2017年2月1日号(第747号)

「賃金」「生活の質」の底上げを!

春闘勝利

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自治労本部は、1月26日から2日間、東京TOCで第152回中央委員会を開催。2017春闘などの議案が可決された。
府本部はこの方針に基づき、当面の闘争方針や具体的取り組みを2月8日の第166回中央委員会で提案する。

【自治労の春闘の基本的考え方】

地方公務員賃金は、地域の消費動向や地方において多くを占める中小企業等で働く労働者の賃金にも影響がある。春闘期から、公務員賃金改善にむけた取り組みを進めていかなければならない。

また、民間賃金の動向が公務員賃金に大きな影響を与えることを踏まえ、連合に結集して取り組みを進める。2015年給与制度の総合的見直しによるマイナス2%の回復分に、連合の掲げる「底上げ・底支え」「格差是正」分の2%を加えた4%程度を賃上げ要求基準とし、人勧期・確定期までを見据えた賃金改善や、非正規や民間・中小については時給1010円以上の確保をはかる。

【取り組みの進め方】

連合京都は2月3日に春闘闘争開始宣言集会を開催する。また3月3日、春季生活闘争勝利総決起集会を京都市円山野外音楽堂で開催するため単組から多くの組合員の参加をお願いする。

民間大手のヤマ場は3月15日と想定され、自治労は3月13〜17日を統一交渉ゾーン、そして3月17日を統一行動日として当局回答を迫る。

すべての単組は、「要求−交渉−妥結(書面化・協約化)」のサイクルの確立を徹底し2017春闘の基本的考え方を踏まえた重点課題と要求モデルをもとに職場討議を行い、要求書を提出する。

【闘争体制の確立】

自治労は、全組合員が参加する春闘体制の構築のため、ストライキ批准投票を全単組が実施し、産別闘争体制を確立する。

批准投票は、年間を通じて一波につき2時間を上限とするストライキを含む闘争指令権を中央闘争委員会に委譲することについて、組合員の承認を求めるもの。2月8〜15日のゾーンの中で単組ごとに投票日(期間)を設定し、府本部への報告日は2月16日とする。

要求案や行動など具体的な闘争体制については2月8日の府本部中央委員会で提案する。

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投票用紙をダウンロード(PDF 1.3MB)

★投票は2月8日〜15日のゾーンで単組ごとに設定されています。府本部集約は2月16日です。

【ストライキ批准投票】

ストライキ批准投票行為は、組合員の組合への結集力を示すと同時に、春闘期に揚げた要求項目の実現に組合がどこまで本気なのかを示す指標である。自治労全体として、春闘でたたかう決意を内外に示すためにも高い批准でストライキ批准投票を成功させよう。

 

男女がともに担う府本部学習会

憲法はどうやって使うのか? 木村草太さん男女平等24条の重要性を説明

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府本部は1月24日、男女がともに担う府本部学習会を京都テルサで開催。講師に首都大学東京教授の木村草太氏を迎え、日本国憲法の制定過程や男女平等条項である二十四条などについて解説を受けた。参加者は14単組63人。

木村教授は、憲法と立憲主義の考え方や、GHQ統治下で憲法制定に携わった憲法問題調査委員会の裏事情も交えて説明した。特に、男女平等を謳った24条は、明治憲法下では婚姻が戸主の同意が必要で女性の地位が低かったものが、両性の合意のみで婚姻が可能となった。当時の家族法が大きく変更され、9条よりもインパクトが大きかった。憲法かるたには「愛は勝つ」の札があり、当人同士の愛があれば結婚できることが示されたと紹介した。また、夫婦別姓違憲訴訟についてもふれ、平等権の使い方を変えれば違う判決になったと持論を展開した。

日本国憲法は他国に比べて新しい。70年間一度も改正されていないことを理由に改正する必要があるのか。改正は項目ごとに手続きをするので、自民党草案がすべて国会で賛成を得られたとして、一回あたり850億円かかる国民投票を50回以上しなければならない。改正しなくてもできることを国民投票にかけるのはコストがかかりすぎると述べた。

最後に、ドイツで財政難を理由に保育所を建設しなかった自治体を、子どもを預けられずに働けない女性が訴え、その主張が認められた事例をあげた。「日本にも『勤労の権利』が憲法で保障されおり、このように使える可能性がある。憲法をくらしの中に生かすように考えることが、憲法を国民の間に定着させるやり方ではないか」と締めくくった。

府本部社福評議会2017総会

活動を大きく広げよう

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府本部社会福祉評議会は、12月14日、京田辺市商工会館で2017年度総会を開催。関係単組から13人の参加があった。

井上議長のあいさつに続いて府本部を代表して岡本書記長があいさつ。議事に入り、下村事局長が2016年度活動報告、2017年度活動方針と役員体制(前年度と同じ体制)について提案し、全体の拍手で可決された。

ハガキ集めています

東南アジアの子ども達に支援を!

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拡大する(PDF 9.4MB)

エファジャパンで回収している書き損じハガキは、組合員のみなさんに多くの協力をいただいている。2015年年度(4月〜3月)は約77万円分のハガキ・未使用切手等が集まった。

この資金でラオスの小学校図書室への図書寄贈を始めとして、カンボジア、ベトナムでも支援している。

■支援第一弾

カンボジア・プレアビヒア県の児童保護施設から50人の子ども達が、近隣の公立小学校・中学校・高校に通っている。通学用の制服や学用品、また、施設で使用する常備薬を寄贈した。

通学に必要なものをきちんと揃えることで、子ども達が勉強に集中できることを期待している。

■支援第二弾

ラオス・フアパン県では、国際協力財団の助成金で新たに設置した5つの小学校図書室のうち、ブアムガム小学校図書室の本約750冊をハガキの資金で寄贈した。また、その他必要な本棚や消耗品、初めて図書室を運営することになる先生への研修などを、他の4校への図書室設置と一緒に助成金で実施した。ラオスでは、学校図書室のある小・中学校は全体の一割にとどまっている。

今後も学校運営を見守りながら必要な支援を続けていくため、年賀状の余りや、書き損じハガキ回収へのご協力をお願いする。

送付先・お問い合わせ

認定NPO法人エファジャパン
〒102−0074
東京都千代田区九段南3−2−2 九段宝生ビル3階
電話03−3263−0337(担当:宮原)
Eメール info@efa-japan.org

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