6月23日から29日は国の「男女共同参画週間」であり、連合は6月を「男女平等参画月間」としている。自治労も毎年6月に男女平等産別統一闘争を進めている。今年も「雇用主要求による男女平等の実現」「地方・国への政策要求による男女平等の法制度・社会環境の整備」「労働組合の男女平等参画」という三本柱の実現にむけて、組合員の意識を高め、男女平等を前進させよう。また、2013年春闘方針に基づく人員確保闘争もあわせて取り組もう。
今年度は、「市町村子ども・子育て支援事業計画」に関する要求を新たに加え、次世代育成支援対策推進法に基づく特定(一般)事業主行動計画の点検や、セクシュアル・ハラスメント防止、ワーク・ライフ・バランスの推進など、獲得目標7項目を定めている。各単組は、身近な男女格差に関わる事例を掘り起こし、獲得目標7項目のうち、未解決課題について当局や雇用主に要求書を提出し、交渉を行っていただきたい。2012年6月の調査によると、自治労の女性組合員の比率は45.2%。新たな労使関係を構築するためには男女がその個性と能力を十分に発揮できる組合づくりが不可欠であり、全体の半数を占める女性の参画なくしてはあり得ない。これらのことを踏まえ、今年も職場・地域・労働組合の男女平等を前進させるために、自治労本部・府本部・単組一体となった闘争を展開しよう。
なお、府本部は5月15日に闘争委員会を設置し、5月29日に京都府へ要求書を提出した。交渉は6月26日、同日市長会と町村会へも男女平等政策について申し入れる。
2014年度 人員確保に向け要求を
2005年から行われた「集中改革プラン」等によって、地方公務員の数はこの18年間で51万人減少し、多くの職場で人員不足による時間外勤務が増加するとともに、臨時・非常勤等職員が恒常的業務を行っている現状がある。また、過労やストレスにより心身の健康を害する職員も年々増え続け、業務全般に支障を来している。
東日本大震災では緊急時対応に必要な人員の不足が浮き彫りになり、大規模災害時における公共サービスの重要性について改めて見直しを行うことが求められている。
質の高い公共サービスを提供するためには、業務実態に見合った人員の確保が必要不可欠であると認識し、取り組みを強化していかなければならない。
各職場において、4月1日の配置確認を確認し、職場要求を積み上げ、人員確保にむけて取り組みを進めよう。
府本部は5月25日に京都市北区のしょうざんリゾート京都で、2013新入組合員歓迎集会を開催した。10単組から新入組合員など39人が参加した。
はじめに主催者を代表して橋元委員長は、自身の経験を交えながら「公共サービスにとって厳しい時代だが、自治労に入ってよかったと思う時が必ずある。少しでも働きやすい職場をめざしてがんばろう」と歓迎のあいさつ。その後、組合の説明会として西山書記次長と乾共済事務局長から自治労や自治労共済について説明をおこなった。乾事務局長は、「若い世代は特に、給料がなかなか増えない。共済の利用で支出を減らし可処分所得を増やそう」とライフプランを中心に話をした。
説明会の後は、交流会をおこなった。交流会に先立ち、天野青年部長から「労働組合は出会いの場。いろんな仲間と出会い、仕事もプライベートも充実させて」とあいさつ。おいしい食事で歓談しながら単組紹介やゲームが行われ、参加者同士の交流を深めるいい機会となった。交流会終了後はボウリング大会を行い、一投一投に歓声があがった。
JI−UP京都は、第4回パワーアップセミナーを5月25日〜26日の1泊2日の日程で実施した。会場は一昨年と同様にJI−UP京都加盟単組である関西クリスチャンアカデミー労組に協力をいただき、関西セミナーハウスにて開催した。参加者は11単組39名。
1日目は、自治労公共サービス民間労組評議会の小畑特別幹事より「パワーアップ・ユニオン&ワーカー」と題して、組合の必要性や交渉を優位にすすめる法律の話など現場の目線から具体的な例を交えた話をいただいた。その後は、伝統文化鑑賞として「嵯峨大念佛狂言」を能舞台で鑑賞した。その後は、立食形式の懇親交流会を開き、おいしい料理をいただきながら夜遅くまで熱い議論が交わされた。
2日目は、自治労共済京都府支部の乾事務局長から「公的社会保障のゆくえ〜尖閣諸島よりTPP〜」と題し、TPPの問題が実は身近な生活、保険の選び方にも影響を及ぼすことを分かりやすく話された。
2日間、中身の濃い充実した時間となり、一緒に寝泊まりすることで生まれる連帯感や団結力を、これからの各単組での組織拡大や組織のあり方に生かしたい。
6月8日、自治労スポーツ大会府本部大会の軟式野球の部が八幡市民体育館グラウンドで開かれ、6チームが参加し準決勝までの4試合を行った。決勝は八幡市職労VS京都市職で、6月15日に城陽市総合運動公園グラウンドで開催予定。
5月22日、近畿地連公企評主催による「施設見学研修会」が開催された。近畿2府4県より42名の参加があり、うち京都府本部より4単組5名が参加した。
京都駅八条口集合後、バスにて京都市上下水道局の鳥羽水環境保全センターを視察。京都市の公共下水道区域には、京都市が管理する処理場が4箇所あり、鳥羽水環境保全センターがいちばん大きく全体の六割を処理しているとのことだ。今回は、汚泥処理施設を中心に、汚泥を有効利用するための再資源化施設の見学をおこなった。汚泥は、通常は灰にして埋立処分されるが、ここでは汚泥処理の効率化と循環型社会の構築のため、砕石に加工されていた。
昼食後、長岡京市にあるサントリー京都ビール工場で製造工程の見学を行った。工場では、深層から地下水をくみ上げ、製品になる直前には膜ろ過を行なっており、水に対するこだわりを感じた。
両施設とも、施設内の危険個所がわかりやすいように着色して明示を行い、安全管理を徹底していたことなど、今後施設の安全管理をチェックする際の参考になった。