執行委員長 橋元信一
新年明けましておめでとうございます。
お正月はご家族やご友人と、ゆっくり過ごしていただいていることと思います。昨年は、組合員の皆様については自治労京都府本部に結集し、様々な活動や取り組みにご参加いただきありがとうございました。
さて、世界経済はリーマン・ショックがもたらした世界金融危機から各国における財政赤字や国債への信用不安を招き、世界的なドル安や株安となりました。その影響もあり、財政赤字に苦しむ国では、社会保障や人件費を含むカットが推し進められ、労働者の生活が悪化した事が社会的な問題となっています。
国内においても、年収200万以下の層が1000万人を超え、生活保護受給者が増加し勤労者の格差拡大に繋がるなか、2012年は国家公務員の大幅な賃下げや退職金削減など、公務員労働者の生活実態が大きく変わろうとしています。また、地方公務員の自律的労使関係制度の確立に関する法案について、閣議決定はされたものの野田内閣の解散により廃案となりました。
そんな中、第46回衆議院選挙が行われ、「コンクリートから人へ」をスローガンに、未来の日本を見つめた「人への投資」を重点にした政策がなかなか国民に伝えきれず、自治労が支持・支援を行ってきた民主党は大敗し57議席に陥ったことをふまえ、今年の夏に行われる参議院選挙には、自治労組合員の思いがわかる自治労組織内予定候補の「あいはらくみこ」さんと、京都選挙区では「池坊美佳」さん、お二人を圧倒的な勝利で、国会へ送らなければなりません。組合員のみなさん、ご家族、ご友人とともに「あいはらくみこ」、「池坊美佳」の支援の輪を広げていただく事をお願いいたします。
今年は、へび年です。「蛇の足より人の足を見よ」(役に立たない事を考えたり論じたりするよりも、身近な事について考えるほうが大切だということ)のことわざのように、しっかり各単組・支部で足固めをし、組合への加入促進を軸に組織を強固にしていただき、直面する様々な課題解決のため自治労運動への参加をよろしくお願いいたします。
今年の6月には、都市交「京都交通労働組合」との統合が決定しています。新しい仲間とともに2013年の自治労運動にまい進していただくことをお願いいたしまして、年頭のご挨拶といたします。
雇用を軸とする安心社会の構築と
地域公共サービスの発展・強化をめざそう
参議院選挙に向け自治労組織の結集を
12月16日に行われた第46回衆議院総選挙は民主党にとって大変厳しい結果となった。自治労にとっても今年7月に実施される第23回参議院選挙は絶対に負けられないたたかいとなる。
新春座談会は、組織内予定候補の「あいはらくみこ」参議院議員、松井孝治参議院議員、京都選挙区でバトンを引き継ぐ「池坊美佳」さん、橋元信一執行委員長の4人に日本の未来や参議院選挙への決意について語っていただいた。
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執行委員長 橋元信一 |
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自治労組織内参議院議員 あいはらくみこ |
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華道家 池坊美佳 |
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進行(府本部書記長) 高橋直樹 |
参議院議員 松井孝冶 |
2012年、これまでの活動を振り返って
伝統・文化への思い。心の豊かさを求める時代へ
「新しい公共」と労働組合の役割
2013年今年の抱負は?
湯浅 誠(活動家)
社会が変わるとは
社会が変わるとはどういうことか。私は20年近く活動してきたが、そんなことをしても社会は変わらないと言われ続けてきた。政治権力を獲得しないと変わらないという言い方もされた。
では政権交代で社会は変わったか。何も変わらなかったと言う人も少なくない。政治権力を取ればなんでもできるというわけではない。改めて「社会が変わるとは、どういうことか」が問われているのではないか。
社会を「ピン止め」する
柄谷行人氏は昨年の脱原発のデモで日本社会は変わったといった。どう変わったか。彼はデモをすることでデモができる社会に変わったと表現した。狐につままれたように思う人もいるだろうが、社会が変わるとは日々変わり続ける社会をある時点で「ピン止め」するようなものだと私は思う。いつでもデモを起こせる社会になることも、ある政策や制度が実現することも、選挙の結果も、社会をある時点で「ピン止め」するものだ。それを一歩前進だとか半歩後退だとか評価し、また日常の活動に帰っていく。
橋下現象をどう見るか
石原新党や橋下維新に私も危機感を感じる。しかし、問題はどうして私たちの側がオルタナティブ(代替)を出せないかだ。彼らに違和感を持ちながらも支持している、いわゆる消極的支持層は、同時に市民運動や労働運動にも違和感を抱いている場合が少なくない。
そう思っている人たちに問いかける言葉、接触できる回路を私たちは持っているだろうか。日常的にできていなくて選挙になったら突然できることなどあるはずがない。それを候補者に求めても無理なことだ。「ヒーローを待っていても世界は変わらない」と私が言う意味はここにある。
既得権益攻撃で剥奪される組織運動の社会性
今、公務員や労働組合が既得権益として攻撃にさらされている。何を言っても自分たちの利益を守るためだとされてしまう。これによって剥奪されるのは社会性だ。無力感が増し、自分一人が何をしても変わらないと思ってしまう。この無力感は現代の病だ。今こそ一人一人の力の見せ所だ。
「非組織」層とつながる
では、何から始めるべきか。昨年のダブル選挙で組織票でなく平松さんに投票した人が、私の試算では6万人ほどいると思われる。この人たちを私は「非組織」と名付けた。大阪に来てこの人たちとつながりたいと思った。この人たちの声を聞きたいと思った。この人たちが非組織のままで組織と連携し発言するところに組織が社会性を回復していく回路もあるのではないか。そのためには社会運動の側、組織の側から彼ら・彼女らとつながる回路を持たなくてはならない。
実践の積み重ねが社会を変える
公務員をたたいて誰の得になるんだと思っている人は世の中にいる。しかし出会えなければその人の声や活動をサポートすることはできない。いろんな人とつながる実践の積み重ねこそが重要だ。非組織の人が自分の意見を表現するシステムを世の中に組み込む。そのサポートを労働組合など組織運動の側の仕事として位置付ける。できなかったことよりできたことを数える前向きな発想で。その営為が、いつか社会をピン止めするとき、力を発揮するのではないだろうか。
あまり知られていないヘビの生態
ヘビの特徴
目(視覚)は、まぶたが無くウロコの変化した透明なメガネと呼ばれるものに覆われ、目は開いたままの状態になっています。目の位置から判断して、前方60度程度しか見えていないと考えられています。
耳(聴覚)は、皮膚内にうもれていて空中を伝わる音波は感じません。ヘビの近くで騒いでも特に問題はありません。
皮膚(皮膚感覚)は、聴覚が弱いかわりに地面の振動などは良く感じるようです。とくに頭部では効果的に敵や獲物の足音を感じています。
舌・鼻(味・嗅覚)は、口の中の上部にヤコブソン器官といわれる特有のものがあり、これにより司られていると分かっています。一般に良く知られるようにヘビは絶えず長い舌をチョロチョロ出していますが、これは単なる癖ではなく空気中のにおいや味を舌でとらえ、ヤコブソン器官に送り判断しているといわれています。ネズミの通った後を舌先で捕らえ追跡したり、交尾期に相手を探すのもこの器官によると考えられています。
嗅覚は鼻孔の口腔(こうくう)に通じる部分のふくらみにあります。ヤコブソン器官に神経が分布し、舌とあいまって嗅覚を司っています。舌の前部は二股に分かれ、空中にただよう臭いを吸着させ舌を口に納めると先端がヤコブソン器官に差し込まれ嗅覚を助けます。舌は空中の震動も感じます。
ピット器官(温・距離感)は目と鼻孔の間にある一対の器官で、多くの神経・毛細血管が集まっていてわずかの熱(赤外線)でも感じ取ることができます。ヘビの目を覆い、熱を持った電球やゴム球を近づけると正確に飛びつき咬みつきますが、熱のない物を近づけても反応はありません。生きた温血動物を餌とし敵を一撃で倒すために発達した器官です。
ウロコは、魚のようにたくさんの爪状のものが重なっているのではなく1枚の皮膚のヒダでできています。脱皮はヘビの種類によって時期は違いますが年に2〜3回、周期的に行います。脱皮する場所は水たまりの回りが多く、岩などにこすり付けて約50分で終わります。
変温動物だけど…
ヘビは哺乳動物のように体温調節ができない変温動物です。そのため、体温を最適の温度に保てるよう必要に応じて暖かいところと涼しいところを交互に移動しています。冬になると活動できないため冬眠しますが、南向きの温かい土の中で越冬することが多いようです。熱帯地方では暑さをしのぐために夏眠するヘビもいます。
生息地は、森林、草原、砂漠、川、海などさまざま。食性もかなり広範囲の動物食で、鳥類・魚類・哺乳類・爬虫類をはじめ、ミミズ・カタツムリ・白アリまで食べます。
アオダイショウのように木登りが得意なヘビは鳥を襲うことが多く、地上性のマムシなどはネズミ類、里山などにいるヤマカガシやヒバカリは池や田んぼに生息する小魚やドジョウなどを食べています。大型の種類ではシカやワニ、人間までも捕食することがありますが、変温動物で体温を保つ必要がないため、食事の間隔は数日から数週間にも及ぶことがあります。
捕食の仕方は、咬みついてそのまま強引にくわえ込む、長い胴体で獲物に巻き付いて締め上げる、毒蛇の場合は毒牙から毒を注入して動けなくするなどの方法があります。自分の体より大きな獲物をのみ込む姿も特有のものです。口が上下に大きく開き顎の左右が別々に動くようになっているので、大きな動物をのみ込むことができるのです。
無毒蛇の場合、相手が強い場合は敏速にぐるぐるに巻いて締めつけ、窒息死させた後ゆっくりのみ込むことが多く、毒蛇は獲物に毒を注入し、たとえ相手に逃げられても後を追い、倒れた後にのみ込みます。
ヘビは、生存するための温度・湿度などの物理的条件はもとより、食性による環境条件にもうまく適応させているのです。