府本部は2014年新年旗びらきを1月9日、リーガロイヤルホテル京都で開催。来賓、単組組合員、府本部執行部ら210人が出席した。厳しい一年が予想されるが、自治労運動に結集して乗り越えよう。
主催者あいさつで、橋元委員長は、多数の来賓や組合員の参加に感謝を述べ、「公務・公共サービスで働く私たちにとって2014年は大変厳しい年となることが予想される。安倍政権は労働者や住民の視点にたっていない。国公給与削減の地公波及については3月末で終了となるが、4月の消費増税と合わせ国民感情、世論が公務員バッシングに向けられることが予想される。また、昨年人事院が給与制度の総合的見直しに言及するなど、厳しい状況だ。各単組・支部で組織を固め、自治労運動に結集し、この状況を乗り越えよう」と決意を述べた。
続いて、4月の府知事選への出馬を表明した山田啓二知事があいさつ。知事は「給与削減問題では全国知事会として国と交渉をおこない、公務員の給与削減は地域の悪循環にしか繋がらないと訴え続けてきた。消費増税については地方に権限と財源を移譲し地域ニーズに合った行政ができるよう訴えている。安心・安全を守るために働く自治体職員が正当に評価され、やりがいのある地域・職場を作るため労使一体となってがんばりたい」と述べた。その後、来賓の廣岡和晃連合京都事務局長、門川大作京都市長、山井和則民主党府連会長から新年の祝辞と連帯のあいさつを受けた。
石子雅章近畿地連副議長の乾杯のあと、国会議員や自治体議員連合、各級議員などを紹介し祝辞を受けた。単組紹介では、京都競輪労組が1月22日から開催されるFUレース「京都向日市激辛商店街杯」の宣伝を行い、来場を呼びかけた。最後に瀬戸副委員長のあいさつで盛会のうちに閉会した。
政府は2013年11月15日、公務員の給与の取扱いに関する閣議決定において、2014年3月で特例減額を終了するとした一方、「総人件費の抑制など行財政改革を引き続き着実に推進」するとして、「給与体系の抜本的改革に取り組む」ため、「早急に具体的な措置を取りまとめるよう、人事院に要請」することとした。同日、人事院は「給与制度の総合的見直しに向けた検討を早急に進め、必要な勧告を行っていく」との総裁談話を公表した。このことが示すのは、政府・自民党の基本姿勢は「今後も労働基本権制約という現行制度を維持しながら、人事院を利用して、公務員人件費を削減していく」ことであり、私たちはこれ以上の賃金水準の引き下げ、地域間の格差の拡大を許すことなく取り組みを進める必要がある。
府本部は、公務員連絡会と連携し個人署名活動や打電行動を実施する。
特に個人署名活動は、人事院総裁あてに、給与制度の総合的見直しは重大な勤務条件の変更であるので、公務員連絡会と十分交渉・協議し、合意の上で検討作業を進め、合意のないまま一方的な勧告は行わないことや地域間配分の見直しには反対であり実施しないことなどを求める。組合員ひとり3筆以上の署名を集め、給与制度の総合的見直しを跳ね返そう。
12月6日、府本部女性部・青年部は四条河原町東南角の京都マルイ前で「8の日行動」をおこなった。この行動は1941年12月8日に太平洋戦争が開戦した日に合わせ、悲惨な戦争が起こったことを忘れずに後世に伝えて、2度と悲劇を繰り返さないように、毎年12月に街頭で呼びかけを行っているもの。
今年は女性部と青年部あわせて7単組22人が参加し、平和へのアピールのためにメッセージ入りのチラシを配りながら、平和について考える機会をもってもらえるようゆっくりと呼びかけをおこなった。通行していた人たちの中には、その場に立ち止まって耳を傾ける方もいた。
呼びかけの中で自分自身も平和について考えることができた。市民の方々にとっては、忙しい時間の中のほんの短い呼びかけだったが、チラシのメッセージを見直し、少しでも戦争と平和について想像して考えてもらうきっかけになることを願い行動を終えた。
2012年度にみなさまにご寄付いただいた書き損じハガキによる支援活動をご紹介。
今回支援したのは、ラオスのセコン県にある子ども文化センター(CCC)。このCCCは、エファジャパンが外務省の助成金を得て設立した子ども達のための活動の場、日本の児童館のような施設だ。
セコン県はラオス国内17県の中でも特に開発が遅れた貧しい地域で、CCCを設立した2010年には県内の小学校の半分以上が最終学年(5年生)まで授業を実施することができない不完全校だった。CCCは図書室を備え、美術、伝統芸能、環境教育など様々な活動で学校教育を補完する役割を担っている。
2010年の設立後、ジュニアリーダーと呼ばれる高校生ボランティアの積極的な参加で多くの活動を実施していたが、セコン県からの予算措置が僅かであったため、徐々に活動に必要な道具を補充することが出来なくなり、週末も閉館していた。そこで、休止していた活動が再開できるよう色紙や絵の具などの文房具や、ボールなどのスポーツ用品を寄贈するとともに、CCC設立時のメンバーに定期的にCCCで活動をサポートしてもらうよう契約を締結した。
中学3年生の女の子は「CCC開設当時はよく来ていたが、今は週末に閉まっているのでなかなか来ることができない。ここは色々な活動ができ、両親も私が参加するのを喜んでいる」と話していた。エファジャパンでは子ども達の活動が継続できるよう、今後も経過を見ていきたい。