2016年7月15日号(第738号)

えさきたかしさん 咲く

第24回参議院選挙

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7月10日に投開票が行われた第24回参議院議員選挙で、自治労組織内「えさきたかし」さんが2期目の当選を勝ち取った。

府内のほとんどの市町村で票が伸びた結果、前回を大きく上回る2056票を獲得。長期に渡る取り組みを続けていただいた単組役員、組合員に感謝申し上げる。

自治労組織内議員のえさきたかしさんに、もう一度国会で活躍していただきたいと府内組合員の皆さんの支援が集まった。

今回は、6年前の票数では当選できないと各単組、自治体議員連盟をはじめ多くの関係者のみなさんの協力を呼びかけ、2倍近い2056票を集めた。

特に京都府下の市町では、数倍の票が出たところがあり、組合員への浸透が進んだ。

全国で18万票、民進党比例代表の中で第7位の得票での勝利は、前回より上回り、自治労の存在意義を示せた。

当選したえさきさんは「非常に厳しい選挙だったが、自治労の議席を守ることができた。すべての皆さんに感謝する。

自治労運動を前に進めるため、全国の現場の声を国会へ届けるため、働くものの汗が報われる社会をつくるため、初心に帰り、全力で取り組んでいく」と決意を述べた。

ご支援・ご協力をいただいた単組、組合員・家族、協力議員のみなさまに感謝申し上げる。

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京都選挙区 福山哲郎さんが当選

京都選挙区では、民進党の福山哲郎さんが知名度と18年の実績で4期目の当選を果たした。

福山さんは、「国民の多くの声を聞く国会にするために、汗をかきたい。そして将来に渡って子どもたちが希望が持てるような日本を作っていきたいと」と決意を語った。

産別闘争

男女平等社会の実現を求める

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府本部は6月27日、男女平等推進闘争として5月16日、提出をした「男女平等社会実現を求める要求書」について京都府男女共同参画課と交渉に臨んだ。

まず、府男女共同参画監から、市町村のワーク・ライフ・バランスの情報提供の状況や、仕事と介護の両立に向けた支援、市町村の関係施策の進捗状況、女性の採用と管理職登用の状況などの説明があった。続いて、ハラスメント対策やDV被害者を支援する施設として、昨年、新たに設置された京都性暴力被害者ワンストップ相談支援センター京都SARA、特定事業主行動計画・女性活躍応援計画策定後の執行管理や進捗の点検評価を実行あるものに進めていくなどの回答があった。

これらに対して府本部は、企業の介護休業制度の情報提供や新設されたSARAの周知、DV被害者の個人情報の扱いの徹底などを府に要請した。

町村評

賃金の仕組みを学ぶ

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府本部町村職評議会は6月25日、K−officeで「2016年度賃金権利セミナー」を開催した。4月採用の新入組合員を中心に、4単組・19人(女性3人)が参加。

冒頭、坂井議長が「景気が不安定のなか、日本経済の影響が地方公務員にどのような影響を受けるか不明だが、取り巻く環境は依然として厳しい状況だ。この春、夢や希望を抱いて就職されたみなさんは、『自分たちの仕事は地域住民の生活を支える大切な役割』という誇りと、自信を持って日頃業務を担っていただくとともに、労働の対価としての賃金がどのような仕組みで決められ、算定されているか考えてほしい」とあいさつ。

来賓の高橋府本部委員長のあいさつの後、講演では「自分の賃金、自分で計算」と題し井手町職の横田雄大さんより、地方公務員の給与制度や算出方法などの説明を受けた。参加者は給料明細を元に実際に期末勤勉手当の支給額を計算しながら賃金の仕組みを学んだ。

次に乾眞治事務局長から「賢いライフプラン〜ライフプランを立てて着実な毎日を!」の講演では、参加者は自らのライフプランを想定し熱心に耳を傾けていた。

子どもたちをしっかり支えていこう

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6月19日、宇治市生涯学習センターにて府本部・南部ブロック・宇治学保労組・木津川市たんぽぽユニオンは保育所・学童保育所・幼稚園・児童館職員京都府南部学習交流集会を開催した。南部単組を中心に66人が参加。

主催者、来賓あいさつの後、「気になる子どもへの対応」と題して、京都文教大学・臨床心理学部教授の香川克さんより講演を受けた。

香川さんは「宇治市では不登校児の増加に対して、1990年代なかばからメンタルフレンドとして大学生を家庭に派遣している。不登校の原因には脳からくる発達障がいや、環境からくるもの(離婚・借金・うつ・暴力・虐待など)があり、子どもに波長を合わせること、安心感を与えることが大切である」と述べた。

また、学童保育での事例に基づき、具体的な対応では、「子ども自身の問題の他に、子どもの向こう側に家庭の事情があり、親が生活に問題をかかえていたり、教師の指導力不足、経済的不安などがあったりする。教育困難な家庭の増加が背景にあるようだ」と語られた。深刻な内容だが、参加者はそのようなかでも、保育関係職場をよりどころとして頼ってくれる子どもたちをしっかり支えていこうと、気持ちを新たにし閉会となった。

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