2010年8月1日号(第626号)

2年連続マイナス勧告か?

人事院、具体的内容を明らかにせず 2010人勧期要求実現中央行動

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公務員連絡会は人勧期の取り組みとして、7月27日に第2次中央行動を実施。京都からは7単組13人が参加した。人事院が勧告について、勧告日を含め具体的な内容を明らかにしなかったため、公務員連絡会は8月4日に第3次中央行動を配置し引き続き行動を展開する。

第2次中央行動は猛暑の中、4000人の仲間が結集し、日比谷大音楽堂で中央集会を開催したほか、霞ヶ関を一周するデモ行進と人事院前での交渉支援行動を実施し、最後までたたかい抜く決意を固めあった。

この中央行動を背景として行われた給与局長との交渉で人事院は、

  1. 月例給・一時金のとも引下げの可能性が高いこと
  2. 50歳台後半層の給与に一定率をかけて引き下げる勧告を行う意向であること

などの見解を示したが、勧告の具体的な内容については明らかにしなかった。また、職員福祉局長交渉では、非常勤職員に育児休業等を適用するための意見の申出を行うとの回答が示された。

主催者を代表して棚村議長は「50歳代後半層の給与の引下げについては最後まで撤回を求める決意を表明するとともに、「秋の確定闘争では、労働基本権制約の代償措置である人勧を超えた一方的な公務員給与削減を警戒しなければならない」と挨拶。

続いて激励に駆けつけた古賀連合会長は「労働基本権制約の代償である人勧を無視して給与を引き下げる議論に対しては、連合の仲間として毅然とした態度で臨む」と述べるとともに「政治がまずすべきことは労働基本権の回復だ」とその実現の重要性を強調し「働く者の生活をきちっと守るため、粘り強い交渉・たたかいを期待する」と力強い連帯の挨拶を行った。

最後に吉澤事務局長が「50歳台後半層の給与引下げについて納得できる説明を行わないまま、その実施を一方的に回答しているだけだ。これでは到底認めるわけにはいかない。また、勧告を直前に控えた今日の段階でも、官民較差、一時金について具体的に答えておらず著しく不満だ。再度給与局長交渉を行い、具体的な見解を示してもらいたい」と強く不満の意を表明し、8月4日に再度給与局長交渉を行い勧告内容を具体的に回答するよう迫り、交渉を締めくくった。

府人事委員会に要求書を提出

7月27日

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府本部は、自治労京都府職と合同で7月27日、府人事委員会あてに2010年度給与改定勧告に関わる要求書を提出した。

高橋府本部副委員長、山田府職委員長をはじめ4人が参加。京都府人事委員会から3人が対応した。府職員の賃金・労働条件の改善、50歳代後半の給与引き下げの問題、新たな高齢期雇用施策等の問題について強く申し入れを行った。

今後の人勧はどうなる?

北部ブロック協議会が学習会 7月16日

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府本部北部ブロック協議会は7月16日、福知山市北陵総合センターで1泊の学習・交流会を開催した。3連休前の金曜日、仕事終了後に集まったのは4単組20人。

山本ブロック協議長(自治労京丹後市職副委員長)の挨拶の後、早速「公務員制度改革と人事院制度のあり方」をテーマに山田府本部副委員長から講義を受けた。講義の内容は、公務員制度改革の目的と歴史から入り、2012年度に推測される労働基本権返還の状況と、それまでに組合がどのような対応を求められているのか。また、人事院が廃止されれば交渉と要求水準はどうなるのかについて、今年度の人事院勧告を取り巻く情勢の説明等を含めて行われた。講義終了後の懇親会は参加者の自己紹介や単組の活動報告などで盛り上がり、交流は日付が変わるまで続いた。

2日目は、夜を徹しての交流にもかかわらず早朝の8時半から自治労共済の学習会。みっちり90分間、共済制度についての学習と加入拡大に向けたとりくみを熱心に意思統一し、初めての学習会を締めくくった。

軟式野球で京都市職が第3位入賞 バレー・八幡市職労は1回戦敗退

地連スポーツ大会 7月26日〜27 in神戸

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近畿地連スポーツ大会が、7月26日〜27日の2日間、神戸市・北神戸田園スポーツ公園(バレー・体育館、軟式野球・あじさいスタジアム)で開かれ、京都代表チームが健闘を見せた。

軟式野球大会は、府本部大会が天候不順による順延で、くじにより自治労京都市職が代表に。1回戦は兵庫代表の姫路市職と対戦。7回裏に4番飯田のホームランなどで逆転勝利をおさめた。

準決勝では、前回優勝の和歌山県職を破った奈良の桜井市職と対戦。4番飯田の2試合連続のホームランなどで4点をあげたものの強打の桜井市職に4対12で敗れた。京都市職は3位となった。

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女子9人制バレーボール大会は、八幡市職労が奈良県職と対戦。攻守にいいプレーもあったものの奈良県職の堅い守りを崩せず1回戦で涙を飲んだ。来年は京都でバレーボール全国大会が開催予定だ。各単組の取り組みをお願いしたい。

ヨガでパワーアップ

女性部が七夕交流会を開催 7月7日

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府本部女性部は7月7日に、毎年恒例の七夕交流会をホテルセントノーム京都で開いた。6単組33人が参加し学習と懇親会で交流を深めた。

第1部は山本ヨガ研究所所長の山本正子先生から「自分を癒すヨガ」と題して、女性の体を考えたヨガと目のケアに関するヨガについて講演。ヨガという言葉は「調和・バランス」という意味を持つことや、ヨガは心・体・呼吸・食べ物すべてを総合的バランスと捉えており、その奥には哲学があると教えていただいた。

東洋医学では人には陽性と陰性の2種類があり、低血圧や冷え症を持つ人は陰性といわれる。そういう人はごぼうや人参などの土より下に伸びる野菜を食べると健康によい、など食生活における改善点なども聞いた。

また「痛みは体のゆがみから」ということで各自、手指の関節を押さえ、痛い場所で体のゆがみを発見し、その治療法を指導していただいたり、目のヨガでは目玉を回したり顔でジャンケンをして筋肉をほぐすなど全員で実践。参加者からは「ドライアイが少しよくなった」とすぐに効果が出る人もあった。

第2部の懇親会では食事をしながら単組紹介を行った。井手町職からはご当地問題を3拓クイズで発表。参加者は各単組グループに分かれて井手町産のお土産をめざして大いに盛り上がった。日頃顔を合わせることの少ない単組の方々と交流を深めることができる集会となった。

5分でできるストレッチ

現評給食・用務部会が健康講座 7月23日

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府本部現評給食・用務部会は、7月23日、呉竹文化センターで今年の学習会として健康講座を開いた。参加者は6単組から22人。

開会にあたり川戸現評事務局長は「わたしたち現業の仕事は、現場作業で常に身体を使い、腰痛をはじめ様々な身体の痛みに悩む人が増えている。痛みが改善できるよう、また予防できるように学習を深め、職場の仲間に広めよう」とあいさつ。

健康講座の講師は、現評副議長でもある樫葉芳之給食・用務部会長代行が務めた。樫葉さんは職場や自宅で簡単にできる肩こりや腰痛の予防になる基本的なストレッチや軽い運動を披露。

例えば、床に寝そべったまま足を上げ自転車のようにこぐ運動では、日ごろ運動をしない参加者からは悲鳴があがるなど、今後のトレーニングの必要性を感じた。

番外編として空手道の師範という経験を生かし、簡単にできる護身術を伝授。学校に現れた不審者と対峙する可能性のある学校用務の職場では知識として知っておくだけでも有効だと学んだ。

最後に、「今日やったことを家でテレビを見ているときなど、5分間だけでも自分の生活リズムに取り入れて続けることが大切」と締めくくった。

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