7月29日に投開票が行われた第21回参議院議員選挙で、自治労組織内「あいはらくみこ」さんが当選を勝ち取った。仲間の声を国会へ届けるため、本部・府本部・単組が総力をあげて闘った選挙闘争の成果が結実した。組合員、協力議員をはじめ、関係者のみなさんのご支援に感謝する。府本部は、この勝利を政策実現につなげ、課題解決への取り組みを展開し、政権交代を実現するために引き続きたたかう決意を表明する。
府本部は全単組や、関係単産をオルグし、機関紙号外なども活用しながら選挙闘争を展開、自治労の代表・あいはらくみこさんを国会へ送り出そうと全組合員に呼びかけてきた。結果、あいはらさんの勝利を、全国507,787票という、民主党比例区の中で第1位の得票で勝ち取ったことは、今後直面する政治的諸課題の前進に大きな意義を持つ。今回の選挙戦の成果を生かし、地方分権・自治の確立、地域住民に対する質の高い公共サービスの確保をめざしていかなければならない。
京都選挙区でも府本部や連合京都が推せんした松井孝治さんがみごとトップで当選、2期めのスタートを切った。訴え続けた中央集権や官僚支配構造の克服、格差の是正などを府民が支持した結果である。共産党候補は落選。府本部は京都の地で根付いた政権交代への基盤を支え奮闘していく。
今回の選挙で自治労本部は、質の高い公共サービスの確立で国民の安心・安全を築くのか、それともこのまま与党の暴走を許すのか、自治労の命運を賭けた重要な選挙であると位置づけ、組織をあげて闘った。あいはらさんは、働く者に犠牲を強いる安倍政権に対し、選挙を通じて公正で安心できる社会をつくることを、京都府をはじめ全国の自治労の各職場をまわり訴え続けた。
いっぽう、今回の参議院選挙で自治労は、選挙区に2人の組織内候補を擁立した。高知県選挙区の武内則男さんはみごと当選。鹿児島県選挙区の皆吉のりおさんは次点となった。
また、比例区に連合が擁立した組織内候補者の結果は、自治労のあいはらくみこさんをはじめ、情報労連、自動車総連、日教組、電力総連、UIゼンセン同盟、基幹労連からの7候補者が全員、当選を果たした。
さらに、近畿各府県の選挙区選挙では、連合近畿ブロックの推せん候補者が奮闘。京都府の松井孝治さんをはじめ、滋賀県・奈良県・大阪府・兵庫県で当選した。
府本部「男女がともに担う府本部委員会」は第3回委員会を7月19日に開き、当面の活動について協議、学習会やセミナー、さらにアンケート実施など具体の活動内容を決めた。
まず学習会は、07年9月に「改正雇用均等法」をテーマに実施する。講師は自治労本部役員を予定、対象は男女組合員。次に、「府本部女性リーダーセミナー」の開催を決めた。テーマは@実践講座(スキルアップ)とA政治・政策・財政関係の講座、の2本。こちらは女性組合員を対象とし、女性組合活動家の育成をめざす。
一方、「セクシャル・ハラスメント(セクハラ)に関する組合員アンケート」を全組合員対象に実施する。職場でのセクハラの実態や被害、さらに意識などを尋ね、性的いやがらせのない職場環境に向けた取り組みとする。実施時期は8月1日から24日まで。
組合員の4割を女性が占める自治労。男女平等産別統一闘争を「取り組めば必ず成果の出る運動」として展開中だ。全ての単組での取り組みをお願いする。
世界で動乱が拡大し、平和への脅威が進むなかで、私たち労働組合はあらためて「ヒロシマ・ナガサキ」の持つ重みを考え、反核・平和の運動を推し進めなくてはならない。府本部は8月に開かれる「原水禁世界大会」(広島・長崎とも)へ参加し平和の取り組みを進める。
世界大会実行委員会のよびかけによると、核兵器はいまなお世界に3万発も存在し、地球に生きる全ての生命を脅かしている。アメリカ・ブッシュ政権はアフガニスタンやイラクに侵攻し、際限なく続く破壊と殺戮はいまだ出口も見えない。東北アジアでは、北朝鮮の核実験が大きな不安定を作り出した。これに対し、各地で平和を求め、武力にノーの声が広がり、強さを増していることは大きな希望だ。
日本では、安倍政権が、アメリカの核・軍事戦略との一体化を進めている。教育基本法の改悪、防衛庁の省への昇格が強行され、さらに憲法改悪で本格的な戦争国家への道を歩もうとしている。さらに、プルトニウムの積極利用でアジアを放射能の危険にさらしている。日本は今や、東北アジアの緊張を作り出す存在となっているのだ。
このような情勢のもと、いま、「核兵器廃絶」を実現しなければ人類の未来はない。その第一歩は、日本が国是とする「非核3原則」の法制化と東北アジアの非核地帯化の実現だ。また、核の被害者に対する援護も緊急の課題である。
また、脱原発も重要な課題だ。とくに、危険な六ケ所再処理工場の存在や、高レベル放射性廃棄物の最終処分地問題が課題だ。他にも原子力空母の母港化、ミサイル防衛の現状など、解決を必要とする課題は山積しており、今年の原水禁世界大会で討議され、運動が広げられていく。
府本部は、この原水禁広島大会(4日〜6日)・長崎大会(7日〜9日)に参加し、分科会討論などを通し、今後の反核・平和運動の推進をはかる。
自治労近畿地連は7月24日、第29回スポーツ大会の開会式を大阪市内で開き、京都府本部の軟式野球代表チームとなった福知山市職連の代表が参加した。組合せ抽選が行なわれ、福知山は和歌山県本部代表の田辺市職労チームと初戦を交えることになった。なお試合は、8月7日から2日間、奈良県橿原市の奈良県立橿原公苑野球場及び橿原市立橿原運動公園硬式野球場で開かれる。
福知山市職連は出場にあたり「年齢構成は20代から50代と幅広く、守りを中心にプレーのリズムを創り出していく」とチームを紹介。対戦相手となる田辺市職労チームは2年ぶり6度目の出場となる古参チーム。会場では両チームが健闘を誓い合って握手し、大きな拍手で激励された。
7月13日、府本部女性部は第18回七夕交流会をホテルセントノーム京都で開き、5単組から20人が参加し、学習と交流を深めた。
第1部は、財団法人京都工場保健会顧問(産業医・前財団法人京都工場保健会診療所長)の山田親久さんから「働く女性のメンタルヘルス」をテーマに講演を受けた。
働く女性のうち、「ストレスがたまっている」と実感しているのはどの年代別を見ても80パーセント以上だ。しかも、仕事と家庭の両方で感じている。さらに、ストレスを抱え込む大きな原因として、女性が月経周期、妊娠、出産、更年期というホルモンバランスの変化が著しく、女性特有の生理が心身に大きく影響を及ぼしていることが上げられる。また、心に原因があるが、身体に影響をあたえる病気(心身症)も原因のひとつだ。女性は自分のことより仕事、家族のことを優先してしまいがち。疲れたなと思ったら少しでも休養、気分転換を、とのアドバイスを受けた。
一方、「心の病」をいやすには先哲の言葉の中にも役立つものがあり、とくに老荘の教えの中から「無為自然」、つまり、ことさらに知や欲を働かせず自然に任せる事も必要、との考え方も示された。
第2部の懇親会では、各単組の紹介と単組地元ならではのクイズなどで参加者全員が盛り上がり、和気あいあいの中、年に1度の交流会を終えた。