2007年5月15日号(第551号)

格差の拡大・固定は許さない〜第78回京都中央メーデー〜

自治労も、デモに模擬店に活躍

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労働者の祭典メーデーの5月1日。雨の中、府内各地で式典とイベントが行われた。連合京都の「第78回京都中央メーデー」は京都市の梅小路公園で開かれ、デモ行進に続いて式典、イベントがくりひろげられた。会場には1万2千人の組合員と家族が参加し「格差社会ストップ」「参議院選勝利」にむけ気勢をあげた。

京都中央メーデーは、昨年と同様、亀岡、乙訓、南山城地協と合同で行なわれた。自治労が参加したデモ行進した北コースは「格差の固定化・拡大、働き方と所得の二極化をストップさせよう」とシュプレヒコールをあげた後、会場に戻り式典に参加した。

木戸美一連合京都会長は、主催者あいさつでまず統一自治体選結果にふれ「連合京都と民主党府連の連携で、地方から政治を変えていく足がかりができた。この成果を参議院選へ」と訴え。さらに「格差社会の中で国民が求めているのは生活の改善、雇用の安定、安心・安全で希望の持てる社会。ストップ・ザ・格差社会の行動を展開しよう」と呼びかけた。

壇上には、自治体首長のほか、友好政党の代表らが臨席。統一自治体選直後とあって自治体議員が多数参加した。山田啓二府知事、桝本頼兼京都市長、福山哲郎民主党京都府連会長も連帯のあいさつを述べた。また、7月の選挙戦を控え、松井孝治参議院議員が参加者から激励を受けた。

イベントは、ステージで大声コンテストや各種コンクール発表、大抽選会が行われた。式典に先立つバンド演奏では、自治労の井手町職から「奏〜かなで〜」が出演、参加者から大きな拍手が寄せられた。抽選会では自治労の参加者が次々と当選し、歓声があがった。

会場内では各産別や友好団体が、恒例となった模擬店を開店。小止みになった雨の中だったが、餃子や焼きそばなどの飲食店は相変わらず行列ができるほどのにぎわいだった。自治労からは女性部・青年部が飲料水販売店を出店。和束町特産のお茶缶が注目されていた。また府本部ボランティア組織のボーンポォンの会もカンボジアの衣料や小物などのバザーを開いて資金を集めた。

一方、自治労はたんご、福知山、舞鶴の各地協メーデーに地元単組が参加し、式典やイベント参加を楽しんだ。

参院選勝利へ政治学習会、5月30日に

森田実さんの講演メインに、あいはらくみこさんも決意表明

自治労近畿地連は「参議院選勝利トーク・リレー」として五月三十日、「政治を考える京都集会〜これでいいのか日本の社会」をハートピア京都・三階大会議室で開く。開会は午後六時三十分。メインは政治評論家の森田実さんの講演。自治労の参議院選比例区組織内候補、あいはらくみこさんが決意表明を行なう。

集会のサブタイトルは「格差解消・公正な労働基準の確立・二○○七参議院選勝利」。はたらく者の生活が脅かされるいまこそ必要とされる、労働組合の「政治の取り組み」の大切さを学ぶことだ。

なおこの集会は、京都での自治労本部第百三十四回中央委員会(五月二十九日から三十日、左京区みやこめっせ)から引き続き開かれる。地元・京都府本部から多数の参加をお願いする。規模は二百名。

講師の森田実さんは、テレビ・ラジオ・セミナーなどで活躍中であり、日本評論社出版部長、「経済セミナー」編集部長などを歴任してきた。政治・官僚・学会などに多くの人脈を持ち、情報はリアルタイムで信憑性が高く、信頼できるとの評価を得ておられる。

受講者が高い合格率を達成

京田辺社協労組の「介護福祉士」「ケアマネ」受験講座

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京田辺社協労組(川嶋典子委員長)と府本部が共催で毎年開いてきた「介護福祉士国家資格受験講座」「ケアマネージャー受験講座」。介護福祉士は今年4月、ケアマネージャーは昨年12月に講座受講者の合格が発表されたが、いずれの資格試験でも全国平均を上回る合格率となり、講座の優位さが実証された。

まず介護福祉士資格試験では、全国平均の合格率が46.8%だったのに対し、この講座の受講者(25人)の合格率は62.5%。いっぽうケアマネージャー資格試験では、同じく20.5%に対し、受講者(23人)の合格率は39.1%の結果となった。

介護福祉士講座は昨年11月に4回、2月に1回(実技)を開講。ケアマネージャー講座は7月から9月まで8回開講した。講師にはそれぞれの協会から役員の派遣を受け、京田辺市社福センターを会場としてきた。同労組では今回の結果を喜ぶとともに、資格所持者のスキルアップや処遇改善への取り組みを進める。

学童・児童館にはたらく仲間、あつまれ

6月17日に木津川市で「交流学習会」

府本部は「京都府内学童保育所・児童館職員交流学習会」を6月17日(日)、木津川市中央交流会館「いずみホール」で開く。午前9時30分から受付開始、10時開会、午後4時まで。参加費無料(昼食代として300円が別途必要)。学童や児童館職場に働く職員は身分が不安定な人も多く、悩みをかかえながらもがんばっている。ぜひ多数のご来場をいただきたい。申込方法など詳しくは府本部まで。

参加対象は、学童保育所・児童館にはたらく労働者や保育士さん。自治労の組合員になっている人はもちろん、組合未組織の人にも参加をよびかけている。京都府内の同じ職場にはたらく人どうしのヨコの連携を深めていき、仲間を増やすことを目的にしている。

学習会の内容は、状況報告として「放課後子どもプランと学童保育の現状と課題」を佐藤千恵子自治労本部保育部会幹事から聞く。会場の展示品の見学、昼食休憩ののち、2つの分科会に分かれ、学習と討論。第1分科会は「子どもに寄り添う大人とは〜ワークショップで学ぶ子ども支援」と題して、子どもの人権ファシリテーター・聖和大学助教授の浜田進士さんを講師として進行。第2分科会は「子どもが変わる時〜僕が僕であるために大人ができること〜子どもと寄り添い向きあう」と題して、京都府小学校特別支援学級担任のおにつかるみさんを講師として進行する。最後にみなさんからのアンケートをまとめて報告、閉会する。和気あいあいとした雰囲気で学びあいたい。

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