2012年1月15日号(第653号)

昇り竜のように上をめざそう

市長選挙、組織拡大に全力で取り組む

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2012年が幕を明け、府本部は新年旗びらきを1月13日、京都ロイヤルホテル&スパで開催。来賓、単組組合員ら210人の参加があった。新たな年を迎え府本部は組織拡大をはじめとした諸課題に全力で取り組む。

主催者あいさつで、橋元委員長は、多数の来賓や組合員の参加に感謝を述べるとともに「昨年の東日本大震災に対するボランティア派遣、カンパ活動などへの協力に感謝する。まだまだ復興途中の被災地に自治労の力を発揮したい。そんな中、現地の公共サービス労働者が家や家族を亡くしている中でも仕事に従事せざるをえない過酷な現状や、民間委託された清掃職場でマニュアル通りしか動けない委託労働者に対し、派遣された職員が活躍し感謝されるという実態があった。2012年も組織拡大が重要なテーマとなる。公務員に対する人員削減や給与カットなどの攻撃に対し、公共サービスを担う私たちがいざという時にいかに必要だということをアピールしながら仲間を増やしていかないといけない。また、公務員制度改革について、国会での議論は中々進まないが、要求、交渉して書面で締結するサイクルが必ず必要となる。厳しい状況の中での組合活動となるが気を引き締めて活動をお願いしたい。最後に、2月には2つの首長選挙が行われる。府本部では京都市長選挙には門川大作市長、八幡市長選挙には長村善平予定候補の推薦を決定した。私たちの思いが伝わる人を首長にするため取り組みを進める。各単組のみなさんにはより一層協力をお願いしたい。」と決意を述べた。

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続いて、来賓の細田一三連合京都会長、岡本圭司府商工労働観光部理事、門川大作京都市長、山井和則民主党府連会長、江崎孝組織内参議院議員から新年の祝辞と連帯のあいさつを受けた。

山下博司近畿地連議長の乾杯のあと、来賓紹介、DVD上映による自治労復興支援の活動紹介を経て、最後に、単組紹介を行った。京都競輪労組と京都衛生開発労組からたたかいの報告があり、市長選挙をたたかう京都市職、京都市学職労、京都市学給労の3単組が門川大作京都市長と、八幡市職労が長村善平八幡市長選挙予定候補とそろって登壇。固い握手で当選に向かっての決意を表し、盛会のうちに閉会した。

2つの市長選挙で推薦を決定

京都市長選挙1/22告示 2/5投開票 八幡市長選挙2/5告示 2/12投開票

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門川大作(京都市長・現職1期)

任期満了に伴う京都市長選(1月22日告示、2月5日投開票)で、現職の門川大作市長が2期目をめざし再出馬を決定した。府本部は12月21日に開催した第3回執行委員会で推薦を決定した。

門川氏は1期目の4年間を振り返り「共汗と融合、現地現場主義をモットーに行財政改革をおこない、福祉、教育など未来の京都への先行投資も積極的におこなってきた。力強い経済の再生と雇用創出を図り、環境や文化など、明るい未来の京都づくりをめざす」と決意を表明している。

長村善平(八幡市長予定候補・新人)

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任期満了に伴う八幡市長選(2月5日告示、12日投開票)で、同市議の長村善平氏(53)が昨年12月23日、民主党の推薦を受けて立候補することを表明した。府本部は1月13日の臨時執行委員会で推薦を決定した。

長村氏は八幡市職員を経て現在市議4期目。「市民の声を市政に反映させ、高齢者福祉や子育て施策の充実、安心安全の町づくりのために全身全霊をささげたい」と決意を表明している。

平和を訴え「8の日行動」

府本部女性部・青年部

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12月8日、府本部女性部14名と青年部4名は四条河原町の交差点で8の日行動を行った。

1941年の12月8日は太平洋戦争の開戦日だ。この行動は、再び悲惨な戦争を繰り返さないため、女性の反戦・平和をめざす運動として、「12月8日を忘れない」を合言葉に毎年女性部と青年部が共同でおこなっている。

各単組から集まった参加者は、「戦争を忘れずにみなさんも平和についてもう一度一緒に考えましょう」と呼びかけながら、道行く市民に啓発ビラを入れたポケットティッシュを配布した。

立ち止まって活動を見る人や呼びかけに耳を傾ける人もいて、予定していた時間よりも早くすべての啓発ビラがなくなるほどみんなで精力的に活動することができた。

活動を実施した私たちも平和について考える良い機会となり、普段平和な社会で生活をしていることに改めて感謝したい。

問題共有のためネットワークづくりを

文化財・博物館関係団体が交流会

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自治労の自主組織である文化財・博物館関係団体交流会は、11月19日から2日間、広島県立歴史博物館で第9回目の交流会を行い、30団体約70名が参加、京都市埋文研労組からは4名が参加した。

今回のテーマは「文化財関係労働者として東日本大震災にどう向き合うのか」。主催者、来賓あいさつの後、岡山理科大学の富岡直人氏による基調報告「東日本大震災での文化財被害・人的被害」が行われ、岩手・宮城・福島での具体的な被害の状況がスライドを通じて報告された。

続いて被災地の福島県いわき市から文化財被害への取り組み状況、岩手県から被災文化財の救出・復元作業の現場について報告を受けた後、宮古市での巨大津波発生時の記録映像が映し出され、改めて自然災害の恐ろしさを実感した。

質疑応答・意見交換では、被災地での文化財関係労働者の人的被害の状況について報告があった。また京都市埋文研からは派遣などによる経営面への職員の内部努力や公益法人移行の動きなどが報告された。

交流会を終え、懇親会に移り参加者同士の懇親を深める中、「被災地への復興支援や埋蔵文化財調査への全国レベルでの応援や、個々の問題も共有しながら、ネットワークをつくり状況に対応していこう」と確認しあい、次会の再会を期した。

スポーツで楽しく交流

府本部青年部

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府本部青年部は11月12日、宇治田原町住民体育館で5回目となるスポーツ交流会を開催した。8単組から36人が参加し、単組を超えた4チームに分かれてバドミントンとドッチビー(やわらかいフリスビーを使って行うドッチボール)の2種目を計6試合おこなった。バトミントンでは、序盤は空振りなども見られたが、試合をこなすうちにラリーの応酬も増え白熱した試合が見られた。ドッチビーでは、飛んでくるフリスビーを逃げ回ったり、パスカットしたりと走り回ることが多く、疲れの見える参加者もいたが、終始楽しい雰囲気が伺えた。

優勝したチームは試合前にミーティングをしたということで、チームワークの良さを発揮し全勝で競技を終えた。青年部では今後も単組の枠を越えて交流できる催しを開催する。

避難所としての学校の役割学ぶ

京都市学職労◆発

京都市学職労の組合員を中心に活動する京都市学校用務研究会は、12月10日、元有済小学校で「防災教室」を開催し、組合員や京都市教育委員会、PTA役員ら約110人が参加した。京都市で災害が発生した場合、必ず避難所になる学校の用務員として、避難者である住民が自主的に避難所を運営できるための知恵や知識を、講演と体験を通じて学んだ。講演では京都市消防局の講師が、管理用務員の避難所での役割について「100人規模の大家族として共同作業が必要になる。避難住民が自主的・主体的に動けるよう、みなさんはサポートを」と訴えた。

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講演後、参加者は3班に分かれて、

  1. 仮設トイレの組み立て方
  2. 起震車による地震体験
  3. 三角巾を使った応急処置

について、それぞれ体験。仮設トイレをはじめてみた組合員は「意外と大きく、頑丈そうだ。いきなり作るのは難しそうなので体験できよかった」と話した。また、小林副委員長(研究会会長)は、組合員が考えた学校に必ずある材料を用いて簡易トイレを作る方法を紹介。人間が生きる上で必要不可欠なトイレを、段ボールやガムテープ、バケツなど身近なもので作る方法に会場から感嘆の声が上がった。

学校関係者からは「安心安全の学校管理のため、普段の訓練・判断の必要性を学ぶいい機会となった」と話し、PTA役員からは「学校用務員に地域コミュニティのリーダーとして役割を」と用務員に対する期待の声が上げられた。

最後に植田委員長が「京都市の子ども達は用務員が守るという意気込みでがんばろう」と締めくくった。

台風12号に伴う緊急被害カンパご協力ありがとうございました

472,092円を近畿地連に送金

組合員の皆様にご協力いただきました台風12号に伴う緊急被害カンパを、京都府本部として下記のとおり自治労近畿地連に送金しました。カンパ金は和歌山、奈良両県で等分され、カンパ先は両県で検討の上決定されます。ご協力ありがとうございました。合計472,092円(12月27日送金分)

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