連合京都は三月九日、「二〇一二春季生活闘争勝利総決起集会」を円山野外音楽堂で開催した。参加組合員は二千二百人、自治労からは約二百五十人が結集した。
集会は、昨年の同集会当日に発生した東日本大震災の被災者に対する黙とうで開会し、中川会長代理は主催者あいさつで「東日本大震災から一年が経過する。二〇一二年春闘は、『復興・再生に全力をつくし、働くことを軸とする安心社会の実現』をスローガンに取り組みを行ってきた。しかし世界経済を取り巻く状況は大変厳しく、日本経済も構造的な危機と、東日本大震災からの復旧・復興が課題となり、今期春闘は昨年以上に厳しいたたかいが予想される。危機を乗り越える原動力は「人財」と訴え、日本再生のため、組合員の力を総結集しよう」と訴えた。続いて、山井和則民主党京都府連会長など民主党国会議員から激励のあいさつがあった。
次に、集会アピールを採択。絆とつながりを再確認し必要な負担を国民全体で分かち合い、日々の暮らしの中で被災地を意識する活動を継続的に進めるなど、「つながろう日本」を合言葉に復興・再生に全力を尽くすこと、そして、生活維持改善に向け組合員の力を結集することを誓い、最後にガンバロー三唱で閉会した。
集会後は、円山公園から京都市役所前まで、賃金改善や格差是正を市民にアピールするデモ行進をおこなった。
自治労は、二月二十五日第十回臨時・非常勤等職員全国協議会総会・全国交流集会を東京・TOC有明で開催した。全国から三六一名が参加し、府本部から三名が参加した。
総会では、全国協議会の高橋議長が「処遇改善・雇用安定を求めた一六〇万人署名の総務大臣への提出や民主党の官製ワーキングプア議連の立ち上げなど運動は確実に前進している。仲間を増やし安定した生活を勝ち取ろう」とあいさつ。来賓のあいはらくみこ参議院議員も「諸手当支給やパートタイム労働法適用の課題など、一歩でも前に進めるため頑張る」と決意を述べた。
活動方針では
などの基本的な考え方を確認した。
交流集会では、地連・ブロック別に分かれ、近畿地連ブロックでは宇治市学保労組の曽我委員長が単組報告をおこなった。活動報告の後、グループ討議を行い、力を入れている課題や活動について交流を深めた。
府本部は三月五日、京都府山田啓二知事あての「二〇一二年春季生活闘争にかかる要求書」を自治振興課長に提出した。 冒頭、給与特別法案について地方に波及させないよう各市町村への助言を求め、府も「地方の公務員給与は地方が決めるべき」スタンスであるとの見解を述べた。
要求書は十三項目で主な内容は次の通り。
などを求めた。
府は、現給保障について既に廃止を決めた市町村が六団体あるが、国が延長したことを伝え地方が先走ることないよう助言していくと述べた。また地域手当について、木津川市が勤務地支給できるよう条例改正したと公表。対象者のいる市町村にも助言すると述べた。
回答交渉は四月に配置する。
二月九日〜十七日に実施したストライキ批准投票は、全国で賛成が七二・〇二%(中間集計)で批准された。府本部の批准率は七二・六五%(最終)だった。
この批准投票は、年間を通じて一波につき、二時間を上限とするストライキ指令権を中央闘争委員会に委譲することを確認したもの。これにより春闘から確定闘争までの闘争体制が確立した。
井手町職女性部は、十二月二十一日に山城勤労者福祉会館にて定期大会を開催しました。定期大会を前に、女性部員にアンケートを行い、その結果を集約して二〇一二年度の活動方針(案)としました。
女性部員の意見をもとにした取り組み内容として、1. 各専門部員と連携し、学習会や文化活動に取り組む。2. 自治労京都府本部の活動に参画し、単組間の女性の交流を深めることを決めました。予算(案)も了承され、大会宣言を採択、大会スローガンを挙げ無事終えることができました。
また、十二月末には「お惣菜プレゼント」として、松前漬けをプレゼントしました。これは事前のアンケートで要望があったもので「美味しかった」、「家族みんなでお正月に食べました」等々、好評をいただきました。
今年度は、この他に学習会・お食事会などの活動も予定しており、今後も女性部の活動を通じて、組合員同士の交流を深め、よりよい職場環境をめざして取り組んでいきたいと思います。
東日本大震災から1年が経過した。多くの方々の命が奪われ、今もなお仮設住宅での暮らしが余儀なくされている。そんな中、労働組合のつながりで生まれた絆がある。京都市学給労・松田委員長の職場である翔鸞(しょうらん)小学校の生徒と、仙台市荒浜小学校の生徒との交流を紹介したい。
私は震災当初、すぐに仙台の友人(自治労仙台市職・給食調理員)に電話をかけたが繋がらず、一週間後にやっと連絡が取れた。「海沿いに家がある仲間と連絡が取れない。家が流され学校も被災し行くところがない。避難所は人であふれ、横にもなれず座って夜を明かしている」と聞き胸が張り裂ける思いだった。
そんな中、私が調理員として勤務する翔鸞小学校の当時四年生のクラスで「地震怖いな!津波でみんな亡くなった」と話しているのを耳にした。私は、そのクラスに行き「みんな!震災で被害にあった学校のお友達に励ましの手紙を書こう!」と提案したところ、子どもたちは「松田さん!仙台の友達にお手紙書きたい!」と大きな声で返事をしてくれた。担任の先生や学校長も快く賛成していただき、子どもたちは感じたことを思い思いに手紙に書き、私はその手紙を当時いつ着くかもわからない仙台の友人宅に送付した。
約半年が経過した頃、仙台で一番被害にあった荒浜小学校の子ども達から学校に返事が届いた。子ども達の手紙は友人を通じて教育委員会に手渡され、荒浜小学校に届いていたのだ。手紙には、「わたし達は今バスで四十分かけて仮設住宅から隣町の学校に通っています。早く元の学校で今までのようにみんなで遊んだり、勉強したりしたいです。心配してくれてありがとう。がんばります!」など書かれていた。
返事をもらった子ども達は、震災を通して学んだことを全校に広めようと、十一月の学芸会で、「人とのつながり、心・絆」をテーマに歌と音楽、言葉を「三十三の音」にして、全校生徒、地域、保護者に披露した。『今、私達にしかできないことはちょっとしかないけど、やろう、あきらめないで。きっと僕たち子どもが大人になった時、歴史の一ページになっているから。』と締め括った子ども達に満場の拍手が送られ、改めて手紙を書いたことで人と人とのつながりの大切さ、「絆」を感じることができた。震災から一年が経過しましたが、一日も早い被災地の復興を心よりお祈り申し上げます。
【京都市学給労/執行委員長 松田百合子】
東日本大震災からちょうど一年となる三月一一日、京都マラソン二〇一二が行われた。京都市右京区の西京極陸上競技場をスタート、左京区の平安神宮前にフィニッシュするコースを一万四千人が駆け抜けた。
自治労からは二十人がボランティアとして参加。スタートから約四・五キロ地点、罧原堤の第一給水ポイントにて給水活動を行った。
テーブル一台につき六十〜七十個の紙コップを三段並べ準備万端整った。ランナーが走ってくると「がんばって!」といいながら紙コップを手渡したり、ハイタッチしたりして応援。走りながら「ありがとう!」と言ってくれるランナーもいて、孤独なスポーツといわれるが、人とのつながりを感じる活動となった。
1・目的
組合員が産別統一闘争を意識し、多くの組合員の参加と結集を促すため、キャッチコピーを募集する。
2・審査方法
本部「男女がともに担う自治労委員会」にて審査決定。
3・入選作品
入選作品については、薄謝を進呈します。
特賞(4本) 商品券20,000円分 ※ステッカーに採用
佳作(10本) 商品券 5,000円分
4・応募締切
4月18日(水)府本部必着
5・提出方法
キャッチコピー応募票(所属組合にあり)に左記必要事項を記入の上、京都府本部までFAXでお送りください。応募票でなくても、必要事項が明記されていれば応募は受理します。
※必要事項【1. 所属組合名・職場名(連絡先) 2. お名前 3. キャッチコピー 4. キャッチコピーが意図する具体的な内容】