府本部は10月1日、第81回定期大会を京都市中京区のウィングス京都で開催した。
2017年度運動方針と当面の闘争方針など議案が提案されすべての議案は原案どおり可決された。出席代議員は27単組から132人、女性参画率は28・03%となった。
大会は午後一時に開会。冒頭、京都交通労組の堂下議員と木津川市職の前田代議員を議長に選出した。高橋執行委員長の主催者あいさつに続き、川本中央本部委員長、門川京都市長、他6人の来賓から連帯あいさつを受けた。
議長による大会成立宣言のあと、執行部より2016年度諸報告が行われた。一般経過報告、会計決算報告、会計監査報告が報告がされ、承認された。
議案は執行部より、@2017年度運動方針(案)、A一般会計・特別会計予算(案)、B当面の闘争方針(案)、C委嘱する監査法人の承認(案)が提案され、質疑討論・採決を経て、全議案は原案どおり可決された。
会場討論では、賃金闘争や政治闘争、職場のハラスメントにおける組合への支援構築、男女共同推進などに関する質問や意見が出された。
「大会宣言」は賃金労働条件改善と自治体財政の確立と公共サービスの充実や、安保保障関連法制の即時廃止を求め、平和憲法を守る運動、組織拡大の実現に向け組織の総力をあげてたたかうとの決議を採択した。
最後に谷口副執行委員長の「現業公企統一闘争、賃金確定闘争をはじめとする府本部の闘争に勝利するため団結ガンバロー」で大会を締めくくった。
10月5日、府本部は京都府自治振興課に知事宛ての2016「現業・公企統一要求書」を提出した。
要求内容は、業務量に応じた人員を継続的に確保することなど14項目。回答交渉は10月18日10時から府庁で行う。
府本部現評清掃部会は、9月24日、職員会館かもがわで第9回清掃集会を開催した。6単組28名が参加した。
主催者を代表して山崎部会長から「清掃職場は依然厳しい状況にあり、民間委託化、人員削減が進んでいる。これから始まる現業公企統一闘争では、現場を熟知する私たち清掃職員の特性を活かし、地域の実情に応じたよりよい公共サービスの確立をめざそう。そのためにも清掃部会に結集する仲間との交流を通じて災害対応も含めた人員確保など、各単組での諸課題の克服に向け取り組もう。今後も清掃部会に、より一層の結集をお願いしたい」と力強く呼び掛けた。
続いて、高橋府本部委員長、川戸府本部現評議長から激励の挨拶を受けた。議事に入り2015〜16年度活動経過報告、2016〜17年度運動方針案、役員体制案が全員の拍手で確認された。
集会終了後の交流会では単組紹介をおこない、単組で抱える悩みや課題を共有した。
最後に「清掃はひとつ」との思いを込めて、斎藤部会副部会長の発声による団結ガンバローで閉会した。
9月22日、「違憲なものは違憲!安保法制を廃止し、立憲主義の回復を求める京都集会」が京都市東山区の円山公園音楽堂で開催され約2千人の参加があった。
府本部は戦争をさせない京都1000人委員会のよびかけにのもと40人が参加した。
主催者あいさつ後、東ティモール、シエラレオネ、アフガニスタンで紛争処理を指揮した東京外国語大学教授の伊勢崎賢治さんが講演を行った。
伊勢崎さんは「今、話題となっている南スーダンに関連してPKOの話をします」と、1994年にアフリカルワンダの内戦で100日間で一般市民100万人が虐殺された人類史上まれにみる悲劇の話から切り出した。
「1999年の国連によるPKOは劇的な返還を見誤った。これはだれの責任か。そのPKOに劇的な変化をさせたのは、現場で起こっている人道危機である。
南スーダンやアフリカの危機的状況を見誤った諸悪の根源は、PKO派遣五原則である。これは過去の話ではなく、現在進行形なのです」と紛争支援のあり方を批判した。
集会後、雨の中参加者らは八坂神社前から京都市役所前までデモ行進を行い、横断幕やのぼりなどを掲げて戦争法反対のシュプレヒコールで市民に訴えた。