京都府国保労組
城南衛管労組
京都競輪労組
京都市学給労
自治労京都市職
自治労京都府職
7月の参議院選挙で、立候補を予定している「あいはらくみこ」参議院議員が京都で活動をおこなった。給与削減強要や自治体非正規の問題など、自治労の代表として自治労の政策の実現をめざし取り組んでいる。職場訪問を通じて、働く仲間の現場の声を聞いた。
桜満開の4月4日、あいはらくみこ参議院議員は、京都の仲間の声を聞くため各単組を訪問した。短い滞在時間ではあったが、自治労京都市職や京都市学給労など6単組(左写真)と京都交通労働組合、京都市水道労働組合、解放同盟京都府連などを訪問した。
廃場の危機にある京都競輪労組を訪問したあいはらさんは、「全国の公営競技は戦後復興のため多額の売り上げを自治体財政に拠出してきた。時代の流れにより運営は相当厳しいが、車券等を売る方から警備、清掃、売店など地域雇用としては相当数の職場だ。何としても地域雇用を守って行きたい」と話した。
また各単組・職場で「大変厳しい状況だが、野党として参議院で一定の勢力を保たねば、大変なことになる。誰もが安心して暮らせる社会をめざし、公共サービスの現場の最前線で働くみなさんの声を国政に反映させるため、全力でがんばりたい」と訴えた。
連合京都は4月28日、働く者の祭典「第84回京都中央メーデー」を開催。地域で顔の見える運動を推進し、より参加しやすいメーデーとするために3会場で開催し、京都市の梅小路公園をメインステージに、乙訓地域は長岡京駅前バンビオ、南山城地域は太陽が丘で、「復興・再生そして笑顔。地域を元気に!」をスローガンに、式典とイベントを行なった。3会場で約1万2000人の組合員や家族が参加。自治労からは、各地域に約900人が結集した。
メイン会場の式典では、細田会長が「賃金が上がらず円安と物価上昇が進めば生活に大きな影響がある。雇用を創出し働くことを軸とする安心社会の実現をめざそう」とあいさつ。
最後に、メーデー宣言、夏の参院選における連合組織内候補と京都選挙区の北神けいろう氏の必勝を誓う特別決議案を採択し、閉会した。
また、地域メーデーが府内各地で行われた。
府本部は、4月24日、地球を考える日「アースデイ」にちなんだ「アースデイコンサート」を、京都ロイヤルホテル&スパで開催。組合員や家族など会場一杯の84人が参加し、京響音楽家労組のメンバー5人による木管五重奏を楽しんだ。
第1部。フルート、クラリネット、ホルン、ファゴット、オーボエそれぞれの楽器の特色や音色を紹介しながら、J・イベールの「三つの小品」など木管五重奏ならではの曲を演奏した。演奏者は、金管楽器であるホルンが、慣習的に木管五重奏に入ることなどを話し、参加者の関心を誘った。
ワインを片手に参加者同士で交流を楽しんだ後は、第2部の演奏。「ディズニーメドレー」や「ドレミの歌」、「エーデルワイス」などの親しみやすい曲を織り交ぜ、アンコールでは、ジブリメドレーで、ほろ酔い気分の参加者を楽しませた。
最後に、府本部から「このコンサートを機に環境問題に積極的に向き合い、生活習慣の改善にチャレンジしよう」と行動提起し、閉会した。
1986年のチェルノブイリ原発事故から数カ月後、ドイツ南西部の小さな町シェーナウ(人口2500人)の地元新聞に、ある夫妻の小さな告知が載った。
『チェルノブイリのあと、子どもや孫の将来に危機感を抱いている人はいませんか。何かしたいけれど、どうしていいかわからない人はいませんか。放射能と化学物質により環境が危機にさらされているのを見過ごすことはできないと思っている同志を探しています。』
これをきっかけに、有志10人ほどが毎週集まるようになり、それがやがて電力会社を設立するまでに至った。まさにサブタイトルにある〈シェーナウの草の根エネルギー革命〉の物語である。
有志らの集まりは87年「原子力のない未来のための親の会」に始まり、97年電力供給開始と進むが、無論平坦な道のりではなかった。
詳細な経過は本にゆずるが、「脱原発のために電力会社設立なんてトテツモナイ」と思う人には、この記述を紹介したい。
『「原子力や環境問題について何の知識もありません。けれど知りたい一心で、一生懸命勉強しまし、エネルギーの無駄遣いが大きな原因だとわかりました」……生活の質を落とさずに、必要のない電力消費を減らすことはできないだろうか。電力消費が減れば原発への依存も減るはずだ。』
「スイッチを切ろう、そして楽しもう」のキャッチフレーズを掲げてまわりの人びとに省エネを呼びかけた。それが、電力会社設立まで結びついたのだ。
「脱原発」と口にするのはたやすい。だが具体的であるべきだ。シェーナウの人びとに敬意をはらうとともに、私たちの暮らしぶりに目をむけていきたい、と思った。
【市民がつくった電力会社〜ドイツ・シェーナウの草の根エネルギー革命/田口理穂・著】