2006年9月15日号(第535号)

確定闘争の推進を決意〜2006人勧学習会〜

人事評価、育児短時間勤務などポイント提起

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府本部は9月7日、「2006人勧学習会」をセントノーム京都で開催。勤務実績による昇給区分と人事評価制度、育児のための短時間勤務制度など、今秋の確定闘争に向けてのポイントを自治労組織局次長の松本敏之さんから聴いた。参加者は9単組41人。

8月8日に出された人事院勧告は、比較対象企業を、100人以上から50人以上へと拡大し、実質賃金月例給4252円、一時金0.05五月の引き上げを阻止したものとなった。

そもそも50人以上に見直す根拠については「政府の要請」を一方的に受け入れたもので、政治の圧力に屈して人件費削減に加担し、労働基本権の代償機関であるべき独立・中立制が大きく損なわれたものと自治労・公務員連絡会は判断している。しかも政府内では財務省が勧告実施に慎重な態度で挑んでいることから、自治労は9月1日から新たに閣議決定にむけた個人はがき行動に取り組む。

7日の学習会では、今秋の確定闘争に向けてのポイントも論じられた。中心になったのは勤務実績による昇給区分と人事評価制度について。昇給区分は昨年の給与見直し導入後、昇給が4分の8から4分の0と区分けされた。従来の特別昇給のかわりに8号級5%、6号級20%を最低原資に給与水準を確保するもの。

自治労は、昇給区分への勤務実績の反映については、労使交渉・協議・合意を前提に、拙速な反映を行わないよう求めるとし、当面は従来どおりの方法での昇給をめざす。

確定では、特昇制度の整理と、この昇給区分の原資配分をどのようにするかが課題となる。一方、人事評価制度については、国は管理職の試行から一般職へ拡大を進めている。われわれは4原則(公正・公平性、客観性、透明性、納得性)2要件(労働組合の関与、苦情処理システムの整備)がその実現に向けては不可欠としている。

また、今年の特徴の一つである育児のための短時間勤務制度については、法律改正とともに制度実施が進められる。後補充の任期付短時間勤務職員の内容や介護のための短時間勤務制が見送られたことには問題があるが、本格的な短時間勤務制度の確立に向けて一歩を踏みだした。

そのほか、扶養手当の引き上げに関しては、従来の官民比較からの引き上げでなく、給与制度の見直しにより原資が発生したために手当に振り分ける手法であること、勧告までに至らなかったが所定内勤務時間についての調査結果は1日8時間未満となったこと、など今後の単組の闘いの参考としたい。

いずれにせよ、制度は国に、水準は地方にという動きが強まっている。今後ますます、府・市の人事委員会勧告が京都府内で大きな影響を持つようになる。府本部、単組が連帯し、これからの確定闘争を闘うことを決意し学習会を閉じた。

迅速な措置が命を救う

初めての普通救命講習、AEDの使用法も学ぶ

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府本部は9月2日、京田辺市消防署で初めての普通救命講習会を開催、11人が参加した。

はじめに、京田辺市消防職員協議会の山崎議長から連帯のあいさつを受けた後、担当の消防職員の方から、心肺停止後の迅速な措置が救命率を上げるため、現場に居合わせた人が救急車の到着前に救命処置を行う重要性が説明された。

次にビデオを観て具体的な心肺蘇生法を学び、人形を使って実習した。実際に体験してみるとスムーズには行かず、参加者は職員の丁寧な指導を受けながら真剣な表情で救命措置に取り組んだ。

最近、公共の場で設置が進められているAED(自動体外式除細動器)は、胸に電極パッドを貼って電気ショックを与えるもの。電源を入れると音声で手順を教えてくれ、心臓の状態のチェックも自動で行うため、講習を受けると簡単に操作できる。もしもの時には有効な機器だと実感した。

澄み切った空の下、青年部が交流

調理楽しむバーベキュー大会を開催

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府本部青年部は、恒例の行事として定着しつつあるバーベキュー大会を、9月2日に宇治市のアクトパル宇治で開いた。当日は澄みきった青空のもと、5単組から21人が参加した。

美味しそうな材料を目の前に、早く食べたい気持ちを抑え、まずは全員でバーベキューコンロなどを準備した後、お待ちかねのバーベキュー大会を開始した。暑さが厳しかったが、和気あいあいとした雰囲気の中、バーベキューや焼きそばを手際良く調理。その出来栄えにも満足した様子だった。

用意していた食材はあっという間に無くなり、予定していた時間より早くに終了することにはなったが、青年部員の相互交流を図ることができた。

青年部では、今後も誰もが気軽に参加しやすい行事を企画するので、各単組からの積極的な参加をお願いしたい。

アースデイ環境キャラバン、銀輪隊を募集中

府本部は地球温暖化防止をはじめとする環境保護の取り組みの一環として「アースデイ行動」を展開している。秋の「環境キャラバン」では、府内を自転車隊で走行、市民に環境行動をアピールし、自治体に対して環境自治体として施策の策定と実行を要請する。

今年の日程は10月6日(金)。綾部市を出発し、東ルート(舞鶴市、宮津市、伊根町)と西ルート(福知山市、与謝野町、京丹後市)の北部の2コースを企画。各単組から健脚の組合員に参加をいただきたい。

政策討論集会を開催

9月25日(月)あいはらくみこさん講演

府本部は9月25日(月)6時半から、参議院選組織内候補のあいはらくみこさんと、統一地方選組織内候補の大野征次さん、小林昭朗さん、平井としきさん、ふじかわ剛さんを迎え、政策討論集会を開く。あいはらさんが「格差社会からの脱却をめざして〜臨時非常勤労働者のあり方〜」を講演、4人の候補がそれぞれの政策課題などについて討論する。会場はホテルセントノーム。各単組から多数参加をお願いしたい。

介護福祉士国家試験

11月4日から対策講座を開催

府本部は京田辺社協労組と共催で「介護福祉士国家試験直前対策講座」を開く。京都府介護福祉士会から講師を迎え、筆記試験13科目を4回に分けて講習する。

日程は11月4日(土)、11日(土)、18日(土)、26日(日)の全4回。午前10時から午後5時まで。会場は京田辺市社会福祉センター。参加費は自治労組合員13000円、組合員以外は18000円。定員40人になり次第締め切る。申し込み、問い合わせは府本部・西沢まで。TEL075(252)5932

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