2006年5月15日号(第527号)

仕事と暮らしに「安心・安全」を〜第77回京都中央メーデー〜

格差是正、増税反対をアピール

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労働者の祭典メーデーの5月1日。府内各地で式典とイベントが行われた。連合京都中央メーデーは京都市の梅小路公園で開かれ、2万人の組合員と家族が参加、「安心・安全の仕事と暮らし」「格差是正」「サラリーマン増税反対」を求めて気勢をあげた。

連合京都中央メーデーは、昨年と同様、亀岡、乙訓、南山城地協と合同で行なわれた。参加者は3コースに分かれて会場周辺をデモ行進。「安心・安全の暮らしを取り戻そう」とシュプレヒコールをあげた後、式典に参加した。

冒頭、木戸美一連合京都会長は「社会のあらゆる分野に格差拡大が進んでいる。現場で頑張る労働者を評価し支援する社会の実現に取り組みたい」とあいさつ。さらに「政権交代の確かな道筋をつけるために、来年の統一自治体選挙と参議院選挙で、現職の再選へ総力をあげて戦い抜こう」と訴えた。

壇上には、自治体首長のほか、友好政党の代表らが臨席。山田啓二知事は4月に行われた知事選挙への協力に感謝の意を表し、桝本頼兼京都市長、福山哲郎民主党京都府連会長も連帯のあいさつを述べた。

続いて、木村幹雄副会長(自治労府本部委員長)が「『サラリーマン増税』の撤回と働く者の視点からの税制改革を求める特別決議」、大湾みどり女性委員長が「労働を中心とする福祉型社会と自由で平和な世界をつくる」としたメーデー宣言を読み上げ、団結がんばろうで気勢を上げた。

式典後は、ステージで大声コンテストや各種コンクール発表、大抽選会が行われ、当選者の発表の度に大きな歓声があがった。広場内では各産別が模擬店を開店。餃子や焼き鳥などの飲食店は行列ができるほどのにぎわいだった。催しを楽しんだ後は、緑の芝生でのんびりと過ごす子ども連れの参加者も多く見られた。

府本部の出店では、女性部と青年部が中心となってグリーンティーとコーヒー、ペットボトル飲料を販売。汗ばむ陽気のおかげで冷たい飲み物が飛ぶように売れた。また、府本部ボランティア組織のボーンポォンの会もカンボジアの衣料や小物などのバザーを開いて資金を集めた。

京響メンバーの演奏とワインを満喫

アースデイ・コンサート、地球環境を考えるきっかけに

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府本部は4月27日、アースデイコンサートをホテルセントノーム京都で開催。京響メンバーによるチェロ、フルート、ハープの演奏を65人の参加者が楽しんだ。

開会にあたって村上佳生副委員長は「近年、温暖化が原因と見られる異常気象による自然災害が、映画『ザ・デイ・アフタートゥモロー』が絵空事でないかのように世界各地で多発している。『京都議定書』が発効し、各自治体でも温暖化防止対策に取り組んでいるが、市民や事業者の取り組みが重要。このコンサートを環境問題を考える機会にしていただきたい」とあいさつした。

第1部は、ベートーヴェンなど趣向を凝らした楽曲が演奏され、途中、丹波ワインのアドバイザーからワインにまつわるエピソードを聴き、四種類のワインを楽しんだ。第二部では「千と千尋の物語」や「冬のソナタ」の主題歌など親しみやすい楽曲が披露され、ワインのほろ酔い気分も加わり、参加者はうっとりと聴き入っていた。

府本部は、アースデイコンサートを皮切りに環境行動を展開していく。

鋭いアタックやフライングレシーブも

府本部ソフトバレーボール大会、優勝は城南衛管労組

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府本部は4月30日、八幡市民体育館でソフトバレーボール大会を開いた。3回目となった今年は10チームが参加、単組間の交流を図った。ソフトバレーとはいえ、鋭いアタックやフライングレシーブなど、白熱したゲームが展開され、初出場の宇治市学保労組も女性パワーで奮闘した。

試合は、予選リーグでの上位4チームが決勝トーナメントに進出、熱戦を繰り広げた結果、城南衛管労組チームが昨年に続き栄冠を勝ち取った。準優勝は自治労京都市職チームとなった。

万が一の事故に全力でサポート〜京滋自動車サービスセンター〜

自動車共済加入拡大キャンペーン実施中

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皆さんはご存知だろうか。昨年度末で自治労共済近畿自動車サービスセンターが解散し、新年度からより身近になった京滋自動車サービスセンターが開設されたことを。

やる気と不安と喧騒の中で新センターをスタートしてすでに1カ月。浅野と久保の2人の査定員を中心に熱心に業務に取り組んでいる。

交通事故は、避けようと思っても避けられない時があり、結構身近な事象だ。皆さんが万が一、事故の当事者となってしまった場合、私たちセンターが自治労の仲間として、事故当事者間のパイプ役として全力を尽くす。加入者の失職を防ぐことを第一義的に示談交渉のサービスを行う保険・共済は、自治労の自動車共済にしかないことを事業の支柱として、皆さんの役に立っていきたい。

そこで京都府支部では、滋賀県支部・京滋自動車サービスセンターと合同で、自動車共済の周知と加入拡大をめざしてキャンペーンに取り組んでいる。取り扱い単組でちらしが配布されるので、ぜひこの機会に加入のご検討をお願いしたい。

子どもたちにドッジボールを指導

ボーン・ポォンの会 カンボジア・ツアー報告(2)

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3月4日から9日までの6日間のカンボジア・スタディツアー。小学校やこどもの家を訪問し、現地の子どもたちと交流しました。今回はツアー前半の報告をします。

[3月4日]関空からバンコクで乗り継いでカンボジアのシェムリアップに到着、夕食と団員の自己紹介。食堂の店員による現地語の指導に全員が発声。なかなかよかった。

[3月5日]終日アンコール観光。30度を超える暑さのため、昼食後ホテルで休憩。夕食時にシャンティ国際ボランティア会スタッフと合流。ホテルでスケジュールの最終調整。

[3月6日]バンテイミンチェイ州の小学校を訪問。絵画と体育のドッジボールの特別交流授業。

子どもたちに日本の子どもが描いた絵を見せ、何かを当ててもらった。マラソンなどはわからなかったが、さすが熱心な仏教国だけあり、お寺はすぐにわかったようだ。

事前に画用紙と色鉛筆などを現地の小学校に渡し、絵を描いてくれるように頼んでおいたところ、予想以上の人数の子どもが絵を描き、数人が代表で絵の説明をしてくれた。お父さんと釣りに出かけた絵や、学校から見える山を描いていた。

その後、谷口さんの指導でドッジボール。みんな初めての経験だったので、なかなかルールを理解してもらえなかったが、団員の皆さんの体を張ったパフォーマンスのおかげで楽しんでいた。

[3月7日]国内線でプノンペンへ。アジア子どもの家訪問。

「ここでの食事はご飯とおかず一品しか出しません」との説明で始まった学生との昼食会。学生たちが作った食事を一緒にいただく。フキに似た水草と、魚・エビを煮た、緑がかった色のスープをご飯にかけて食べる。美味しかった。

(来月号につづく)

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