2009年8月1日号(第604号)

厳しい時こそ全力で闘おう

月例給・一時金、「厳しい状況」 09人勧期要求実現中央行動

photo

公務員連絡会は人勧期の取り組みとして、7月24日に第2次中央行動を実施。京都からは11単組21人が参加した。人事院は勧告について、月例給・一時金は厳しい状況とするものの具体的でなく、引き続き行動を展開する。

日比谷大音楽堂でおこなわれた中央集会には、4000人の仲間が結集し、要求実現を求めて最後までたたかう決意を固めあった。

中央集会では、吉澤事務局長が、「09年人勧も終盤だが厳しい状況。連合は来春闘の最大課題として賃金水準の維持をあげている。民間から公務、公務から民間という悪循環を断ち切るためにも全体的な問題として人勧期の取組みを推進する。不安定な社会的評価など私たちを取り巻く状況は厳しいが、様々な諸課題解決のため公務員連絡会に結集して交渉を」との基調を提起した。

人事院職員福祉、給与両局長との交渉で

  1. 勧告は8月上旬を目途に調整中
  2. 官民較差は昨年と比べ厳しい結果は避けられない状況
  3. 一時金は極めて厳しい
  4. 自宅に係る住居手当の廃止について勧告する方向
  5. 民間の育児・介護休業法改正、労働基準法改正に合わせた勧告、意見の申出等を行う
  6. 非常勤の健康診断実施や休暇制度改善を措置する

などの考えを表明するに止まり、具体的内容については明らかにしなかった。

公務員連絡会側は「回答は、官民較差、一時金について具体性がなく不満」として、人事院に対して勧告に向けて最後まで努力するよう求めた。

集会を終えた参加者は、人事院前交渉支援行動とデモ行進に出発。「公務員の生活を守れ」「非常勤職員の雇用と処遇を改善しろ」と力強くシュプレヒコールを繰り返したあと再び日比谷大音楽堂に結集し、書記長クラス交渉の報告を受け、最後まで09人勧期のたたかいを進めるとの決意を込めた団結ガンバロウを三唱し、この日の行動を締めくくった。

公務員連絡会は、ギリギリまで月例給水準の維持と公務員労働者の生活を守る一時金支給月数の確保などを求め、8月3日には第3次中央行動を配置する。

臨時非常勤集会を開催

人勧期第1次中央行動 7月14日

7月14日、臨時・非常勤等職員総務省通知対策会議が、自治労本部で開催され、全国から61人が参加した。08年の自治労調査では、自治体職員の3割にあたる60万人が臨時・非常勤等職員として働いている。

対策会議では、4月24日の総務省通知「自治体の臨時・非常勤及び任期付短時間勤務職員の任用等について」の問題点や取り組みを討論。この通知は、臨時・非常勤等職員の給与について、職務内容と責任に応じて決定されるべきもので、職務経験を認めていない。地公法により手当も支給できないとし、また任用、雇用について、制度と実態の乖離を、制度に合わせて問題解決をはかろうとするもの。

しかし、衆議院予算委員会で当時の鳩山総務大臣が、臨時・非常勤等職員職務経験を加味することを容認する答弁をし、各市の判断で可能とした。

この通知を契機として自治体当局が雇い止めに走らないよう情報収集と抗議行動を確認。09確定闘争に位置付け自治労全体の取り組みとして推進する。

日本は変わる!総選挙

8月18日公示、30日投開票

7月21日、衆議院が解散し、8月18日公示・30日投開票日の日程で第45回衆議院議員選挙が行われる。自治労は岡部委員長の名で下記の声明を発表した。(抜粋)「特に社会保障費抑制政策は、医療・介護・福祉等の分野に混乱と制度の劣化をもたらした。介護現場ではサービスの低下と劣悪な労働環境がまかり通り、地域医療を支える公立病院は不採算部門の切り捨てが強要されるなど、いずれも崩壊の危機にさらされた。そして、都市と地方、正規と非正規の労働者等々、生活と暮らしにかかるあらゆる面において格差が拡大したが、こうした事態に対処すべきはずのセーフティネットが脆弱であることが露呈した。

私たちが、質の高い公共サービスをめざし、社会のセーフティネットの再確立ができる政策への転換をはかるためにも、今回の総選挙で政権交代を実現することが何よりも重要である。

自治労に結集するすべての仲間の皆さん!全ての推薦候補の勝利で政権交代を実現し、この国の政治の流れを変え、公共サービスと民主主義を発展させるたたかいに、みんなで立ち上がろう!」

府本部は、京都6名の推薦候補の全員当選をめざすとともに、近畿地連の組織内候補の当選に向けて全力で取り組む。

各チーム、意気込み語る

近畿地連スポーツ大会

photo

自治労近畿地連の第31回スポーツ大会が、8月10日(月)から2日間、和歌山県を会場として開催。野球・バレーとも6府県本部・8チームにより熱戦が繰り広げられる。大会に先立ち7月15日、大阪市内で合同主将会議・開会式が行われ、京都府本部チーム代表者が出席。組み合わせ抽選を終え、試合へのファイトみなぎる各チームに突撃インタビューした。

男子軟式野球の部・自治労京都市職チーム

抱負と決意をお聞かせください
「まず、初戦突破です。ベテランらしい野球で勝ちたい」。応援してくれる府本部の仲間にひとこと「いい結果を報告したい。がんばります」。
【1回戦…滋賀・野洲市職と対戦】

photo

女子九人制バレーボールの部・宇治学保労組チーム

決意をお聞かせください
「初戦は強豪と対戦。胸を借りるつもりで対戦します」。どんなチームですか「今年五月に結成。この出場を機会とし、組合員交流と仕事の向上につなげたい」。
【1回戦…兵庫・西宮市従と対戦】

両チームへ、皆さんから熱い声援をお願いする。

女性が生き生きと働くために

女性部が七夕交流会 7月8日

photo

府本部女性部は7月8日(水)午後から毎年恒例の七夕交流会をホテルセントノーム京都で開いた。8単組28人が参加し、学習と交流を深めた。

第1部は、均整院代表の村田昭人先生から女性が生き生きと働く為の基本である身体について講演を受けた。東洋医学の観点から、女性のからだは7年周期ごとに体調が変わることがあるため、時期を知っておくことも大切だとわかった。

女性の身体だけでなく子供のことにも目を向けた内容や、今日からできるセルフケアとして身体に良い体操を助手の方と実演しながら図解入りで教えて頂いたのでより良く理解もできてとても好評だった。配布資料にも詳しく記載されていたので、家ですぐにでも実践できそうだ。

参加者からのアンケートでは、「もっとじっくりと話を聴きたかった」、「実際に身体を動かして見たかった」、「身体について考える良い機会となった」など多くの感想が寄せられた。

第2部の懇親会では、単組紹介をおこない、それぞれの職場の雰囲気を感じられる場面となった。

初めて参加した単組もあり、日頃顔を合わせる機会がない色々な方と交流を深めることができた。

福祉施策学習会を開催

社福評 7月2日

府本部社福評は7月2日、「京都府の福祉施策についての学習会」を、府保健福祉総務課森田副課長を講師として招き開催した。

この学習会は、社福評幹事自身、保育・介護など仕事で係わる分野以外についての諸制度について知らないことが多いため、福祉制度について広く学ぶ目的で開催した。 講師からは、来年度東山区に家庭問題に関する総合的な相談機関として「家庭支援総合センター」を開設すること、府内での保育園の待機児童が京都市を除き宇治市と福知山市のみであり、そのせいか認定こども園の申請・認可は「0」であること、平成24年度末の療養病床廃止に向けた取り組み等々について説明を受けた。

参加者からは、保育士の代替が非正規保育士で充足されている現場の実態等の訴えや、市町村指導の要望などが出され、講師からは担当課に報告する旨の返答を得た。

学習会後には、職場の切実な要求を、社福評や連合京都として府知事あてに要望することの重要性を参加者全員で再確認した。

「人として」連帯を

連合京都が2回目の講座を開催 7月13日

photo

連合京都女性委員会は7月13日、ラボール京都で連続講座の第2回目を開催。全国コミュニティ・ユニオン連合会(全国ユニオン)の鴨桃代会長を招き、「労働者の連帯と均等待遇をめざして〜非正規労働者の現状と課題〜」をテーマに話を聴いた。参加者は各産別の男女80人。

非正規労働者は、1960年代の家計を補助する女性のパート労働に始まり、労働法制の新設・改正によって加速度的に増え、今や全雇用労働者の34%、女性労働者の52.5%を占めている。この間、派遣会社を中心に雇用のダンピングが繰り返され、企業は今も人を切り続けている。

鴨会長は、電話相談や「派遣村」を訪れた人々の聴き取り調査から、生活手段が突然なくなってしまう労働者の実態など非正規雇用の危険性を指摘し、均等待遇の実現、理由なき有期雇用の禁止、 派遣法の抜本改正、セーフティネットの拡充を訴えた。

最後に、「となりで働いている人が切られていくことを労働組合が見過ごしていいのか。今こそ労働組合の存在意義を示す時。すべての労働者が人間らしく働き、生きられる社会をめざして『人として』連帯しなければならない」と強調した。

『自治労きょうと』一覧に戻る