2012年9月15日・10月1日号(第666号)

「ひとりひとりの力」結集しよう

公共サービス再生、脱原発、大震災からの復興へ 自治労第84回定期大会IN函館

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自治労第84回定期大会が8月30〜31日、函館市・函館市民体育館で開催された。中間年大会である今大会は、第1号議案・当面の闘争方針案、第2号議案・都市交との組織統合案、第3号議案・一般会計および特別会計予算案など10の議案が提案され、本部提案はすべて賛成多数で可決された。参加者は全国から代議員・傍聴者等計4500人。京都からは22人が参加した。

冒頭のあいさつで、徳永中央執行委員長は当面する3つの課題をあげ、

  1. 公務員制度改革について、給与削減法案だけを成立させ、関連四法案を放置し続けたことを遺憾としながら、法案成立に向け最後まで努力する。また人勧制度の見直しは時代の要請であり、自律的労使関係制度の構築を追求すること
  2. 自治体で働く非正規職員の課題について、官製ワーキングプアの実態を放置せず、ワークライフバランスの第一歩となるよう、公務職場で実践していくこと
  3. 政治闘争の課題として、厳しい民主党批判はあるが、私たちの求める政策課題実現のため来夏の参議院選挙で「あいはらくみこ」の必勝に向け全力で取り組む

と決意を述べた。

その後、来賓のあいさつ、一般経過報告および自治労共済と全労済との統合についての特別報告、決算報告などが提案され、質疑討論のあと採択、承認された。

引き続き、第1号議案「当面の闘争方針」、第2号議案「都市交との組織統合方針」、第3号議案「二〇一三年度一般会計・特別会計予算」など5つの議案が提案され、議案に対する質疑討論や役員選挙投票が行われ、初日の議事日程を終えた。

2日目も引き続き、案に対する質疑討論が行われ、府本部から高橋書記長が、

  1. この間の京都衛生開発労組の不当解雇、不当労働行為撤回闘争に関する報告と更なる支援のお願い
  2. 自律的労使関係確立を前提にした組織拡大の取り組み報告
  3. 政治闘争では、来夏の参院選、本部・連合に結集し府本部総力を挙げて、あいはらくみこさんの必勝に向け取組む

決意を発言した。

その後、第1〜5号議案に対する採択が行われ、本部提案が可決された。引き続き、第6号から10号議案まで提案、可決され、次期定期大会は基本大会として大阪市で開催されることが決まった。

最後に、「MV−22オスプレイ配備、日米軍事一体化に反対し、戦争する国づくりを許さない決議」、「脱原発とエネルギー政策の転換を実現する特別決議」、「大会宣言」を採択し、徳永委員長の団結ガンバローで閉会した。

八幡市職労ほろ苦デビュー

自治労全国軟式野球大会IN愛知

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第27回全日本自治体職員等野球選手権全国優勝大会が9月14日から愛知県豊田市ほかで開かれた。府本部結成以来、初の全国大会出場となった八幡市職労は、1回戦で大分市職労と対戦。県大会、九州地連大会合わせて9試合を戦って全国大会出場を決めた猛者を相手に、好試合を演じたが1対6で敗戦。ほろ苦い全国デビューとなった。

9月14日、試合前日に名鉄トヨタホテルで行われた開会式・選手交歓会では、主催者を代表して徳永委員長があいさつで「組合員の連帯と友情を深め、組織の拡大・強化をめざそう」と大会基調を再確認。豊田市のご当地アイドルや、各チームの野球以上に練習したという「芸」の披露、最後には来賓の大村愛知県知事の団結ガンバローなど大いに盛り上がった。

9月15日、全国1252チームの頂点をめざすたたかいが幕を開け、八幡市職労は岡崎中央総合公園球技場で行われた1回戦で大分市職労と対戦した。

1回表、八幡先発・渡辺は立ち上がりを捕えられ、2点を先制された。さらに1死2・3塁のピンチは急きょ交代した今堀が追加点を阻止した。2回裏、八幡はヒットと四死球でチャンスを得て相手のミスの間に1点を返した。5回表、大分に2点を追加され、6回表も1死2・3塁のピンチ。ホームスチールを狙われたがキャッチャー宮原の好判断で狭殺、得点を許さなかった。

ピンチを脱した直後の6回裏、八幡の攻撃。四球と相手のエラーなどで無死2塁のチャンスを得たものの相手の手堅い守備に阻まれ得点はできなかった。7回表、大分が怒濤の攻撃。3塁打を含む連打でダメ押しの2点を献上した。2時間上限ルールのため最終回となった7回裏、八幡は代打攻勢を見せるも三者凡退で試合終了。初めての全国大会は3安打1得点で敗戦となった。

試合後、小島監督は「全国大会の緊張感の中、楽しむことができた。2年後は北海道で開催されるので連続出場をめざしたい」と意欲をのぞかせた。各チームで活躍した選手に送られる長尾賞は今堀投手(消防)に送られた。

それぞれが幸せになる方法を

「男女がともに」委員会が学習会

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府本部は9月4日、キャンパスプラザ京都で、男女がともに担う府本部学習会を開催。大阪国際大学現代社会学部准教授の谷口真由美さんを迎え、「女も男も幸せになる法則〜家庭の中の女と男、仕事の中の女と男〜」と題して講演を受けた。参加者は9単組29人。

1999年に制定された男女共同参画基本法は、「男女共同参画は21世紀の我が国社会を決定する最重要課題」と位置付け、野田総理は今年6月に「女性のパワーが日本を変える」とスピーチしたが、女性の閣僚は一人だけ。「男は仕事、女は家庭」を否定する人は男女ともに増え、意識は変化しているが、現実は夫の育児関連時間は1日約30分。さらに女性の給与所得は低く貧困層が増加、国会議員の女性割合は1割に止まっているなど、日本は先進諸国の中で男女格差の大きい国となっている。

講師は、ジェンダーの概念や女性を取り巻く現状をデータに基づいて説明、女性の意見を通すには、意思決定の場に少なくとも3割参画することが重要で、そのためには女性が参画しやすい環境を工夫することだと強調された。

そして、男女が幸せになる方法として、男女が両輪で働き、一人のリスクと負担を減らすとともに、しんどさをがまんしすぎず、相談・解消できる場を作り、家庭に持ち込まないこと、次世代に連鎖させないことなど、実体験をもとにユーモアを交えて話された。

質疑では、「専業主婦志向はダメなのか」「働く妻にかける言葉は」などの質問や、「仕事も家事も手を抜くことも必要」、「専業主婦だったが自分の人生を考えて働き始めた。知識や人脈が広がり有意義だった」という意見が出され、参加者それぞれが幸せになる方法を考える時間となった。

ぶどう狩りとBBQで交流

府本部青年部

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府本部青年部は9月8日、井手町・みどり農園でバーベキューを開催し、参加者8単組35人。

今年はバーベキューの前にぶどう狩りを企画。参加者は農園の方から食べ頃のぶどうの見分け方の説明を聞き、たわわに実ったピオーネを2房収穫した。

思い思いに狩りを楽しんだ後は、横田部長から「おいしい料理を食べて交流を」とあいさつがあり、バーベキューがスタート。小雨の降るあいにくの天気となったが、ビールを片手に美味しいお肉や地元食材などでおなか一杯になったところで終了となった。

青年部では今後も単組間の交流を図っていく。

現業の現場力を生かそう

府本部現評「清掃集会」を開催

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府本部現評清掃部会は、9月8日(土)に職員会館かもがわで第5回清掃集会を開催した。8単組36人が参加した。冒頭、齊藤清掃部会長のあいさつの後、橋元府本部委員長、川戸現評議長から来賓あいさつを受けた。

議事では2011年度活動報告、2012年度運動方針(案)が提起され、全会一致で可決・承認された。各単組からは、新規採用の実施に至る取り組みや、災害地への行政支援やボランティア対応など多岐に渡る報告が寄せられた。特に京都衛生開発労組からは、府労働委員会から救済命令を受けたこと、引き続き、中央労働委員会などへ闘争の場を移した闘いの現状が報告され、清掃部会としても更なる支援強化を行うことを確認した。

休憩後、上森久人・近畿地連現評事務局長を講師に迎え「新たな技能職の確立について〜現業アクションプランの意義と必要性〜」と題した学習会を行った。上森事務局長は、現業職場を取り巻く環境や価値観の変化に即応していくには、現業職員が住民と行政のインターフェイスを担うとの意識を持つことが大切と強調。「日々の業務を通じて住民の求める意見・声を収集し、行政に直接、企画・立案して伝えていくことが、これからの現業の役割。変革の時代と言われているが、生き残ることができるのは、変化できる者だけだ」と熱弁した。多様化する地域社会のニーズへ自治体組織が柔軟に対応する秘訣は、日常生活の場を知る現業の現場力が、大きな役割を果たすとの認識を示された。

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