自治労第81回定期大会が、8月25日から28日にかけて、熊本県益城郡のグランメッセ熊本で開催された。総選挙の関係で参加者は減ったものの全国から代議員・傍聴者など延べ12000人が参加、今後2年間の運動方針をはじめ、10の議案が討議された。また、大阪府本部選出の徳永秀昭委員長を先頭とする新執行部体制が確立した。
大会初日、岡部委員長は、「政権交代の実現で誰もが平等にチャレンジすることのできる労働を中心とした福祉型社会をめざそう。歴史的転換点での開催を重く受け止め、今大会での活発な議論を」とあいさつ。続いて、連合高木会長ほか、来賓からあいさつを受けた。
経過報告では、地公三単産の組織統合断念に関して、今後新たな統合の際は、「組織構造」にかかる課題を十分踏まえてから協議・合意形成に臨むことの必要性が総括され、一般経過報告、決算報告も承認された。
2日目は、「2010・11年度運動方針案」、「当面の闘争方針案」、「自治労共済の全労済統合について案」、「一般会計・特別会計予算案」、などが提案された。
運動方針案では、
1.については、組合員の「現場力」を活かし、職場からのサービス改革を推進。2.については、時代に適合した公務員制度改革を求め自律的労使関係をめざして「要求・交渉・妥結」の確立を現場段階で推進。3.について、臨時非常勤の組織化を中心に、すべての公共サービス労働者の総結集をすすめる、など格差社会が深刻化するなか公共サービスの再生をはかり、「持続可能な日本社会のグランドデザイン構想」をめざす取り組みが提案された。
当面の闘争方針案では、09現業・公企統一闘争について、大変厳しい状況ではあるが、不当な労使関係への干渉を排除し労使合意が基本という闘争展開や、2010年7月実施の第22回参院選比例代表候補として擁立した「えさきたかし」さんの取り組みなどを提起した。
4号議案では、自治労共済の全労済統合について提案された。
質疑・討論は、この統合問題に集中し、マイカー共済への移行、役職員の転籍などの重要課題について多くの県本部から意見が出された。
本部は、組合員の利益の確保など3つの基本理念に基づき組合員の長期的な利益に資する、とし各県から出された課題については準備委員会で議論すると答弁した。
四日目には役員選挙の開票が行われ、委員長には近畿地連から徳永秀昭さん(大阪府本部)、書記長に岡本博さん(三重県本部)が選出された。京都選出の井ノ口登中央執行委員(井手町職)は13年間の任期を終え退任された。
最後に徳永新中央執行委員長による団結ガンバローでたたかう決意を固めあった。
府本部は、9月26日(土)午後1時30分から、ハートピア京都で第73回定期大会を開く。
2010年度運動方針案をはじめ、一般会計・特別会計予算案、当面の闘争方針案などを提案する。さらに向こう2年間の運動を担う執行部役員選挙を行う。
政権交代が実現した中で、自治労としての政策提言や意見反映を確立する。運動方針では、
の4点からなる運動の基調を軸に具体的な取り組みを提案する。
当面の闘争方針では、確定闘争、現業公企統一闘争に向けた具体的な闘争態勢などを提起する。
土曜日午後からの開催ではあるが、各単組代議員の積極的な参加をお願いする。
第45回衆院選は30日投開票の結果、民主党が308議席を獲得し圧勝、政権交代が実現した。京都選挙区では、5人が小選挙区で勝利し、残る5区も小原舞さんが比例で復活当選を果たした。また、近畿地連の組織内候補も全員当選した。
大阪5区 稲見哲男
奈良3区 吉川政重
和歌山3区 玉置公良(比例当選)
自治労は総選挙の結果を受けて「歴史的な勝利を勝ち取り、『転換のとき』を迎えることができた。猛暑のなか、全国で選挙闘争を推進してきた県本部・単組、組合員の皆様に、心から感謝を申し上げる。民主党中心の政権で、市民生活優先の政策実行が期待される。社会的格差の解消や公共サービスの再生など自治労が求める政策の実現に向け、民主党中心の政権基盤を確固としたものにするためには、来年七月の参議院選挙での勝利が必要不可欠であり、「えさきたかし」の圧勝をめざしていこう。」とする声明を出した。
ご協力いただいた単組、組合員の皆様に、心から感謝を申し上げます。
8月23日告示、30日投開票で城陽市長選挙と、城陽市議補欠選挙が行われた。
城陽市議補欠選挙では、府本部推薦の阪部正博さんが当選した。
また、城陽市長選では、府本部支持の民主党推薦・酒井常雄さんは落選となり、自治労城陽市職が推薦した橋本昭男さんが当選を果たした。