2009年10月1日号（第607号）
持続可能な社会をめざして
府本部定期大会 2009年9月26日
府本部は第73回定期大会を9月26日、ハートピア京都で開いた。2010年度運動方針と、当面の闘争方針、組織拡大強化案「チャレンジプラン」などを決定。また、2010-11年度の府本部執行体制が確立された。出席代議員は26単組から106人、女性参画率は21.7％となった。
大会は午後1時30分に開会。冒頭、自治労京都府職の小竹代議員と宇治田原町職の宮部代議員を議長に選出した。主催者、橋元執行委員長のあいさつに続き、軍司副中央執行委員長、門川京都市長など7人の来賓からの連帯あいさつを受けた。民主党を中心とする連立政権となり、国のかたちが変わろうとする中で自治労に対する期待や、20年前に自治労を再建したことが日本の発展や国民の幸せにつながり、政治改革の大きな力となったなどの激励があいついだ。
議事は一般経過報告、会計決算報告、会計監査報告の諸報告・承認に続き、議案討議に入った。 第1号「2010年度運動方針案」、第2号「一般会計・特別会計予算案」、第3号「当面の闘争方針案」、第4号「組織拡大強化案」、第5号「規約・規則の改正案」、第6号「特別執行委員・顧問の選任について」、第7号「府本部救援委員の選任について」、第8号「公認会計士の承認について」の全議案が原案どおり可決された。
会場討論では、政治闘争に関する質問や意見、組織強化の取り組みへの期待などが発言された（2.3面に会場発言と本部答弁要旨を掲載）。 決定された10年度運動方針は、運動の基調・論点を①地域公共サービスの確立による「持続可能な社会づくり」②賃金水準の維持・確保と生活改善③現場力による公共サービスの再構築④労働組合の意義の再確認、の4点に定めた内容。総合的観点に立った賃金闘争の推進など生活改善のたたかいをはじめとし、「雇用確保」「労働基本権の確立」「公正労働とワークルールの確立」「組織強化と組織拡大の推進」「男女平等社会の実現」、さらには「安心と信頼の社会保障制度改革」や「平和・脱原発・人権闘争」「労働を中心とした福祉型社会に向けた政治活動」の取り組みなどを提起した。
参議院選挙でのえさきたかしさんの必勝に向けた特別決議を示し、今後1年間の運動の柱を確立した。
第４号議案 jichiro-kyoto challenge plan
府本部・単組・職場一体で取り組もう
職場に労働運動を再生することの重要性をあらためて確認し、恒常的な運動の再点検を行い、労働組合としての基本的な機能の充実・強化をめざす。一部抜粋する。
CHALLENGE No．1
組織拡大キャラバン行動の実施
CHALLENGE No．3
各単組における独自のセミナー等の開催を追求
CHALLENGE No．5
モニター参加制度（仮）の検討
CHALLENGE No．8
臨時・非常勤等職員のネットワーク化の推進
CHALLENGE No．10
産別建設センターの設立
などの取り組みをchallenge no．１からno．１２までまとめ、府本部の決意を提起した。
府本部に結集する一人一人の組合員が自分たちの職場や生活を守り、充実させていくために積極的に参画することをお願いする。
あれ？おかしい…から始めよう
男女がともに担う府本部委員会学習会 ９月２４日
府本部は9月24日、「男女がともに担う府本部委員会」の学習会をメルパルク京都で開催した。
講師には、自治労本部法対労安局長の西田一美さんを招き、「あれ？おかしいから始まるジェンダー監査（入門編）」として講演とワークショップを行った。参加者は11単組34人。
ジェンダー監査とは社会のあらゆる分野にある偏見を包括的に検証しジェンダー平等と女性のエンパワーメントを推進すること。
西田さんは奈良県本部出身で、今でも女性が登山できない吉野郡の大峰山を例に挙げ、男女差別が日頃の生活や伝統、習慣の中で当たり前のように行われていることにおかしいと気づくことが大切であり、そのことが、ジェンダー監査の入り口だとした。
ワークショップでは、5班に分かれて各種週刊誌をネタにジェンダーに配慮しているかどうかを検証。自動車保険や自動車の広告に必ずといっていいほど女性が登場することや、ヒーローものに男性が多いことなどに対してジェンダー意識がない、などの意見が出された。
当たり前や常識を考え直すきっかけとして「あれ？おかしい」で終わらずに調査すること。データ分析に基づいてジェンダー平等を確立しディーセントワーク（働きがいのある人間らしい仕事）を実現するための第1歩となる学習会となった。
20周年記念イベントを開催
2009年11月14日（土）、新風館で開催
記念イベントは、2009年11月14日（土）午前11時から、京都市中京区の「新風館」で開催する。
組合員と家族が楽しみながら、一般市民にも自治労を知ってもらえるようなプログラムと出店を行う。中庭ステージでは、吉本の漫才「ギャロップ」のショーや、ＴＶキャラクター「仮面ライダーＷ」ショー、ＮＰＯ法人エファ・ジャパン代表のイーデス・ハンソンさんのトーク、京響音楽家労組メンバーによるミニコンサートのほか、組合員の歌や踊りなどを披露する場も設ける。ステージの最終にはお楽しみの大抽選会。組合員のみなさんに豪華な賞品を用意している。
ブースでは、自治労の単組・職場を紹介することを基本に、自治体の特産品や京都サンガ応援コーナー、などを設ける。
多数のご来場をお待ちしています。