2004年4月1日号(第467号)

世界の仲間とイラク撤兵訴え

京都平和フォーラム、近畿地連集会に結集

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米英によるイラク先制攻撃から1年を迎えた3月20日。世界各地で反戦や反テロの行動が展開された。京都平和フォーラムと近畿地連主催の集会には200人を超える府本部組合員が参加した。

世界中の反対の声や国連憲章を無視したイラク戦争。大義とされた大量破壊兵器は発見されず、今もイラクでは流血の悲劇が拡大している。

小泉政府はイラク復興人道支援に名を借りて自衛隊のイラク派遣を強行した。これは自衛隊の海外での武力行使を禁じた憲法に違反する暴挙であり、許すことはできない。米英軍の占領によって平和な生活を破壊され、人権を抑圧されているイラク国民の怒りは、自衛隊にも向けられる可能性は高くなっている。今、イラクの人々が必要とすることは、武力に頼る自衛隊の派兵ではなく、NGOや民間を中心とした復興支援だ。私たちは世界の人々とともに一日も早くイラク占領を終わらせること、自衛隊を撤退させることを強く求めている。

京都平和フォーラムは京都市役所前で集会を開催、米沢代表幹事は「武力で平和は取り戻せない。自衛隊の即時撤退を」と訴えた。市民グループ代表から連帯のあいさつも受け、円山公園までデモ行進した。

大阪の扇町公園では近畿地連決起集会が開かれ、各県本部代表がアピール、府本部の小川書記次長は「自衛隊の撤退まで取り組みを続ける」と決意を表明した。引き続きフォーラム平和近畿ブロック会議主催の「3・20世界の人々とともに、終わらせようイラク占領!撤退させよう自衛隊!関西集会」に結集、1万人の市民がシュプレヒコールをあげながら大阪市内を練り歩いた。

自治労京丹後市職を結成

組織強化拡大に全力

4月1日、京都府内での先陣を切り丹後六町が合併した。新市の名称は「京丹後市」。人口規模は約6万5千人、職員数は約1200人となった。

この合併を受け、自治労網野町職と自治労大宮町職は、組織合同に向けた準備を進め3月14日と15日にそれぞれ臨時大会を開き、暫定役員体制や組合財産などを含めた合同協定書を確認した。4月1日夜には「自治労京丹後市職員組合」の結成大会を開く。

今後の最大の課題は組織競合。これまでは網野・大宮の両単組は多数派として運動展開してきたが、合併後は組合員数が逆転する。組合員の分散もあり、今後は府本部と協力しながら慎重な組織強化拡大対策を進めていく。

また、市長選挙と市議会議員選挙が5月9日告示、16日投票の予定で挙行される。府本部は地域公共サービスの向上と労働者の権利を守ることを基本に、政治政策要求実現に向け民主党や連合丹後地協と連携しながら推薦決定をする。

100万人のネットワーク・自治労があなたを応援

新入組合員向けパンフの活用を

春らんまんの4月。多くの職場で新入職員が入ってくる。各単組では、たくさんの若者を自治労に迎え入れるため、さまざまな取り組みが企画されていることだろう。自治労は労働組合の基礎知識や自治労共済制度をわかりやすく解説した新入組合員向けパンフレットなどを発行しているので活用いただきたい。

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ひとりじゃないよ 「WITH YOU」

自治労は自治体と自治体関連の公共民間で働く仲間が集まる日本最大の労働組合。地域の公共サービス機関で働く103万人の仲間のネットワークは、働くものの生活と権利を守るセーフティネット。一人ひとりは小さな力でも、働く仲間が労働組合に集まれば、使用者も無視できない大きな力を生み出す。ひとりで悩まず組合に相談を。自治労は103万人のパワーであなたの雇用と生活、幸せを応援します。

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自治労共済「こんなときどうする?」

共済は簡単に言えば保険にあたるもの。組合員の安心で豊かな暮らしを実現するために、自治労の仲間が集まって自分たちで何かできないかと始めたのが自治労共済。営利を目的としないため、小さな掛金で大きな保障が実現できます。これからの長い道のりにケガや事故、病気といった予期せぬリスクが潜んでいます。そんな時、あなたの力強い味方となるのが自治労共済です。

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自治体と公共サービスで働く人のための話題の本「自治労BOOK」

自治労組合員の入門書として、労働組合の役割、自治労の運動と組織、歴史などを写真やカット、用語解説を多用して編集され、若い組合員の方にも、楽しく理解することができます。

「地方分権・自治体改革の推進」「高齢福祉社会の創造」「男女がともに担う自治労運動」「アジアを中心とする国際連帯」「地域公共サービス産別の建設」など、21世紀の運動課題を実践する自治労。若い組合員の方に大胆な運動にチャレンジしてほしい。そんな活躍の手助けとなる一冊です。

公立保育所の水準維持を〜社福評、運営費一般財源化で申し入れ

4月24日 こどもみらい館で学習会

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公立保育所運営費国庫補助金が、来年度から地方交付税等に振り替え(一般財源化)されることについて、府本部社会福祉評議会は3月17日、京都府に要請書を提出した。

自治労は、公立保育所運営費国庫負担金の一般財源化については反対の立場で臨んでいたが、今通常国会でこの予算案が可決する見込みとなった。この情勢を受け、府本部社福評では、自治労本部と総務省、厚生労働省とのこの間の交渉成果を踏まえ、

  1. 従来の運営費は交付税等で全額補填されること
  2. これを口実として公立保育所の保育水準の低下をきたさせないこと
  3. 同口実として公立保育所の民間委託、移譲を行わないこと

などを各市町村に周知、働きかけるように申し入れた。

これに対して、府保健福祉部児童家庭課は、各市町村担当者会議で、公立保育所の運営費は従前の額が確保されており、保育水準低下をきたさないよう周知すると回答した。各単組でも、公立保育所の保育水準の低下、労働条件の切り下げは認められないことを強く市町村当局に申し入れていく必要がある。

なお、社福評では4月24日に「公立保育所運営負担金の一般財源化について」の学習会を京都市・こどもみらい館で開く。各単組から多数参加をお願いしたい。

労働組合の女性参画を推進〜連合京都女性委員会総会

府男女平等条例策定の取り組み報告

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連合京都女性委員会は3月16日、ラボール京都で第15回総会を開いた。木戸連合京都会長のあいさつの後、田中あかね女性委員長が「男女賃金格差是正など、一人ひとりが状況を把握し、女性が参画して取り組みを進めることが重要」とあいさつ。

活動報告では、府の男女共同参画推進条例策定にあたり、副知事や女性政策課への要請、さらには民主党議員団らとの意見交換や申し入れなどを重ね、女性委員会の意見を反映させてきた取り組みなどが報告された。続いて、労働組合への女性参画を柱に、女性のエンパワーメントと男女平等社会をめざす活動方針が提起され、大湾みどり委員長(日教組)、辻玲子副委員長(自治労・京田辺市職)らの新役員が承認された。

最後に、林誠子連合副事務局長を迎え、「女性のための労働組合、労働組合のための女性」と題した記念講演が行われた。

カンボジアの子どもたちと再会

ボーン・ポォンの会ふれあい体験ツアー

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ボーン・ポォンの会は2月7日から6日間、カンボジアの現状を知り、関心をもってもらうことなどを目的として「カンボジアの子ども達とのふれあい体験ツアー」を実施、学生三人を含む九人が参加した。アンコール遺跡群などを観光後、プノンペンに入り、絵本を贈る運動、奨学金事業などで支援しているACC(アジア子どもの家)、現地小学校などを訪問した。

子どもたちとの交流では、一緒に簡単なダンスをしたり、バルーンアートや折り紙で遊んだり、楽しいひとときを過ごした。また、前回訪れたごみ集積場のスラムの子どもたちとの再会も果たした。二年前に会った子が見違える程大きくなっており、劣悪な環境の中でたくましく育っている姿は感動的でさえあった。

子どもたちは一様に元気いっぱいで、手をつないできたり、抱きついてきたり、純粋な瞳で最高の笑顔をくれた。しかし、時おり見せる何とも言えないさびしげな表情が私たちの心に影をおとした。参加者一同がこの子たちのためにこれからも積極的な活動をしなければと強く感じた有意義なツアーとなった。

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