2019年3月1日号(第785号)

2019春闘・統一自治体選挙・参議院選挙などの方針を確認

府本部第170回中央委員会

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府本部は2月14日、第170回中央委員会を京都市・ウィングス京都で開催した。2019春闘、非正規労働者の処遇改善と改正地公法対応などの当面の闘争方針や府本部役員の選出について承認された。出席中央委員は、24単組46人で女性参画率は26・09%となった。

高橋委員長は「民間企業の春闘がスタートし、自治労も春闘方針を確立した。今年の連合の春闘方針は『格差是正、底上げ、底支え』と『すべての労働者の立場に立つ働き方の実現』だ。各単組は会計年度任用職員制度の条例化や時間外労働の上限規制、36協定の締結職場の再確認など、この春闘で自治体当局との確認をお願いしたい。また、今年は政治決戦の年。勤労統計の不正問題など、まやかしのアベミノクスを掲げる安倍内閣を退陣に追い込むため、当面する統一自治体選挙、参議院選挙の勝利をめざして取り組みを強化する。統一自治体選挙では5名の組織内、政策協力議員を含めて推薦候補全員の勝利を。参議院選挙では『岸まきこ』さんの必勝に向け、組合員に名前を覚えてもらう取り組みをお願いしたい」と主催者を代表してあいさつ。来賓として、統一自治体選挙に挑戦する組織内・政策協力候補の3人が駆け付け、決意表明を行った。

議事に入り、経過報告、一般・特別会計・会計監査報告が承認された。

次に、第一号議案・当面の闘争方針案が提起された。2人から質問・意見があり執行部の答弁を受けて採決に移り、すべての議案が可決・承認された。第二号議案では、専門部・都市職枠選出の2人が新たに執行委員に選出された。

76・17%でストライキ権体制確立

自治労は2月25日に開催した拡大闘争委員会で、2月6日〜13日に実施したストライキ批准投票結果を報告。全国76・17%の批准率でストライキ権が確立された。府本部の批准率は80・78%(最終)だった。

府自治振興課へ春闘要求書提出

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府本部は2月27日、京都府自治振興課に西脇知事宛ての2019春闘要求書を提出した。

府本部から要求主旨を説明し、働き方改革に関連して時間外労働の上限規制や36協定、会計年度任用職員制度の状況について意見交換。会計年度任用職員制度については、府内自治体の条例化の遅れが懸念されるため、府として総務省のチェックリストを確認するなど各自治体が前に進むための工夫を求めた。

回答交渉は5月に予定をしている。

適正な労働時間把握を

府本部春闘学習会

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府本部は2月5日、キャンパスプラザ京都で2019春闘学習会を開催。12単組37人が参加した。学習会は「公務公共民間を含めた働き方改革」と題して行い、講師に自治労本部の白井桂子法対労安局長を招いた。

公務民間を問わず働き方改革が叫ばれている中、労働基準法が改正され、大企業では2019年4月から@時間外労働の上限規制やA使用者の年休付与義務などが施行される。地方公務員も労基法は原則適用とされ、人事院規則も改正されることから、各自治体では国に遅れることなく2019年4月からの条例・規則改正に向けた協議が必要となる。2019春闘期で決着をめざす課題として、「時間外労働の上限規制の条例化と36協定の締結および人員確保」を掲げ、具体的な取り組みの推進について学習した。

講師は「36協定の締結は何時間まで時間外労働をさせることができる、ではなく、職員の健康や福祉を考え長時間労働をさせないためのもの。当局から提案された時間外の上限をそのまま締結するのではなく、適正な労働時間把握に向けて、職場の労働時間について話し合うきっかけを持ってほしい」とまとめた。

自己肯定感を育てよう

保育所・学童保育・幼稚園・児童館京都府南部学習交流会

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府本部は2月3日、宇治市・ゆめりあうじで保育所・学童保育・幼稚園・児童館職員京都府南部学習交流集会を開いた。家庭教師システム学院代表の長谷川満さんを講師に招き、自己肯定感について学習した。参加者は4単組50人。

前半は、子どもに対するプラスの問いかけや自己肯定感を育てる関わり方についての講演。長谷川さんは「子どもを変えるのではなく、子どもを見る大人の視点を変える必要がある。問いかけによって対話が成立し、自分は大切にされていると感じる。これが『自己成長力』につながり、子ども自ら成長する」と、子どもの気持ちを聴き共有する重要性を説明した。

後半は、大人の自己肯定感に焦点を当て、自己肯定感を高める10の方法を具体的なエピソードを交えながら掘り下げた。他人軸や世間軸に捉われないありのままの自分を受け入れ、前向きに生きる必要性を全体で共有した。

参加者一人ひとりに長谷川さんから心に響く詩をいただき、和む場面もあった。最後に、「自分にとって幸せで楽しい選択をして、前向きに自分を受け止めて」と締めくくった。

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