・交渉を進めよう。

男女平等を前進させよう

統一闘争では下記の6項目を獲得目標とする。@女性活躍推進法および次世代育成支援対策推進法の「特定(一般)事業主行動計画」について、労使協議による点検と着実な実施Aワーク・ライフ・バランスの推進体制を確立するとともに、仕事と生活の両立支援制度を拡充・促進B男性の育児休業・介護休暇取得促進に向けた具体策の提示C非正規労働者の処遇改善Dあらゆるハラスメントのない安全で快適な職場の実現。またLGBTへの理解と必要に応じた職場改善。E単組の独自課題、積み残し課題の克服。

各単組は、身近な男女格差に関わる事例を掘り起し、獲得目標6項目のうち、未解決課題について当局や雇用主に要求書を提出し、交渉をすすめよう。

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人員確保に向け要求を

人員要求は、職員の労働条件に関わる重要な要求である。春闘期に各単組で実施した職場点検や人員確保チェックリスト、さらには「会計年度任用職員制度の準備状況等に関する調査」で組合として正規職員化を求める人数などを基礎として、2018人員確保闘争に積極的に取り組む必要がある。

東日本大震災では緊急時対応に必要な人員の不足が浮き彫りになった。また、大規模災害時における公共サービスの重要性を改めて見直す結果となった。質の高い公共サービスを提供するためには、業務実態に見合った人員の確保が必要不可欠である。

各職場において、4月時点の人員の配置を確認し、各自治体の採用募集時期や予算編成状況等を考慮し、5〜10月の交渉ゾーンに要求書を提出し交渉して人員確保の実現をめざそう。

府男女参画課に要求書提出

 

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府本部は5月14日、京都府男女共同参画課の足立参画監に、2018男女平等社会を求める要求書を提出した。

要求内容は、ワーク・ライフ・バランス社会の実現に向けた施策の推進や、府内の男女平等参画に関する条例・計画の進捗状況の確認や対策、女性登用と男女平等の推進における積極的な助言や支援、ハラスメントの防止やLGBTに関する差別の禁止、会計年度任用職員制度の導入にあたっての雇用の継続など11項目について求めた。

府本部は、6月に市長会と町村会に申入れを行い、7月に府男女共同参画課と交渉を行う。

岡本書記長が発言

本部第155回中央委員会が開催

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5月24日から25日に行われた自治労第155回中央委員会(東京・TOC有明)で岡本書記長が発言した。

「京都の地域手当には大きな矛盾がある。同一地域内で3%から16%と大きな格差がある所や、支給自治体に囲まれているにも関わらず『町』というだけで0%の所がある。京都府との交渉で府も総務省に意見具申をしている。特別交付税の減額もあり本部も総務省に地域手当の見直しを強く求めていただきたい。次に、安全衛生月間について。京都の民間委託企業で労働災害が発生した。この問題は『同一事業所内の全ての労働者の安全衛生の確保』を重点目標として取り組みを強化する必要がある。さらに、『地方公務員の給与決定に関する研究会報告』について六月の人事委員会要請での統一的対応を求めたい。」

最後に、京都競輪労組の闘いへの全国の仲間の皆さんの支援を訴えてと本部の見解と考え方を求めた。

本部・杣谷副委員長が取り組みの強化と支援の継続を答弁した。

かけがえのない仲間との交流

新入組合員歓迎集会を開催

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府本部は5月13日、ホテルセントノーム京都で、2018新入組合員歓迎集会を開催した。11単組から46人が参加した。

はじめに府本部を代表して高橋直樹執行委員長があいさつ。続いて、次期参議院選挙で自治労の組織内候補となる岸まきこさんが「働く上で労働組合のつながりは必ず必要になる。職場や、市町村を超えた仲間を作ってほしい」とあいさつした。

1部の講演は、岡本哲也書記長が、労働条件や職場環境の改善、人事院勧告に向けた取り組みと労働組合についての説明をおこなった。また、メンタルヘルスでのストレス解消法を紹介し、「職場への不安、悩みをひとりで抱え込まず、労働組合に相談してほしいし、労働組合の取り組みに参加してほしい」と話した。

次に、立憲民主党幹事長の福山哲郎参議院議員が、これまでの活動と政治の役割について話した。

続いて、ファイナンシャルプランナーの瀬戸家みのりさんより、就職してからすぐにお金を積み立てることの必要性と、組合員だからこそ利用ができる自治労共済のメリットの紹介がされた。

2部は、岩田憲悟青年部長の乾杯で交流会が始まった。参加者同士の自己紹介も兼ねて名前でビンゴが行われた。参加者からは「楽しかった」「他の組合の人と交流ができよかった」などの感想を得た。

府本部は、今後も交流を深めるイベントを開催していく。

熱闘続く 府本部スポーツ大会開催

決勝戦は、福知山市職VS八幡市職労

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府本部は5月19日、スポーツ大会・軟式野球の部を八幡市スポーツ公園グラウンドで開催。7チームが参加し、準決勝までの5試合を行った。

決勝戦は6月9日、福知山市職と八幡市職労が近畿大会出場をかけてたたかう。

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みんなで育てよう

岸まきこらむvol.2

東京で開催していた「5・3憲法集会」に参加してきました。会場には多くの人が訪れ、平和憲法を守りたいという熱気が感じられました。気になったのは参加者の年齢層です。7割以上が退職者世代のように見えました。大型連休でもあり、レジャーや帰省などで若者の参加が少ないのかもしれませんが、関心が薄いことが表れているように思います。

自民党改憲条文素案では、4本柱として「自衛隊明記」「教育環境整備」「参院合区解消」「緊急事態」を掲げています。自民党案のままで憲法を変えれば、その影響は米軍や自衛隊が集中している沖縄や北海道の住民だけではなく、日本のすべてに及びます。憲法改正は私たちの世代だけではなく、子どもや孫の世代、若い世代こそが大きな影響を受けます。一緒に考え、話し合っていきましょう。

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