府本部は、2月4日に第162回中央委員会を本能寺文化会館(京都市)で開催した。給与の総合的見直しへの対応を含めた2015春闘方針、組織強化拡大の推進、そして4月に行われる統一自治体選挙の推進方針などの当面の闘争方針や第2次組織強化拡大計画、補正予算、府本部役員の補充が承認された。出席中央委員数は、25単組46人の参加(女性参画率は約13・04%)
冒頭に議長の選出が行われ、八幡市職労・増永浩子さんと福知山市職労・坂根孝則さんが会場全体の拍手で承認された。坂根さんは「中央委員会の成功にむけ力一杯がんばります。みなさまの協力をよろしくお願いします。」と元気よく登壇し、その他の中央委員会役職員を選出した。
主催者を代表し高橋直樹執行委員長は、「今年の春闘で連合は3本の柱として時短・賃上げ・政策制度の実現をめざしている。特に賃金はベースアップ+2%と非正規労働者は誰でも時給1000円を目標とした闘いとなる。
給与制度の総合的見直しは、継続して検討される単組も多いが、昨年に引き続き基本賃金の引き上げを求めたい。
また、組織強化・拡大についても第2次計画を提案している。新規採用者の加入拡大をめざしたい。最後に、政治闘争の課題。自民党政府は労働法制の改悪や中東での強権的な外交を行ったうえで自衛隊の広範囲な海外派遣を目論んでいる。また、さらなる地方公務員の給与引き下げを自民党政調に投げている。この動きに対抗するためにも地方から政治を変えなければならない。府本部組織内議員予定候補4人が勝ち抜くために全力をあげたい」と挨拶した。
執行部からの提案に3人から質問・意見があり答弁を受けて報告・全議案は挙手や拍手で可決・承認された。
新役員に選出された、執行委員 東 祐介さん(青年部・京田辺市職)は「府本部の役員を経験するなかで学んでいきたい」と抱負を語った。また、会計監査委員 岡根 良太さん(市内乙訓ブロック・国保労組)は「よろしくお願いします」とのメッセージを寄せた。
途中、組織内議員が激励に訪れ、一言ずつ意気込みを語った。
府本部は4人の勝利にむけて取り組みを強化する。
全ての日程を終え、増永議長は「本日、決定した方針を各単組・職場で積極的に運動を進めていただきたい。皆様のご協力に心より感謝します。」と降壇のあいさつを述べた。最後に石川副委員長が「単組の要求実現と統一自治体選挙の勝利にむけて府本部一致団結してがんばろう!」と力強いこぶしを突き上げた。
▼八幡市職労・山本中央委員(経過報告)
八幡市は賃金水準のアップの観点から4月から総合的見直しに合意した。今年の人勧で引き上げ勧告が出た場合、未実施との違いなど、現在の時点でどのように考えられるか。
▼自治労府職・山田中央委員(第1号議案)
賃金水準、地域手当は京都府の実態に合わせることが特徴的となっている。臨時・非常勤職員の雇用について3年区切りの課題も検討される。処遇改善にむけて取り組みたい。また、組織内議員の必勝をめざし一丸となる。
▼国保労組・西村中央委員(第1号議案)
社会保障制度についてとりわけ国保制度の学習会に関係単組の参加と組織内議員なども参加を求めたい。
▼府本部答弁・岡本書記長
(八幡)現給保障があるので、大きな違いはないのではないか。官民格差が二本立てで示されるかもしれない。5月6月の人勧期闘争の中で明らかになる。
(府職)府の独自の地域手当配分などはほかの単組にとっても関心あるところ。連携して協議を支援したい。臨職・非常勤の課題もぜひ前進していただきたい。
(国保)大きな制度改正を控え、当該職場の具体的な声を聴きたい。学習会がそういう場になればありがたい。関係議員にも参加を求めたい。
批准投票は、年間を通じて一波につき2時間を上限とするストライキを含む闘争指令権を中央闘争委員会に委譲することについて、組合員の承認を求めるもの。
全組合員が参加する春闘体制の構築のため、圧倒的な高率でストライキ批准投票を成功させよう。
1月18日ゆめりあ・うじにて府本部・南部ブロック・宇治学保労組・木津川市たんぽぽユニオンは保育所・学童保育所・幼稚園・児童館職員京都府南部学習交流集会を開催した。南部単組を中心に70人が参加。
主催者、来賓あいさつの後、「私たちのあり方を考える〜援助者として」と題して、ももやま児童館・館長の波多野里美さんより講演を受けた。
学童保育では信頼できる大人(放課後児童支援員)がいて、子どもが安心して過ごせることが大切と述べられ、子どもから信頼されるとはどういうことか、事例をとおして考えることができた。
続いて「チーム課題をみつけよう・解決しよう!〜課題解決力がチームを変える〜」と題したグループワークでは、それぞれの現場の課題を出し合って本来はどうあるべきか、その解決策は何か、みんなで考え、チームの問題解決力を上げる話し合いを繰り返しおこなった。
同じ職場で働く者として子どもたちや、保護者にとって良い援助者となれるようこれからも努力することを確認し閉会となった。
府本部現業評議会は1月31日、京都ロイヤルホテル&スパで「2015新年旗びらき」を開催した。11単組65人の仲間が集まった。
はじめに主催者を代表して川戸議長が、現在の偏った政治情勢に懸念を示しつつ、戦国武将の言葉を引用しながらあいさつ。議長は「仁・義・礼・智・信の五常が古くからリーダーたるものの心得と言われているが、何事も過ぎてしまってはいけない。何事も中庸、即ちバランス感覚に富んだ政治を展開することが大事だ。私たちも執行部と組合員が相互に適度なバランスを保ち、羊のように強固な群れをなして諸課題の解決を図れる運動を展開しよう」と新年の決意を述べた。
続いて、来賓の高橋府本部執行委員長と4月の統一自治体選挙に挑む、小林あきろう、米沢修司、藤川剛、関東佐世子予定候補から力強い連帯のあいさつを受けた。樫葉副議長の乾杯で歓談に入ったあと、全参加単組から単組紹介が行われ、それぞれ抱える課題や新年の決意を共有した。結びに橋本副議長の一本締めで現評運動の発展を期し閉会した。
京都市学職労の組合員を中心に活動する京都市学校用務研究会は、昨年12月13日、元有済小学校体育館で約100人の参加のもと防災研修を行った。
東日本大震災以降、災害時には学校が避難所になることが想定されており、昨年8月の集中豪雨でも各地の学校が避難所となった。
この研修は学校現場を知り、子どもたちや地域の方々と関わりのある管理用務員が、避難所運営を担う活動の一つとして、京都市防災危機管理室、消防局、教育委員会などの協力を得て開催した。
当日は、「京都盲ろう者ほほえみの会」の方々の手話講義・実技訓練や、防災危機管理室による「京都市避難所運営マニュアル」の講習、緊急時仮設トイレの設置訓練など,数種類の研修を行った。
女性目線での避難所運営が求められている今、管理用務員が地域の人々と協力し、子どもたちを守るために繰り返し研修を実践しなければならないと確信をした。