2005年6月21日号(第504号)

労働者の権利確保へ公契約条例を-地方課交渉-

賃金水準の是正、臨時・非常勤職員の処遇改善を追及

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府本部は6月13日、京都府地方課と交渉を実施、3月10日に知事へ提出した春季生活闘争にかかる要求書に基づいて、府本部執行部と単組代表者14人が交渉に臨んだ。

要求項目は、

  1. 自治体労働者の現行の賃金水準を確保し、著しく低い自治体の改善を指導すること
  2. 臨時・非常勤職員の正職員との均衡をはかった賃金決定を行うこと
  3. 地域公共サービス民間労働者の最低賃金を148500円以上にすること
  4. 年休の完全取得を推進すること
  5. 両立支援策を拡充し、特定事業主行動計画をすべての自治体で策定すること
  6. 男女間の賃金格差を是正し、ポジティブアクションを策定すること
  7. 市町村合併に伴う賃金労働条件の変更について組合との十分な協議を行うこと
  8. 人事評価制度について組合と十分に協議し拙速な処遇への活用を行わないこと
  9. 公正な入札のための公契約基本条例を制定すること
  10. 指定管理者制度の導入について労使で十分な検討を行うこと。

新田課長は次のとおり回答した。

  1. 賃金水準の低い自治体は職員数を考慮して対応したい
  2. 臨時・非常勤職員の待遇は法律や条例に基づいて措置するべき
  3. 最低賃金額を適用するには根拠が必要
  4. 年休取得は労働者の生き方に関わることで強要しない。メンタルヘルスに注意すべき
  5. 行動計画を制定していない20市町村に助言していきたい
  6. 府の課長級以上の女性は全国平均より高い。男女共同参画という言葉がなくなるよう意識改革を進めたい
  7. 新しい市町村と労組が協議することが大事
  8. 拙速な活用は好ましくない。職員の頑張りに応じて給料を考えることが論点
  9. ILO条約にあり日本は未批准。当たり前のことを条例にすること対して考えさせてほしい
  10. サービスの向上、税金の有効活用という観点からチェックすることが重要。勤務条件の変更は労使で交渉すべき。

これに対し府本部は、ラスパイレス指数が年々減少している中、財政難を理由にさらに人件費削減が提案される。一方で国の制度を超えていればバッシングを浴びる状況がある。国の制度導入ができていない自治体に対してはなんの指導もされていない。低ければ問題ないという姿勢は許されないとして、制度導入を指導するよう求めた。

臨時・非常勤職員の低賃金、休暇制度の不備が現実であり、条例遵守がすべてでなく、地方課として現行の法的矛盾も追及することを求めた。

年休の取得は、一個人の責任ではなく、組織的な対策として講じることになっているはず。課長の認識は無責任であり、地方課として対策を含めた具体的な調査・指導を行うよう言及した。

初めて要求項目とした公契約についても自治労のめざす公共サービスの質の向上と労働者の権利確保について、行政としての理解と対応を強く求め交渉を終えた。

各級参加者が熱戦を繰り広げる〜第8回囲碁将棋大会〜

優勝者は近畿地連大会へ出場

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府本部は第8回囲碁将棋大会を6月4日、ラボール京都で開催。囲碁7人、将棋8人の出場者が総当り戦で対局した。優勝者は次のとおりで、7月2日の近畿地連大会への出場権が与えられた。

【囲碁の部】上級/杉浦行彦(城南衛管)中級/苗田順司(自治労京都市職)初級/谷口富士夫(府本部)

【将棋の部】上級/井上卓也(自治労京都市職)中級/山本宗徳(自治労京都市職)初級/西沢弘(府本部)

歓迎レセプションで交流〜新入組合員歓迎集会〜

福山参議院議員が国会情勢など講演

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府本部は2005新入組合員歓迎集会を5月28日、京都ロイヤルホテルで開催。木村委員長のあいさつの後、来賓として福山哲郎参議院議員と泉健太衆議院議員があいさつに駆けつけた。

第一部の講演で福山議員は、普段、新聞やテレビではあまり報じられない国会の裏話や日本の社会状況を説明。公務員に対する風当たりの強い中、この仕事を選んだ新入組合員に対して、自分のスタンスを持って行動してほしいと訴え、参加者57人は終始耳を傾けていた。

第二部は、青年部の企画による歓迎レセプションを行った。青年部長のあいさつの後、谷口書記長の乾杯の発声で始まり、ビンゴゲームや美味しい料理を楽しんだ。お酒の影響もあって、初めて出会う各単組の参加者同士も話がはずみ、笑い声が絶えなかった。景品をゲットできた人も、できなかった人も楽しんでいる様子だった。

今後も青年部は、青年層組合員の横のつながりを大切にし、交流を深めていくために色々なイベントを企画中だ。今回の集会に参加できなかった方も、これからの青年部活動に参加していただきたい。

学校現業運動の推進を〜学校部会「集まり隊・フリーとーく」〜

子どもとのふれあい、防犯の取り組みを報告

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府本部現評学校部会は5月27日、「集まり隊・フリートーク!」を久御山町中央公民館で開き、7単組から50人が集まった。部会の初めての顔合わせの場となったこの学習会では、お互いの顔が見える企画をと、日ごろの取り組みの紹介を繰り広げた。

萩嵜昭枝部会長、杉原豊府本部現評議長のあいさつに続き、各単組報告「聞いてほしい・見てみたい!」では、調理だけに限らず、子どもたちとふれあう給食調理員の取り組みを報告。用務分野でも、防犯の取り組みなど、時代の要請に応えようとする様子などが報告され、会場は共感で一杯になり、今後の活動へ期待が高まった。

最後に、自治労本部現評の学校給食部会で部会長を務める丹波栄子さん(京都市学給労委員長)から「全国の仲間のいま」とのテーマでまとめがあり、部会を通じて全国の仲間と直結する京都の学校現業運動の推進を誓い合い、学習会を閉会した。

米軍基地の完全撤退を求めて(2)〜沖縄平和行進報告〜

人間の鎖で包囲、抗議行動に結集

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基地移設を断念させる瀬戸際で頑張っておられる方々に見送られながら辺野古を後にし、金武(きん)町にあるキャンプ・ハンセンをめざした。嘉手納基地第2ゲートともそうだが、住宅地の横に軍事施設が建っている。嘉手納基地は沖縄市の繁華街・コザの街に隣接しており、街には休みの米兵がたくさん見られ、行進中何度もライフル銃を持った米兵のパトロール車を見た。「本当にここは日本なのか?」と何度かこの目を疑った。

3日目は南・西・東の各コース行進団が、普天間基地に隣接する森川公園に集結した。普天間基地包囲行動、基地を人間の鎖で包囲するためだ。道とは思えないような所を歩き、人間の鎖の一部として配置についた。

お昼から基地に向かって2回、外に向かって1回、合計3回、みんなで手をつなぎ包囲した。上空のヘリからの報告で3回ともに成功と聞き、拍手がわきおこった。

その後、さらに宜野湾コンベンションセンターまで行進は続き、県民集会へとなだれこんだ。

3日間を通して思ったことは、今問題になっている平和憲法である憲法第九条は、改正とか改悪とかというよりも、本当にすべての国民がその恩恵を受けられているのか、まず考えなければならないということだ。銃を持った米兵が普通に公道を行き来する。こんなことが当たり前で米軍基地の移設のために費用を全面負担する日本政府。考えなければならない事がたくさんありそうだ。

また来年も来るであろう沖縄平和行進。いつの日か、基地の完全撤退を勝ち取って平和の祭りとして参加したいものだ。

 

【お詫びと訂正】機関紙6月21日号1面で、中央委員会と共済府支部総会の日程がもれていました。 府本部第145回中央委員会 7月8日(金)午前10時開会、共済府支部第5回総会 同日午後2時30分開会です。お詫びして訂正いたします。

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