府本部は、2017年新年旗びらきを1月11日、京都センチュリーホテルで開催。来賓、単組組合員、府本部執行部ら206人の出席があった。新たな年を迎え府本部は政治闘争、組織拡大をはじめとした諸課題に全力で取り組む。
主催者あいさつで高橋執行委員長は、多数の来賓や組合員の参加に感謝し、「昨年の2月京都市長選、八幡市長選、3月の衆院補選、そして7月参議院選挙では自治労組織内のえさきたかし参議院議員、福山参議院議員の勝利をみなさんのご尽力により得ることができ感謝する。
今年行われると言われている解散総選挙に向けて、私たちは働く者、生活者の政治を志し、進めていかなくてはならない。そのためには自治労政策協力議員を含めた民進党の衆議院議員の皆様の当選にむけ、奮闘いたしたい。
一方、昨年末に出された労働組合の直近の組織率は、6人に1人しか労働組合に入っていない。労働者の4割が非正規で労働組合に入りたくても入れない人が沢山いるのも事実である。
また、長時間労働やパワハラ・セクハラの問題など労働組合の果たす役割はますます重要になってきている。
さらに、昨年の確定闘争では、3年連続の月例給及び一時金の引上げ勧告を勝ち取ることが出来たが、扶養手当の見直しや官民較差の一部が地方にはない手当に配分されるなど、各単組で相当苦労された結果、大きな成果を勝ち取ったところもある。
国家公務員の退職手当の計算の見直しの民間調査の結果が2月〜3月に出される。楽観視できるような中身ではないと聞いている。厳しい取り組みとなる。
そして、組織の存亡をかけて取り組みを進めている京都競輪労組では、今年の4月から民間に委託される。懸命に組合員の労働条件を守るために協議を進めていただいている。その他にも大きな課題を抱えている単組も沢山あり全力でバックアップしていきたい」と決意を表明した。
続いて橋元信一連合会長ほか来賓の祝辞と連帯のあいさつを受けた。
谷口副執行委員長の乾杯の発声に続いて、民主党京都府連の国会議員や社民党・公明党の代表から祝辞を受けた。その後、府本部自治体議員連合、各級議員が次々と壇上であいさつを述べた。
府本部単組や理事者、各級議員が一同に会して懇親する機会に、参加した組合員は談笑や酒杯を交わしながら交流を深めた。
植田副執行委員長の一本締め後も、話は尽きない面々が宴会の終わりを惜しんでいた。
快晴の白木海岸から「もんじゅ」を望む。白壁と薄青の煙突、そして円筒状の原子炉格納容器が厳然としてそびえ立つ。
夢の高速増殖炉と呼ばれ、原発関係者の期待を一身に背負った運転開始から22年が経過したその姿は畏怖の念さえおこさせる。
ナトリウム漏れ事故・燃料棒の落下事故などトラブル続きでこれまでわず250日しか運転できていない事実。1兆円以上の国費の投入、一日の維持費が5千5百万円を必要とする、余りにも危険で無駄な建設物。
しかし、ついに2016年12月21日に「もんじゅ」の廃炉が正式に決定した。
地元市民団体をはじめ平和フォーラムとともに長期にわたり廃止を求めて取り組みを続けてきた成果である。
12月3日の取り組みに府本部から13人が参加。白木海岸の現地集会では「もんじゅを廃炉にしたぞ!」とシュプレッヒコールを連呼した。
午後から行われた全国集会では、弁護士の福武公子さんが廃炉になった後もナトリウムの処理の困難性、高速炉開発を含む核燃料サイクル政策の転換の必要性を講演した。
また、元総理大臣の管直人衆議院議員がゲストとして登壇。福島原発事故の真実と題して当時を振り返りながら「日本の将来を考えれば、全ての原発をとめて再生可能エネルギー発電へ切り替えなければならない」と熱弁を奮った。
最後に、市民アピールのため800人が敦賀市内をデモ行進し「原発はいらない」「子供を守れ!命を守れ!」と訴えた。
12月3日、戦争をさせない京都1000人委員会は、京都市内の登録会館で「戦争と平和 人権を考えるシンポジウム」を開催した。全体で115人、府本部からは38人が参加した。
はじめに運営委員の仲尾さんは「戦争が現実味を帯びてきた。戦争法廃止に向け、闘いを一層進めるため、さらに広い対象に呼びかけ、運動の広がりをめざしたい」とあいさつした。
次に、前綾部市長の四方八州男さん、公明党元府議の角替豊さんと福知山公立大学副学長の富野暉一郎さんをパネリストに招きディスカッションを行った。共闘の枠を超えて、更なる運動の広がりと質を変えていくことの重要性やこれまでの運動は、行政闘争が主体であったが、これからは市民に対して訴えていく運動を広げる必要性が語られた。さらに、一人ひとりが自ら考え、地道に運動を続け連帯の輪を広げていくことで、自由・民主主義・人権が守られることが訴えられた。
閉会の挨拶は、解放同盟京都府連の西島委員長が、「現在の政治に憂いをもつ人々を核に、右も左ものり越えた多くの人々で運動の輪を広げて行こう」と訴えた。
からかいの対象となる「性的な言動」には「性的指向または、性自認に関する偏見に基づく言動」が含まれる。LGBTなど性的少数者に対するセクシュアル・ハラスメントも対象となることが、明確化された。また、妊娠、出産、育児又は介護に関するハラスメントとセクシュアル・ハラスメントの苦情相談を一元的にうけられる体制整備に向けた努力義務が規定された。
制度改正は2017年1月から。利用しやすい職場環境の整備をしよう。
苦情相談を行う「職員と同性の相談員」が同席できる体制の整備については、「職員の希望する性の相談員」になった。
12月8日、府本部女性部・青年部は、四条河原町の京都マルイ前で「反戦・平和8の日行動」を行った。
この行動は1941年12月8日の太平洋戦争開戦日に合わせ、二度と悲惨な戦争を繰り返さないよう「12月8日を忘れない」を合言葉に毎年街頭で呼びかけを行っている。
今年は女性部・青年部合わせて8単組24人が参加。平和についてもう一度考えてもらうために四条河原町の四つ角で、メッセージが入ったチラシを配りながら、呼びかけた。
渡されたメッセージに目を落とす人もいて、運動の重要性を実感した。
戦後75年が過ぎた今でも戦争の被害で苦しんでいる人がいることを決して忘れてはいけない。今、日本は確実に戦争する国へ戻ろうとしている。その流れを止め、世界中の人々に平和と幸せが訪れるよう訴え続ける必要がある。
多くの人が平和について考えることができるよう、この取り組みを継続していく。
府本部現評は12月4日、市民アピール行動の一環として、笠置町が開催した第7回ご当地鍋フェスタ「鍋−1グランプリ」に出場した。昨年に続き2回目。京都市学給労を中心に、総勢14人が参加した。
出店メニューは、実際に給食で使用するレシピをアレンジした「京風すじカレーうどん鍋」を用意。日頃、子ども達が食べている、生きた食育の教材である学校給食の味を提供した。約300食を売り上げ、鍋の人気投票では9位となった。また、八幡市職労の現評も「八幡竹炭黒キムチ鍋」を提供した。(同5位)
会場では、現業公企統一闘争の取り組みとして、自治体現場力の必要性を訴えるチラシを配布。日常生活に直結し、一日も欠かすことの出来ない大切な住民サービスを提供する現業職場の存在をアピールした。
府本部現評は12月14日、キャンパスプラザ京都で第53回定期大会を開催、9単組46人が出席した。
開会のあいさつで川戸議長は、「挑戦なくして前進なし。現業は現場が第一。住民に信頼され喜ばれる現業職場の維持発展と働きがいのある職場確立に向け、常に前進しよう」と述べた。
次に議案提案と質疑を行い、すべての議案は拍手で可決された。新役員体制では事務局長に山崎龍男さんを選出。大会宣言案、スローガンの採択を経て、橋本副議長の団結ガンバロウで閉会した。
府本部町村職評議会は12月2日、ホテルセントノーム京都で第24回定期総会を開催。4単組22人が参加した。
主催者を代表して坂井議長は、「3年連続のプラス勧告だが、手当の配分など町村職にとっては手放しで喜べない状況が続いている。各単組の交渉で賃金・労働条件の確保をお願いしたい。『お互いの顔が見える町村評』だからこそ実現できる運動を大切に組織拡大、働きやすい職場づくりをめざそう」と訴えた。
府本部青年部は11月23日、京都市子育て支援総合センターこどもみらい館で第50回定期大会を開催した。11単組54人が出席した。
執行部による一年間の活動経過報告後、2017年度活動方針と新役員体制が提案されて全議案が全員の拍手で可決された。
新部長に上辻久光さん(宇治田原町職)ほか10名の新役員で今後1年の青年部活動に向けた奮闘を確認した。
府本部公企評は11月18日、府本部会議室で第38回総会を開催。
冒頭、川添議長は、「公営企業の抜本改革や民間委託化など公営企業職場を取り巻く情勢は厳しいが、公企評に結集し少しでも働きやすい環境をめざそう」と述べた。
2017年度の活動方針は「安心安全なライフラインを守る取り組み」、「単組間の問題意識の共有化や相互協力体制の確立」、「人員確保や災害時等のワークルール確立」をめざす方針が提案され、参加者全員の拍手で可決された。新議長には平岡信也さんが選出された。