2013年7月15日号(第682号)

人勧期闘争、参院選勝利へ方針

府本部第160回中央委員会開催

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府本部は、7月3日に本能寺文化会館で第160回中央委員会を開催した。地公給与削減問題や参議院選挙の取り組みなど当面する闘争方針や中間決戦会計報告を含む経過報告など、会場討論を経て、すべての議案が可決・承認された。出席中央委員は、26単組51人(女性参画率は21・57%)。

橋元信一執行委員長は、冒頭の主催者あいさつで、「この間の地公給与削減の取り組みに敬意を表する。今回の件で政権が変わるとこういうことが起きると思い知った。明日4日から参議院選挙がはじまる。自治労組織内あいはらくみこさんの必勝と京都選挙区での北神けいろうさんの勝利をめざし、府本部に結集するみなさんの支援の輪を拡げ、私たちの声を国会に届けよう」と訴えた。その後、石上自治労本部総合組織局長、福山哲郎参議院議員から来賓のあいさつを受け、参議院選挙に出馬予定の北神けいろうさん、京都市会議員中京区補欠選挙に出馬予定の古沢ひろゆきさんからそれぞれ決意表明を受けた。

経過報告では、2013春闘、地公給与削減の取り組み、政治政策闘争、脱原発や平和問題への取り組みなどを報告。府本部財政の中間決算・監査報告も行われ、会場討論を経て承認を受けた。

経過報告に引き続き、議案を提案。第1号議案・当面の闘争方針案では、自律的労使関係の構築の確立、人勧期闘争、地公給与削減問題、非正規職員の雇用安定と処遇改善、労働安全衛生月間の取り組みなどを提起。その他、男女平等参画推進や自治体財政の確立と自治分権の推進、社会保障改革、組織強化・拡大などについて提案した。

組織強化では、京都衛生開発労組闘争で、7月1日に和解が成立し、解雇が撤回されたことが報告され、また、政治活動の推進では、参議院選挙における「あいはらくみこ」さん、京都選挙区の「北神けいろう」さんの必勝をめざす取り組みが確認された。

第2号議案では、次期府本部役員改選に向け、2014年‐2015年役員定数について確認した。議案に対する会場討論を経て、すべての議案が可決・承認された。
最後に、闘争宣言案の承認を受け植田副委員長の団結ガンバローで閉会した。

会場発言・答弁

第160回中央委員会・方針討議での質疑要約は次のとおり。

八幡市職労・日下中央委員

地公給与削減について。八幡市でも交渉を重ね、一定折り合えるところで妥結してきたところだが、取り組み中に府本部委員長と書記長が出張で不在だった件について説明を。また、取り組み不十分な単組もあったのではないか。

衛生開発労組・福山中央委員

不当解雇撤回を求め中労委で争ってきたが、会社と和解し解雇された組合員が7月2日から職場復帰した。約2年間に及ぶ闘争支援に感謝申し上げたい。まだまだ組合員差別が横行する会社なので、今後の取り組みを精一杯がんばりたい。

自治労城陽市職・岩佐中央委員

9月の城陽市長選挙について。自治体で働く労働者にとって、首長選挙は極めて重要な選挙である。今回の選挙では4年前の轍をふまず、当該単組の意見を尊重し、慎重な推薦決定手続きをお願いしたい。

国保労組・西村中央委員

国保の都道府県単位化について。府本部として、すべての関係単組と連携し課題を協議する場を設定するとともに関係単組のご協力をお願いしたい。また、連合京都での医療保険制度改革に関する議論状況は。

本部答弁

八幡市職労の給与削減の取り組みに敬意。京都市と独ケルン市との友好事業で取り組み中での参加となったが、府本部としては単組と連携しこれまで以上の取り組み成果を得たと思っている。確定闘争につなげたい。衛生開発労組の報告について、結果としてよかった部分を受け止め、今後の取り組みも協力していきたい。城陽の報告について、当該単組と連携しながら単組の意向をふまえた取り組みをすすめていきたい。国保労組の取り組み。連合京都の政策制度要請の中で京都府にも要請していきたい。

古沢ひろゆきさんの推せんを決定

京都市議補欠選挙【中京区】

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府本部は、7月12日告示、21日投開票で行われる京都市議会補欠選挙(中京選挙区)において、古沢弘之さんの推せんを決定した。

古沢さんは、「京都市と中京区の確かな未来を守り続けたい。」と決意表明している。30歳。子どもたちの複眼的な思考能力を養う塾を立ち上げ、京都市児童館を中心にボランティアで活動中。

闘争勝利!解雇撤回、職場復帰を勝ち取る

中労委で和解が成立 京都衛生開発労組闘争

京都衛生開発労働組合では、組合員への不当解雇、不当労働行為に対し中央労働委員会で係争中だったが、7月1日の第5回中労委調査において、安岡史明副執行委員長の職場復帰を第一条件に会社との和解が成立、同2日から職場復帰を果たした。今後は、中労委からの和解勧告書に則り、健全かつ良好な労使関係の構築を求め、取り組みを進めていく。衛生開発労組の嶌委員長は、「2年間長い道のりだったが、多くの仲間に助けられ、ようやく解雇撤回、仲間の職場復帰を勝ち取ることができた。まだまだ会社との良好な労使関係に向けては課題が多いが、一歩一歩解決出来る様に、組合員一丸となってがんばりたい。本当にたくさんの仲間の皆様に支えていただいた事、組合を代表し重ねて御礼申し上げたい」と話した。

組合活動の実践学ぶ

府本部リーダーズセミナーを開催

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府本部は、6月22日、新都ホテルで2013年度リーダーズセミナーを開催した。今後の組合活動を中心的に担う人材の育成を目的に18単組から62人が参加した。

主催者、来賓あいさつの後、太田肇同志社大学教授を講師に「やる気と働きがいのある組織づくり」と題した講演を聞いた。講師は「人員も予算も減少する中、住民サービスの向上、行政のイメージアップのためには、公務員のやる気と潜在能力を引き出すことが重要であり、大胆な組織改革と、外部資源の活用で認められる機会を増やす仕事が必要だ」とまとめた。

講演Uで泉健太衆議院議員から「ネット選挙のメリットと注意点」を聞いた後、分科会に分かれ、分科会Tでは「書記長会議〜組合活動の実践編」と題し、高橋書記長による基調提起と石川京都市職書記長と中谷京交労組書記長から事例報告を受けた。提起では、高橋書記長から「本部作成のマニュアルを参考にし、『これだけは改善したい』と思うことなどを要求書に盛り込めるのは書記長の醍醐味だ。信念をもって活動を」と訴えた。

分科会Uでは「政治活動の重要性」と題して、伊藤自治労本部政治局長の話を聞き、自治労が取り組むべき政治活動や単組の課題などについて意見交換をおこなった。

明日からの保育に活用

学童保育・児童館職員・保育士集会を開催

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府本部と宇治市学保労組、木津川市たんぽぽユニオンは6月16日、宇治市生涯学習センターで第九回府内学童保育・児童館職員・保育士集会が開催し、4単組から73名の参加があった。

講義は「今、改めて考えるコミュニケーション」と題し、国重晴彦京都市住吉児童館館長から話を聞いた。講師は、「放課後児童クラブでは核家族世帯や共働き世帯の増加により入所希望者が増え、全国で指定管理者制度の導入や民間企業の新たな参入が進んでいる。そんな中、必要とされ、信頼される学童保育所であるためには、子どもを全身で受け止め共感すること、子どもからの情報を職員間で共有することが子どもたちの居心地の良さにつながる」と話した。

また、保護者と信頼関係を構築するための工夫や、子どもたちの感動するエピソードの共有や、温かみのある施設をめざすなど仕事に対するモチベーションを上げる方法なども提起した。午後からはグループワークで、モデルケースについて事例検討をおこなった。

他の職場で初めて会う人達もいる中で、同じ仕事に携わる者として共感できることも多く、和やかな中、活発な議論が交わされ、学んだことを明日からの保育に活かす決意をし閉会となった。

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