2018年2月1日号(第765号)

力あつめる春

2018春闘

photo

2018春闘 重点課題

@非正規労働者の仲間づくりと処遇改善
A賃金・労働条件の改善と職場からの働き方改革
B質の高い公共サービスと社会的公正労働の実現

自治労の春闘の基本的な考え方

自治労はこの間、春闘を「1年を通した賃金・労働条件闘争のスタート」と位置づけた取り組みを進めている。「すべての課題解決のスタートは、春闘から」と改めて春闘の位置づけを明確にし、多くの組合員参加のもとで、各単組・職場における課題の洗い出しと把握、要求設定と労使交渉・協議を進める。

積み重ねの交渉が必要となるため、各種闘争のヤマ場や集中交渉ゾーンを成果の「刈り取り」時期とし、春闘期は「タネまき」時期として全単組で要求書を提出しよう。

自治労の2018春闘重点課題

@非正規労働者とともに進める処遇改善と仲間づくり

非正規労働者の低い賃金・労働条件は大きな格差問題だ。2020年4月の改正地公法施行にむけ、地域公共サービスを支える同じ仲間の課題と捉え、臨時・非常勤等職員の仲間づくりと処遇改善を全自治体単組で実施しよう。同時に、連合の賃上げ目標にあわせ、非正規労働者全体の賃金水準の底上げをめざす。

A賃金・労働条件の改善と職場からの働き方改革

春闘期の民間賃金の動向が公務員賃金に大きな影響を与えることや、地方公務員の賃金が地域の消費動向や地場・民間中小企業労働者の賃金に影響を与えることから、連合に結集し賃金・労働条件改善の取り組みを進める。また、長時間労働の是正や不払い残業撲滅など、職場からの働き方改革を進める。

B質の高い公共サービスと社会的公正労働の実現

自治体に必要な人員と財源を確保し、公共サービスを維持・充実させるため、地域市民との協働や当局との協議と政策提言に取り組む。

闘争体制の確立

自治労は、全組合員が参加する春闘体制の構築のため、ストライキ批准投票を全単組が実施し、産別闘争体制を確立する。

要求案や行動など具体的な闘争体制については2月7日の府本部中央委員会で提案する。

高率批准に向け必ず投票しよう

投票期間:2月7日〜14日/府本部集約2月15日

photo
スト推進用紙(PDF 100KB)

ストライキ批准投票は、組合員の組合への結集力を示すと同時に、春闘期に掲げた要求項目の実現に組合がどこまで本気なのかを示す指標だ。自治労全体として春闘で闘う決意を内外に示すためにも高い批准となるよう必ず投票しよう。

安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名

ご協力をお願いします 全国目標3000万筆

photo

2017年5月3日、安倍首相は突然、「憲法9条への自衛隊の明記」と「2020年新憲法施行」を公言した。10月22日投開票で行われた衆議院選挙で、自公で3分の2を占め、憲法9条の改悪をめぐる動きは、重大な局面にある。

こうした情勢の下、「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」が中心となり、「安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名」を呼びかけ、改憲反対の世論喚起を目的に3000万人署名を実施している。

府本部でもこの署名活動に賛同し、「組合員一人5筆」を目標に取り組みを行っている。各単組・組合員のご協力をお願いしたい。(3月30日までに府本部必着)

仕事を見つめ直し現評運動の推進を

現評が旗びらき開催

photo

府本部現業評議会は、「新年旗びらき」を1月27日、京都ロイヤルホテル&スパで開催した。参加者は8単組41人。

主催者を代表して橋本現評副議長は「退職者不補充や民間委託、非正規労働者の増加など現業労働者を取り巻く状況は厳しい。新たに春闘期からスタートする現業公企統一闘争で、要求・交渉し勝ち取ることが、地域の労働者の労働条件の改善にもつながる。この一年、改めて仕事を見つめ直し、府本部現評に結集し、自分たちのことだけでなく、この国の未来のことも考え運動を推進しよう」とあいさつした。

来賓の高橋府本部委員長、京都府自治体議員連合の米澤京田辺市議、平井府議、西川宇治市議から順次激励のあいさつを受けた。小島現評事務局次長の乾杯後、参加者同士の懇親を深めた。

単組報告で、民間委託化が提案された単組は「このまま当局の言いなりにならない。安易な民間委託化を阻止し住民に必要とされる公共サービスの確立をめざす」と決意を述べた。各単組の課題を共有し、気持ちを一つにした。

股関節をしっかり動かしましょう

日本のライフスタイルの変化により、日常生活で股関節を動かすシーンが激減してきました。和室より洋室が増え、しゃがんでする掃除や軽作業が少なくなり、トイレも洋式に変わりました。エレベーターの使用が多くなり、歩く頻度も減少しています。股関節を動かすことは大事なことです。

体の中核、股関節を鍛える!

 股関節は身体機能を左右する重要な部位ですが、私たちが日常生活の中で股関節を意識する機会はほとんどありません。股関節は皮膚のすぐ下にある表層筋や深いところにある深層筋によって動きます。これらの筋肉が硬くなると、当然、股関節の動きも悪くなります。股関節をしっかり動かし、同時に周りの筋肉を鍛えるトレーニングを行って股関節の機能を維持回復させましょう。

股関節を鍛えると体にはいろいろな変化が起こります。

1.姿勢がよくなると体が引き締まる効果も期待できます。

体が左右どちらかに傾いていたり、背中が丸まっていたり、下腹部がぽっこり出ていたり。このような姿勢の崩れと股関節の機能低下は、けっして無関係ではありません。

体の重心位置を示す際に、昔から丹田という言葉が使われます。丹田の位置はおへそから指3本下、股関節の間、つまり骨盤の中です。股関節周りの筋肉が弱ってくると、本来丹田の位置とされる重心を安定して支えることができず、前後にブレたり、左右に偏ったりします。この重心のブレは姿勢の崩れにつながります。

また、股関節を支える筋肉は同時に骨盤を支える筋肉でもあり、その部位の筋力が低下すれば、骨盤の位置がずれたり、脊椎との配列が悪くなったりする、いわゆる骨盤の歪みも生じます。下腹部が出たぽっこりお腹も、骨盤の傾きによって生じている場合があります。

股関節周りの筋肉を鍛える運動を行って、背筋の伸びた体をつくりましょう。ぐらついた重心を体の中心部に戻して安定させることによって、体の傾きや骨盤の歪みが正されます。また運動によって股関節内部の腸腰筋や腹筋、背筋を強化すれば体幹が引き締まり、お腹まわりがすっきりします。

2.血流が良くなり、快適な体になりやすくなります。

股関節を動かさないまま過ごしていると、股関節周りの筋肉は次第に硬くこわばっていきます。筋肉が硬くなると、その筋肉の隅々に張り巡らされていた毛細血管が細くなり、血液が十分に行き渡らなくなります。血流が悪くなると酸素や栄養物が不足し、老廃物は排出されず体内に滞ってしまいます。

また股関節周辺は胴体から下肢に血液を送る太い血管があり、下肢の運動や知覚をつかさどる坐骨神経もここを通っています。その周辺の筋肉が硬くなると、血管や神経が圧迫されて、頭痛や倦怠感などさまざまな不定愁訴の一因となります。股関節周りを積極的に動かす運動を行うと、こうしたトラブルを解消する効果が期待できます。

健康運動指導士 竹田 薫

『自治労きょうと』一覧に戻る