2007年9月1日号(第558号)

社会的責任果たす自治労を〜自治労第79回大会、岩手で成功〜

08・09年度の運動方針・役員体制を確立

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自治労第79回定期大会が8月28日から31日にかけて、岩手県滝沢村のアピオ岩手で開かれた。全国から代議員・傍聴者など5,500人が参加、今後2年間の運動方針をはじめ11の議案が討議された。また岡部委員長を先頭とする新執行部体制が確立された。

大会初日、岡部委員長は「労働を中心とした福祉型社会をめざそう。地公3単産の組織統合をはじめ、社会的責任をはたす自治労運動をつくるため活発な議論を」とあいさつした。続いて連合や友好政党などから来賓あいさつ。50万票超で当選を果たした相原久美子参議院議員が感謝と、政治に全力を尽くす決意を述べた。また新規加盟組合の紹介では、京都から中央会労組とアカデミー労組の代表者が登壇、全国の仲間として承認された。一般経過報告、決算報告も承認された。

2日目は、2008・09年度運動方針案、当面の闘争方針案、一般会計・特別会計予算案、地公三単産組織統合についての討議案などが提案された。続く討論で柱となったのは、自民党政権により縮小・後退、荒廃した公共サービスの現場からの闘いの報告と、その現状に対応しうる本部の取り組みを求める補強意見だ。単組交渉能力の強化と同時に本部交渉能力の強化を求める声や、社保庁問題への対応や公務員バッシングへの反論に関して本部の考え方への質問。さらに今回新たに示された「社会的責任」や、「職の確立」などの概念の詳しい説明を求める声が出され、熱い討論が展開された。

特に焦点となったのは現業・公企闘争における「直営堅持」と「職の確立」との関係だ。直営堅持の方針が見直されたのでは、との指摘があいつぎ、修正案が提出された。本部はこの案に対し、公共サービスの質を守る立場から直営堅持でたたかう立場を改めて明確にした。職場活性化の取り組み強化による直営の必然性を確固たるものとし、公共民間労働者による公共サービスも共に確保するたたかいのキーワードとして掲げた「職の確立」の理解へ努力すると答弁。修正案は取り下げられた。多くの代議員による議論の結果、本部提案はすべて可決された。

最終日には役員選挙が行なわれ、委員長に岡部謙治さん(福岡)、書記長に金田文夫さん(北海道)を再任。京都選出の井ノ口登さん(井手町職)が中央執行委員に再任された。

心のそこから願う平和。

原水禁世界大会・現地参加報告

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府本部・府本部女性部は原水禁大会について、広島大会に10人、長崎大会に7人の参加者を送り、非核平和の行動に参加した。以下、長崎大会現地からの報告文。

「被爆62周年原水爆禁止世界大会」長崎大会は8月7日、長崎県立総合体育館で連合・原水禁・核禁会議の共同行事として開かれた。被爆者の訴え・高校生平和大使報告・平和アピールに総勢3万7千人が聞き入り、平和の大切さを噛み締めつつ、「原爆を許すまじ」を全体で合唱した。

2日目、「平和と核軍縮」「ヒバクシャを生まない世界をめざして」等のテーマでの学習編や被爆者との交流等のフィールドワークを含む13種類の分科会があった。それぞれに感慨深い内容であり、また「世界の恒久平和実現」に対する意識強化を促し、根付かせるものだった。

3日目、慰霊碑墓参をし、そこで当時の話や写真を見聞きする機会を得た。今、私たちが立っているこの場所で壮絶な被害が起き、数多くの人々がもがき、苦しんだ。私は心の底から核も戦争もない平和な21世紀であることを願った。その後、「まとめ集会」が行われ、爆心地公園まで非核平和行進の後、11時02分をむかえ、黙とう。本大会を通じ、肌で感じ得た貴重な体験を身近なところから発信し、今後の活動に活かして行かねばと強く感じた。

(府本部女性部長・川口恭子)

京都府と意見交換を実施

男女共同参画推進にむけ、府本部闘争本部が10日

府本部(男女平等産別統一闘争本部)は8月10日、「男女平等社会実現を求める要求書」の提出と、要求内容についての意見交換を京都府庁で実施した。会場には府本部から木村委員長ら5人、京都府からは府民労働部の高田女性政策監ら5人が出席した。

意見交換では、要求書の7要求項目にもとづき順次、施策への姿勢や進捗状況などを聞いた。特に京都府内の男女平等条例・男女共同参画推進計画の推進について、府の「あけぼのプラン」の現状の説明を受けた。さらに、各自治体での男女平等条例の制定、平等参画計画の策定に向けて、ネットワークの強化や府からの助言の強化を求めるなどし、行動を終えた。

好成績で「有終の美」

近畿地連「囲碁将棋大会」、今回で閉幕・8月18日

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自治労近畿地連は「第15回囲碁・将棋大会」を8月18日、大阪市内「PLP会館」で開いた。近畿6府県本部から予選を勝ち抜いて大会に参加した出場者は、囲碁の部、将棋の部それぞれ18人が結集、激戦の火花を散らした。

京都府本部からの参加者は、囲碁団体の部で第3位を獲得。また、個人の部において、将棋の部(上級)で自治労京都市職の井上卓也さんが優勝を、囲碁の部(上級)で自治労京都市職の沖恵太さんが準優勝を、それぞれみごと獲得し、近畿の仲間から祝福された。

また、会場では、恒例となったプロ講師を迎えての指導対局が行なわれ好評だった。なお、近畿地連は今回をもって同大会を終了する予定で、閉会を惜しむ声も聞かれた。

原子力空母反対運動の強化・拡大を

府本部青年部が横須賀行動に参加

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府本部青年部は8月10日、神奈川県横須賀市で自治労青年部が主催した「自治労青年部原子力空母横須賀母港化反対集会」に参加した。この集会は、2008年退役予定のキティーホークの後継艦として、横須賀基地に原子力空母配備を計画する政府に、撤回を求める運動の一環として開催された。

集会には全国26都道府県から68人の仲間が集まった。講演では、講師の道田哲郎氏(自治労神奈川県本部政治局次長)から、米軍基地問題に関する情勢と経過等について、現在日本が抱える問題に関する知識を深めた。集会の後、横須賀基地前のヴェルニー公園にて神奈川県の各労組を中心とした「空母母港34周年・キティーホーク横須賀基地母港化9周年抗議原子力空母配備撤回を求める全国集会」に参加。全国の約2,800人の仲間とともに、原子力空母配備撤回を求めて横須賀基地周辺をデモ行進した。

原子力空母に関しては、その安全性について数多くの疑問点を残していることから、全国的に配備反対の取組みをさらに強化・継続していかなくてはならない。

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