2008年12月15日号(第589号)

統合確認書に調印

府本部と全国一般京都地協 12月3日

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自治労京都府本部と全国一般京都地協・セレマ労組(川元啓之地協議長、350人・中京区)は、2009年1月1日の完全統合を前に、12月3日、確認書の調印式を府本部で行なった。式には府本部から橋元信一執行委員長、全国一般からは川元議長が臨み、確認書に署名・捺印した。確認書では、規約・規定・運営ルールは府本部のものを基本とすること、全国一般の京都地協を一単組として位置づけることなどを確認。同じ組織の仲間として、ともに奮闘していくことを誓いあった。

「もんじゅを廃炉へ」全国集会へ府本部から参加

敦賀現地で、ゲート前行動やデモ行進 12月6日

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福井県敦賀市、白木海岸の対岸にそびえ立つ、原子力発電高速増殖炉「もんじゅ」が2009年2月に再開される計画が進められている。安全性とプルトニウム兵器転用への危険がますます強まるなかで、もんじゅを廃炉への全国集会が12月6日、敦賀市で行われた。

行動は、全国から白木海岸に集結した850人がもんじゅ前ゲートで福井県知事、敦賀市長へ申し入れ書を手渡した。文化センターでの全国集会後、小雪舞う厳寒の市街を敦賀駅まで「もんじゅを廃炉へ」のシュプレヒコールで市民へ訴えた。

電力供給と原子力発電との問題点は、地球温暖化対策を含めて他の議論となるが、反核・脱原発運動を推進する立場から「もんじゅ」の問題は重要となる。

1995年12月8日、日本で初となる高速増殖炉が、本格運転に入った際に冷却剤のナトリウムが漏れだし、火災が発生した。緊急停止をせずに対応したことや事故隠しが大きく取り上げられた。13年も前のことだ。

「もんじゅ」の危険性は数多くあげられるが特に大きい問題は、前述したナトリウムの取り扱いとプルトニウムである。ナトリウムは空気に触れると発火し、水に触れると爆発する。13年前は温度計取り付け部分から漏れ出したのが原因である。さらに、警報を誤報と判断し3時間も連絡をしていない。

プルトニウム問題は他の原発は通常状態では放射能をださないウランを使用しているが、もんじゅはウラン238を放射能がたいへん強いプルトニウム239に生産する核燃料サイクルとして位置づけられている。

本来2008年2月とされていた運転再開が5月に延期され、さらに10月が来年2月となっている。つまりは、ずさんな管理体制のなかに、頻繁なトラブル、発火・爆発の恐れ、放射能汚染の危険など解消できない問題を抱えている。原発事故は起こってしまえば未来永劫取り返しのつかない悲惨なものとなる。

府本部は平和フォーラムと連携し取り組みを継続する。

久保田さん・真田さん、ともに勝利

宇治市長選・宇治市議補選 12月7日

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12月7日投開票の宇治市長選挙で、府本部が推薦した現職の久保田勇さん(無所属、連合京都・民主党など推薦)がみごと当選、4期めのスタートを切った。共産党が推薦した候補者らに大差をつけた。

また、同日選の宇治市議補選でも、府本部が推薦した真田敦史さん(新人・無所属、連合京都・民主党など推薦)が当選。

この選挙戦に対し各単組・組合員・家族からよせられた協力・尽力に対し心から感謝する。

地域医療を住民とともに…

「やましろの地域医療を考えるシンポ」 1月17日、木津川市で

やましろの医療を住民とともに考えようと、「やましろの地域医療を考えるシンポジウム」(主催…同「考える会」、共催…連合京都、後援…京都府・木津川市・笠置町・和束町・南山城村)が1月17日(土)に開かれる。午後1時半開演、会場は木津川市中央交流会館・いずみホール。申込不要、入場無料。なお、府本部は、同「考える会」に参加している。

地域医療は、その地域のセイフティネットとして大切な、住民の財産だ。その医療供給のあり方を決めるのは住民。このシンポは、住民・医療従事者・地域の関係者が参加し、ともに地域の医療を考えるために実施される。

シンポの第1部は基調講演。「医療崩壊の深層、再生への処方箋」と題して、済生会栗橋病院副院長の本田宏さん(写真)の講演を聞く。第2部は、パネル・ディスカッション。関西学院大学の大谷強教授、伊左治医院医師の伊左治友子さん、松岡保府議会議員、京一屋代表取締役の古川幸司さん、そして第1部講師の本田宏さんを交えて、やましろの地域医療を多角的な視点から討論する。

女性部・青年部が反戦で街宣

「8の日行動」四条河原町で 12月8日

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「12月8日を忘れない」、この言葉を合言葉に取り組んでいる「8の日行動」。今年も12月8日(月)に四条河原町・高島屋前で反戦アピール、ビラ付きテイッシュ配布行動をした。青年部員と女性部員合わせて31人と予想以上の参加があり、交差点の四方に分かれて配布し、平和の大切さを呼びかけた。

平和な日本にいるとつい忘れてしまいがちだが、世界を見渡すと今でも戦争地域があり、空爆を受け、逃げ惑い、泣き叫ぶ子供たちや、苦しんでいる人たちが数多くいる。

1941年12月8日、太平洋戦争日本開戦の日。「8の日行動」をきっかけに、悲惨な戦争の記憶を風化させずに、平和を目指す輪が広がってほしいと参加者全員が願い、行動を終了した。

新体制で、固有の課題の解決めざそう

専門部・評議会の大会つぎつぎに

真面目に働く者が報われる社会へ

現業評議会

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府本部現評は12月6日、ルビノ京都で第45回定期大会を開催した。

冒頭、主催者を代表して挨拶に立った中村功議長は、現在の雇用を取り巻く危機的状況を踏まえながら「真面目に働く者が、正当に報われる社会にしなければならない。団結を強め日本を変えよう」と訴えた。続いて、高橋府本部副委員長から来賓あいさつを受けたあと議事に入り、新年度活動方針や役員体制・部会役員体制などの全議案が賛成多数で可決された。次に社会的セーフティネットの確保を求め公共サービスの維持・向上に奮闘するとした大会宣言・特別決議の提案と採択を行い、新旧役員挨拶をへて、最後に団結がんばろうで閉会した。

選出された新四役体制は次のとおり。議長…中村功。副議長…花岡治次・樫葉芳之・大野勝司。事務局長…川戸英美。事務局次長…得能和直、齋藤暁(敬称略)。

組織拡大めざし積極的に活動を

町村職評議会

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府本部町村評は11月21日、第36回定期大会をウェルサンピア京都で開いた。4単組から16人(うち女性2人)の代議員が出席。2008年度の経過報告、2009年度の活動方針をそれぞれ承認、可決した。矢野議長はあいさつで「賃金・労働条件を維持・確保し、働きやすい職場を作るとともに、顔が見える町村職運動の特性を活かし、各単組の組織強化と未加盟・未組織町村の組織拡大に積極的に取り組もう」と訴えた。活動方針では「賃金改善」「組織拡大」「男女がともに担う自治労運動の推進」そして「賃金権利セミナーの開催」などを提起し、出席者全員の拍手で可決した。

また、役員改選では、議長・矢野里志(宇治田原町職)、副議長・北川正博(笠置町職)、事務局長・吉田明浩(久御山町職)、幹事・木田昭弘(井手町職)の皆さんを選出。今年度の奮闘を誓い閉会した。

参加しやすい青年部づくりこそ

青年部

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府本部青年部は12月6日、第42回定期大会を京都テルサにて開催した。8単組31人の代議員が出席。来賓の高橋直樹府本部副執行委員長の激励あいさつ、青年部新田真司副部長のあいさつの後、本年度活動報告経過、新年度運動方針及び役員体制が可決、承認された。

活動経過報告では、学習会や新入組合員歓迎集会などの取り組みに、多くの参加者が集まり、成功したことなどを報告。

新年度活動方針では、反戦平和、府北部と府南部の連携強化、組織体制の強化などの課題に、従来の手法にとらわれない新しい取り組みを進めていくことが確認された。

また、新部長には別所正英さん(城南衛管労組)が選出された。新しくスタートする2009年度執行部は、単組と府本部、また単組同士の橋渡し役となり、すべての青年労働者が参加しやすい青年部を作り上げていくことを決意している。

公的福祉を守るたたかい進めて

社会福祉評議会

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府本部社福評は12月5日、2009年度定期総会を府本部会議室で開き、2008年度経過報告を承認、来たる2009年度の運動方針を可決。新年度の活動をスタートした。冒頭あいさつで三輪事務局次長は「小泉構造改革は、公的福祉の現場に崩壊の危機をもたらしている。私たちは労組の立場から、この攻撃に立ち向かい、社会を変えていこう」と訴えた。続いて府本部の高橋直樹副委員長は「社会福祉の職場での自治労の組織拡大に期待している」と激励した。

運動方針では、誰もが安心して生活できる社会、将来に希望が持てる社会にするため、公的責任を明確にした社会保障・社会福祉制度の確立、社福労働者の地位の向上を引き続き求めることを確認。原案を可決した。

新役員体制について、単組選出の幹事体制を確認。四役体制は幹事会で確定させることを決め、参加者全員で引き続きの奮闘を誓い閉会した。

コータさん迎えて「男女平等めざす学習会」へ参加を

性別・国境・文化を超えた視点で講演が 1月22日、府本部が主催

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府本部(男女がともに担う府本部委員会)は、タレントのコータさんを講師とする「男女がともに担う府本部学習会」を、1月22日(木)午後6時30分から開く。会場はメルパルク京都。対象は、単組役員(男女一名ずつ)・同委員会委員・府本部執行部で、規模は60人を予定している。申込期限は1月14日。多数の参加をお願いする。

コータさんは、トランスジェンダーコメンテータ。他にも作家やギタリスト、野球評論家として、文化・国境・性別・年齢・言語を超えた活動を展開している。大リーグではヤンキーズやメッツ、日本プロ野球では巨人軍などで通訳や国際渉外を担当。1962年生まれ。今回の講演では、日頃の活動にもとづき、ジェンダーに限らず、あらゆるものを鋭い観点から捉えて、男女平等社会の実現にむけて何が必要かを主張。さらに公務・公共職場の男女平等社会実現にむけた提言を交えた講演とする。

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