2009年12月1日号(第611号)

12.4職場集会の実施を

始業時職場集会を当局責任で実施しよう

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自治労は、労働災害の多発が懸念される年末年始の繁忙期である12月に、現業(現場)全体の労働安全対策の充実に向け、取り組みの強化をはかっている。各単組・職場で労働災害を一掃するための職場集会を実施しよう。

清掃職場の繁忙期である年末年始に労働災害が頻発したうえに、1985年12月に連続して2件の死亡事故が起きた。こうした事故を二度とおこさない職場づくりをめざして全国で取り組みがはじめられた。
労働災害を防止し重大災害を撲滅していくかは、職場全体が取り組む課題であり、働く仲間にとって重要な問題だと認識されている。

しかし、「自治体は安全衛生の無法地帯」といわれるように有害・危険箇所が放置されている例が多く、今年も不幸な事故が発生している。

作業手順の確立や安全マニュアルの見直し、職場内の危険箇所等を点検する取り組みを行い、不安全行動や不安全状態の一掃に努めなければならない。

また、業務量は増える一方、職員数は反比例して減り続けており、長時間労働やメンタルヘルスなどが大きな問題となっているが、自治体の労働安全衛生委員会の設置状況及び活動は、決して十分ではない。職場における労働安全衛生体制を確立し、労働災害を一掃する取り組みを強化することを目的に、

(1) 始業時職場集会を当局責任で実施する。
(2) 清掃職場以外で、集会実施が現実的でない職場については、

  1. 可能な限り集会の実施を追求する
  2. 集会実施可能な状況づくりに向け当局と連携した時間内の学習会を開催する
  3. 単組の現業評議会による時間外の集会を実施する
  4. その他職場の実態にあわせ労働安全衛生活動推進と当局・組合員の意識向上に向けた取り組みを追求する

など、各職場の創意・工夫による取り組みを行うこととする。

各職場における労働災害を一掃するため取り組みをすすめよう。

住民に信頼される公営企業に

公企評第31回定期総会 09年11月6日

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本部公営企業評議会は、11月6日に第31回総会を自治労京都府本部会議室にて開催し、5単組から13名が出席した。

はじめに主催者代表のあいさつで、奥山議長が「議長を務めた2年間、多くの方の支えがあったからこそ、ここまで来れた」と参加者に感謝の意を述べ、「近年、安易な民間委託や人員の削減が進められ、質の高い公共サービスを続けることが困難になっているが、一致団結し公企職場と公共サービスを守っていこう」と訴えた。

09年度活動報告のあと、10年度活動方針として、「より質の高い公共サービスを提供し、住民に信頼される公営企業を目指す」との内容を確認した。

また、役員改選では、議長・小川清司さん(木津川市職)、副議長・杉本昭仁さん(福知山公企労)、事務局長・日下繁典さん(八幡市職)をはじめとする執行部を選出し、全員の団結ガンバローで閉会した。

子どもの「困り」に気づくことが大切

京都保育集会を開催 09年11月28日

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府本部社福評は、09京都保育集会を11月28日に京田辺市中央公民館で開いた。7単組から40人が参加した。

講演は、「『困り』をかかえた子どもたちへの関わり方〜今、私たちにできること」と題し、京都市の小松晃子指導主事を講師とした。

参加者は、現場で課題となっている発達障害のある子どもたちや保護者へのよりよい対応を学んだ。障害はなぜ起こるか、また現場ではどう対応していけばよいかなど体系的にわかりやすく理解でき好評だった。「困った子どもではなく『困りを抱えた子ども』と考え、その困りに気づくことが大切」と、障害への理解を進め、子ども主体の対応が現場に拡がることに期待が示された。

続いて、講演内容を受けての4つの分散会を実施。子どもたちへの対応の具体的な質問や、保護者にいかに障害のことを認知してもらうかについての意見が出された。小松主事からは、大人たちが「カリスマティック・アダルト」(常に無条件で受け入れてくれ、本人が全幅の信頼を寄せている成人)となることの大切さが示された。

また会場では、現在進められている保育の規制緩和の議論に対する、自治労の「子どものためのナショナル・ミニマム・キャンペーン」の活動内容を説明。自治体議会での意見書採択などの取り組みに向け、運動の提起があった。

青年労働学校に参加して

09年10月30日〜11月1日

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10月30日から3日間、東京の主婦会館プラザエフで開催された、2010年度第1回自治労青年労働学校(前期)に参加した。内容は、4つの講座とグループワーク、交流会だった。講座は、「こんな時代だからこそ労働組合」、「賃金とは何か」、「人事院勧告と労働基本権」、「平和憲法と国民投票法&平和運動の課題」というテーマで開かれた。

講座を通じて、「現在の労働者は厳しい状況に追い込まれ、その中で自分の生活、職場を点検し、仲間と実態を交流し討論することで合理化の本質を見抜く。要求を生みだし、仲間とともに闘っていく。ゆえに青年部から立ち上がっていかなければならない」ということを学んだ。

グループワークでは、各自が自分の職場の問題点を述べ、その原因と解決のための手立てを議論し、グループで要求書を作成した。

右も左もわからないまま参加したが、普段知ることができない他の単組の実情や、全国の熱い思いを聞き、たくさんのことを学ぶことができた。この経験をこれからの組合活動に活かしていきたいと思う。(国保労組青年部)

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