熱線と爆風、放射線により一瞬にして多くの命を奪った原子爆弾が広島・長崎に投下され今年で68年を迎えた。今もなお、多くの被爆者が放射能障害に苦しみ、核兵器は世界に約1万7000発も存在している。府本部は京都平和フォーラムに結集し広島(10人)・長崎(1人)の原水禁世界大会に参加した。
4日から始まった広島大会では、折鶴平和行進のあと原水爆禁止世界大会・広島大会の開会総会が開かれた。開会総会と兼ねて2005年から昨年まで原水禁国民会議、核禁会議、連合の三者で開いてきた「平和集会」は、福島第一原発事故を受け「脱原発」と「原発推進」という路線対立から、別々の開催となった。主催者あいさつの後、柳川良子さんという被爆者から訴えを聞いた。68年前の被爆体験と、懸命に生きのびた戦争の悲惨さを鮮明に語り、「私の体験を次世代にさせてはならない」と訴えた。
5日は、分科会とフィールドワークが行われた。「平和と核軍縮 1」という分科会では、核拡散と日本の原子力政策について学習した。講師は「国内外に大量のプルトニウムを抱える日本は海外からは核保有国だと認識されており、周辺諸国にとって大きな脅威である。使用済み核燃料の再処理は核兵器問題につながる」と話した。
6日は、平和記念式典に参列。犠牲者の追悼と、世界平和への祈りをささげる中、松井広島市長は平和宣言で核兵器を「絶対悪」とあらためて否定し、世界の指導者に核兵器廃絶への取り組みを求めた。さらに政府に対し、核拡散防止条約(NPT)に加盟していない核保有国であるインドとの原子力協定交渉に懸念を表明した。
7日から始まった長崎大会にも京都平和フォーラムに結集し、府本部から1名が参加した。
先の柳川さんは「被爆者の平均寿命は八十歳に近づき、記憶の風化が心配だ。戦争の傷跡はまだ消えない。戦争や核兵器を二度と許さないよう世界中に伝えてほしい」と訴える。自治労は、2015年NPT再検討会議に向けた課題の前進、被爆体験者、被爆二世・三世などの課題の前進・解決に向けて連合、原水禁に結集して取り組む。特に、原発再稼働に対しては新設、再稼働を許さない立場で、自民党政権による安易な再起動ありきの方針に反対し取り組みを進める。
人事院は8月8日、月例給を改定せず、一時金も改定しないとする一方、給与制度の総合的な見直しを行うとの職員の給与等に関する報告と、配偶者の海外転勤等に伴う休業制度を措置するための意見の申出を内閣及び国会に提出した。
公務員連絡会地公部会は8月9日、2013年度地方公務員の給与勧告等について、全国人事委員会連合会に対する要請を行った。
冒頭、永井地公部会議長代行あいさつの後、藤川事務局長が要請書の趣旨を説明し、「政府からの給与削減強制は、地方公務員の給与決定制度の根幹を揺るがす深刻な事態だ。各人事委員会は、労働基本権制約の代償措置としての使命と責任のもと対応を。また、給与制度の総合的な見直し検討については、給与構造改革が完了してようやく2年を経たに過ぎず、拙速だ。地域間較差について確かなデータも示さず、較差解消の見直し検討を行うというのは恣意的であり、看過できない問題だ」と述べた。
また、連合京都官公部門連絡会は8月20日、京都府、京都市に対し2013年人事委員会要請を行った。公務労働者の賃金について、民間賃金実態に基づき公民較差を精確に把握し、人勧制度の下で地公労働者のあるべき賃金を勧告すること。独自の削減が行われている自治体は減額措置後の給与に基づく公民較差を基本とすること、などを要請した。
7月21日に投開票が行われた第23回参議院議員選挙で、民主党が大敗をした中、自治労組織内「あいはらくみこ」さんが、23万5636票を獲得し、再選を勝ち取った。
府本部は、各単組や関係産別、各級議員などと協力し、機関紙なども活用しながら、自治労の代表として、あいはらくみこさんを国会へ送り出すべく組合員に呼びかけてきた。
民主党に対する逆風の中、あいはらくみこさんは京都で4012票、全国で23万5000票を獲得し、民主党比例第3位での再選となった。自治労が上位当選という形で、組織内候補あいはらくみこさんの議席を守り、政治的影響力を維持することができたのは、各単組・組合員をはじめ、支援いただいた産別・団体・議員の皆さんとともに取り組みを重ねた結果だ。
また、京都選挙区では、民主党の北神圭朗さんが経産省出身で元衆議院議員という実績を訴え選挙戦をたたかったが、得票第3位で残念ながら惜敗した。同じく、京都市会議員中京区補欠選挙に立候補した、古沢弘之さんも検討したが惜敗した。
ご支援、ご協力いただいたすべての皆さんに感謝申し上げる。
府本部町村評議会は、6月15日にホテルセントノーム京都で「13年度賃金権利セミナー」を開催し、町村評加盟の3単組から新規採用職員を中心に22人が参加した。
第1部では、久御山町の山本貢大さんを講師に迎えて「自分の給料、自分で計算」をテーマに公務員給与の決定原則、給与制度の内容および手当の種類など、町別の比較資料を基に説明を受けた。参加者は説明のあと、持参した自分の給料明細を見ながら自分の給料がどのように計算されているのか、また正しく計算されているのかを熱心に確認していた。
第1部の後半には、自治労共済京都府支部事務局長の乾眞治さんを講師に迎えて「続・賢明なライフプラン」をテーマに説明を受けた。時事の話題を取り入れながら、自治労ならではの共済制度や、前半に行われた給与制度の組合的な考え方を学んだ。
第2部の参加者交流会では、美味しい料理を囲みながら各町村職員間の交流を深め、最後にがんばろう三唱で意気込みを確認し閉会とした。
第35回近畿地連スポーツ大会が8月5日から2日間、奈良県橿原市ほかで開催された。
軟式野球の部は、府本部代表の八幡市職労チームが1回戦で大阪代表の自治労寝屋川市職と対戦。橿原市の佐藤薬品スタジアムで開かれ、0対6で敗戦となった。
府本部青年部は6月29日、長岡京市にあるサントリー京都ビール工場で9単組42人の参加のもと施設見学および学習会を開いた。
参加者は、はじめにビールの製造工程を見学。京都の地下深くから汲み上げられた天然水や、特別なアロマホップなど厳選された原料の説明や、徹底した製造管理の手法を聞いた。また、環境と調和するビール工場をめざし、水源を守るための活動や、36種類に及ぶごみの分別行程、ごみゼロ工場としての活動など、「水」を扱うサントリーの環境に対する並々ならぬ配慮について感銘を受けた。
美味しいビールを試飲した後、サントリー労働組合からワーク・ライフ・バランスの取り組みについて説明を受けた。働きがいのある会社生活の実現をめざして、週一回の早帰りデーでは工場幹部と組合執行役員が各部署を巡回し、声掛け運動を推進するなど、様々な取り組みを聞いた。参加者からは自分たちの職場でも生かしたいという声が聞かれ、活動の方法を学び、機運を高めることができた。