2005年3月21日号(第496号)

自治体の公契約基本条例制定を

2005春季生活闘争要求書を提出

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春闘期の山場である3月10日、府本部は山田啓二府知事あての「2005年春季生活闘争にかかる要求書」を新田一郎・京都府地方課長に提出した。

10項目にわたる要求の主な内容は、自治体労働者の給与水準の維持、臨時非常勤職員および公共民間労働者の雇用確保と賃金労働条件の引き上げ、男女労働者の両立支援と男女平等施策の充実など。

さらに特徴的に公契約に関する項目を追加。自治体における公正な入札、労働者の雇用保障と労働条件の維持、公共サービスの向上のため、業務委託を含むすべての公契約に、価格競争ではなく労働関係諸法令の遵守をはじめ環境・福祉施策などを総合的に評価して参加条件とするよう求めた。労働組合として全体的な労働の質を高めることが重要となる。

提出に際し、木村委員長は「今期は公務員バッシングが激化し、人件費削減を目的とした地域給与・給与制度見直しが検討されている厳しい状況。自治労は危機感をもって取り組んでいるので誠意ある回答をお願いしたい」と要請した。

地方課との交渉は四月上旬に予定。地方分権が進む中、府地方課の影響や助言に期待するところも多い。府本部は各単組の意見反映を含めて効果的な交渉をめざす。

男女雇用平等法の実現を訴え〜3.8国際女性デー〜

連合京都女性委員会、世界の女性と街頭アピール

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連合京都女性委員会は3月8日の夜、四条河原町で国際女性デーの街頭宣伝を行った。国際女性デーは、アメリカのニューヨークで女性労働者が低賃金・長時間労働に抗議して集会・デモを行ったのをきっかけに世界的に広がった。世界の女性たちと連帯するため日本全国で行動が展開されている。京都では、大湾みどり女性委員長と女性議員が、男女賃金格差の是正、均等待遇や男女雇用平等法の実現をマイクで訴え、約60人がガーベラの花を市民に配った。

公正で安心な職場とくらし追求〜連合京都春季生活闘争〜

賃金闘争ヤマ場へ3000人が決意を確認

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連合京都は3月8日、格差拡大の小泉構造改革と対決し、公正で安心な職場とくらしの実現を求めて「2005春季生活闘争勝利総決起集会」を開催。賃金闘争の山場に向けて、会場の円山野外音楽堂には3000人(自治労300人)の組合員が結集した。

冒頭、木戸美一会長は「市場万能主義が社会的不公正を生み出し、多くの労働者や弱い者にしわ寄せが来ている。これを正すために全力で闘い抜こう」と檄を飛ばした。続いて来賓の北岡ちはる民主党京都府連副会長が連帯と激励のあいさつを述べた。

集会アピールでは、1.労働者側への積極的な成果配分を要求する 2.格差是正と均等待遇の実現を要求する 3.法令順守とワークルールの確立を求める 4.労働者ねらい撃ちの負担増政策に反対する―を柱に、すべての職場と地域から行動を起こし、「笑顔で安心して暮らせる日本を取り戻そう」と訴えた。

集会後は京都市役所までデモ行進。「定率減税の縮小・廃止反対」「パート労働者の均等待遇実現」とシュプレヒコールをあげた。途中、民主党の議員団も激励にかけつけ、ともに闘う決意が述べられた。

保育行政の後退阻止へ府と交渉

社福評2005保健福祉に関する要求

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府本部社会福祉評議会は、子育て支援、高齢者介護サービス、障害者施策の充実など36項目にわたる「2005年度少子・高齢社会にむけた保健・福祉に関する要求書」を2月10日に京都府に提出、3月3日に山内一保健福祉企画室長と交渉を行った。

特に府本部からは、三位一体改革による保育行政の後退をさせないこと、保育・教育・保護者相談と多岐多量の業務に従事する学童保育指導員の多くが嘱託職員であるという矛盾を改善すること、介護内容改善のためにも介護従事者の処遇を改善すること、について要請した。

山内室長は、宇治市、城陽市、向日市などでの公立保育所の民営化や、綾部市での特区申請による幼保総合施設の動きはあるが、公立保育所運営費一般財源化による変化は府としては聞いていない。厳しい地方財政状況の中で地域の教育力を補うための上乗せ補助や、よりよい福祉施設に対する誘導措置など、府として何ができるかを勉強したいと、問題意識を明らかにした。

なお、社福評は障害を持ちながら働く者の交流の場として、府本部障害労働者連絡会準備会総会を6月9日(木)午後に府本部会議室で開く。周りの仲間に声をかけていただきたい。

ボウリングでリフレッシュ

福知山、京丹後初めての青年部交流会

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福知山市関係職員組合連合青年部と自治労京丹後青年倶楽部は、北部ブロック青年部交流会を2月26日に京丹後市で行った。

雪の降るあいにくの天候となったが、ボウリング大会には男女24人が参加。自治労京丹後青年倶楽部の松尾浩希部長のあいさつの後、個人戦でゲームを競いあった。

ボウリングで適度に体を動かしリフレッシュした後は、居酒屋に場所を移して交流を深めた。自治労京丹後青年倶楽部の発足から間もないこと、初めての交流会ということもあり、全体的に緊張感の漂う会の始まりとなった。しかし、お酒の勢いも手伝ってか、時間がたつにつれて徐々に緊張もとけ、仕事や趣味のこと、ボウリングの感想など話は尽きない様子だった。

普段接する機会の少ない方々との交流は新鮮さを感じた。和気あいあいとした雰囲気の中、再会の約束をした後、半日にわたる交流会は終わりを告げた。

指定管理者の質疑活発

公共サービス民間労組春闘討論集会に参加

2月3日から4日にかけて、2005公共サービス民間労組春闘県代表者会議および春闘討論集会が東京で開かれ、京都からは西村広樹JI‐UP京都議長ら五人が参加した。

稲田順一協議会議長のあいさつの後、小畑事務局長から春闘方針提起、省庁交渉の報告があった。続いて、奈良産業大学の吉村教授らによる「競争入札、指定管理者制度、官民競争入札と公正労働基準確立」というテーマでのパネルディスカッションがあった。会場に入れないほどの参加者からは、指定管理者への質問が多く出され、活発な意見交換がなされた。

2日目は、分科会に別れて日常の課題について意見交換した。最後に、4月に第2回全国埋蔵文化研究集会が東京で、六月にはスポーツ施設交流会が横浜で開かれることを確認し討論集会を終えた。

なお、JI‐UP京都では、五月八日に京都市健保組合保養所きよみずで交流会学習会を開く。公共民間職場から多くの参加を呼びかけてほしい。

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