2009年4月15日号(第597号)

安心・安全の社会を

公共サービス基本法案を成立させよう

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財政再建を最優先した結果、日本各地で公共サービスの劣化が著しい状況となっている。京都公務労協は、地域社会を支えるセーフティネットを国や地方自治体が責任を持って整備するための「公共サービス基本法」の制定をめざして、第171回通常国会に向けた取り組みを行っている。

貧困や格差拡大を進行させ、意図的に公務員バッシングをあおる政府自民党。小さな政府論や市場万能論で地方経済を疲弊させる政治手法により、日本の公共サービスは切り崩され、社会のセーフティネットは危機的な状況となっている。このままでは地域の安心や安全が脅かされるとして、公務労協は連合や民主党と協力し「公共サービス基本法」の第171回通常国会成立に向けて、活動を強化している。この基本法は、公共サービスが適切に提供されることは国民の権利とし、国民の意見反映をする中で情報の公開はもちろんのこと、法律や財政を整えることを国・地方公共団体の責務とすることを規定するものだ。

これまで第169回通常国会、第170回臨時国会で議論になったが、解散・総選挙をにらんだ国会運営や諸政策についての与野党間のせめぎ合いで制定に至っていない。

公務労協は、本年3月から6月をキャンペーン期間として改めて活動を展開している。キャッチフレーズは「SWITCH IN POLICY」=政策の転換。組合員向けリーフレットおよび市民向けチラシの配布、地方集会の推進と中央集会(6月)や政策制度集会の開催、また国会情勢を踏まえながら五月には新聞に意見広告を掲載する。ホームページのキャンペーンサイトの充実も行う。

京都公務労協は連合京都と協力し4月8日に、京都市四条河原町交差点で街頭行動を実施した。また、4月13日には、北神圭朗衆議員議員から、政治状況を踏まえてこの基本法についての学習会を行った。今後も積極的な行動展開で良質な公共サービスに支えられた地域社会の形成をめざす。

緊急はがき行動にご協力を

人事院の夏季一時金臨時調査に反対しよう

4月6日の人事院交渉で、公務員連絡会が夏季一時金の臨時調査を行わないことを求めたのに対し、人事院は、民間夏季一時金調査を強行する姿勢を明確にしました。このため、府本部は、全組合員を対象に「夏季一時金臨時調査に基づく引下げ勧告反対の要求はがき行動」を実施します。はがきはすでに単組へ発送ずみです。人事院総裁への郵送は、単組で取りまとめた上、5月8日までとしています。みなさまの積極的なご協力をお願いします。

共済府支部が第9回臨時総代会

自治労共済京都府支部は、3月26日に第9回臨時総代会を60人の総代(委任状含む)の出席のもとメルパルク京都で開催した。

主な議案は、新年度からの共済府支部専従役員体制の提案である。内容は、3月末離籍予定の乾副支部長が新年度より事務局長に就任し、2月に開催された府本部第151回中央委員会で臨時執行委員に選任された佐野事務局長が事務局次長に就任する体制が承認された。

この体制となり運営委員・担当者の方々とともにさらに充実した共済活動を展開していく。

また総代会終了後、共済本部から渋田常務理事を招き「自治労共済の全労済への統合について(組織討議原案)」の説明を受けた。この課題については、本年8月開催の自治労定期大会に「全労済との統合の方向性」が提案される予定であり、今後、府本部と府支部は単組と協議・連携して各級機関会議を開催し、組合員にプラスになることを前提に、組織討議に参加し意見反映を行っていく。

日本の生損保業界は、今日非常に厳しい市場環境に置かれており、自治労共済だけが例外ではない。法制度上の変化が著しいことを念頭に、「安心・安定・信頼」を軸に10年後、20年後を見据えた組合員・加入者に信頼される事業体にしていかなければならない。

リサイクルでごみ減らしを体験

青年部が環境問題学習会

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環境問題が重要視されている中、府本部青年部は3月14日に八単組二十五人の参加のもと資源ごみや不用品のリサイクル施設である「エコ・ポート長谷山」の施設見学学習会を開催した。

特別地方公共団体である城南衛生管理組合が運営する同施設は、資源ごみの再資源化処理施設と不用品の再生工房という大きな2つの役割を有している。資源ごみとしては、缶類・ビン類・ペットボトル・紙パック・発泡トレーの5品目を受け入れ再資源化処理を行っており、リサイクル工房としてガラス・自転車・家具類・石鹸・衣服の再生工房を設置している。

参加者は実際に処理施設を見学した後,不要となったガラス瓶を利用したお皿や写真フレーム作りを楽しんだ。その中で、不要となった容器を洗って出したり蓋をはずしてリサイクルに出したりすることを学んだ。一人ひとりの少しの工夫でごみが減らせ、循環型社会の更なる発展が望めることを学習し、各自が有意義な時間を過ごすことができた。

組織拡大テーマに交流学習会

JI−UP京都

JI―UP京都(労組法適用組合協議会・間憲司議長)は、第10回交流学習会を5月16日、京都市健保組合保養所きよみず(京都市東山区)で開く。開会は午後1時30分。今年の集会は、府本部の「組織対策月間」の行事として実施する。規模は50人。

学習会のテーマは「非正規労働者の現状と、組織化の取り組み」。公務部門・民間部門それぞれの非正規労働者の置かれている劣悪な労働の実態や、不安定な雇用を考え、今後の組織拡大に役立てていくことを狙いとする。講師は自治労本部などから招く。さらに、JI―UP京都単組からの非正規組合員の状況の報告や会場討論を交え、多面的な内容とする。

また、恒例の「京響ミニ・コンサート」や、学習会終了後の参加者交流会を開催し、組合員同士の交流をはかる。

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