2018年3月15日号(第767号)

「底上げ・底支え」「格差是正」でクラシノソコアゲを

連合京都2018春闘勝利総決起集会

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四条河原町交差点をシュプレヒコールを上げながら
デモ行進する自治労の参加者

3月9日、京都市・円山野外音楽堂で行われた連合京都が主催する春闘最大の取り組み「連合京都2018春季生活闘争勝利・京都府知事選挙勝利総決起集会」に、自治労から350人が参加した。5年連続の賃上げに向け、参加者2500人がたたかう決意を固めた。

主催者あいさつで橋元会長は「この間、4年連続で賃上げは続いているが、労働者の生活はまだまだ厳しい。デフレ脱却・経済の好循環をめざすためには、定期昇給とベアを含め4%の賃上げが必要だ。中小企業で働く労働者や非正規労働者の賃金改善、長時間労働是正などすべての働く者の『底上げ・底支え』『格差是正』の実現に向け、みなさんの粘り強い交渉を。また、4月の府知事選挙は山田府政の後継をめざす『にしわき隆俊』さんの圧倒的勝利をみなさんの手で実現しよう」と力強く訴えた。

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知事選への決意を語るにしわき隆俊氏

続いて山田啓二京都府知事、酒井常雄民進党府民クラブ京都府議会議員団長から激励のあいさつを受けた。次に、4月8日投開票の京都府知事選挙に出馬を予定している「にしわき隆俊」さんが「山田府政を引き継ぎ、連合京都と連携し労働者が将来に希望を持って働くことのできる府政をめざす」と決意表明を行った。

その後、すべての働く者の「底上げ・底支え」、「格差是正」、「働き方改革」の実現と「にしわき隆俊」氏必勝をめざす集会アピールを採択し、団結ガンバローで閉会した。

集会後は、四条通から河原町通りを経て、京都市役所前までデモ行進を行った。春冷えの中、「賃上げで景気の底上げをめざそう」、「非正規労働者の処遇改善を実現しよう」と、元気にシュプレヒコールを上げ、街行く市民にすべての働く者の雇用と賃金労働条件の改善を訴えた。

府自治振興課へ春闘要求書提出

2018春闘

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府本部は2月27日、京都府自治振興課に山田知事宛ての2018年春季生活闘争にかかる要求書を提出した。

府本部は、要求項目の主旨を実例をあげながら説明。労使協議なく賃金カット提案がされた木津川市を例に、改めて適切な労使関係構築について助言を求めた。また、地公法改正や保育職場の人員不足をはじめとする人員確保の課題を挙げた。

能勢課長は「労使協議は基本。適切になされるよう助言する」とし、人員確保については、「社会全体での働き方改革が必要。財政的課題もあり各自治体には情報提供も含め助言したい」と考え方を示した。

最後に、会計年度任用職員の説明会について尋ねた。課長は「制度の理解は進んだと認識。今後どう実行するかが課題。財源措置は総務省から前向きな回答があった」と話し、高橋委員長から、「お互い現状を把握しながら取り組みの前進を」と要請した。回答交渉は5月に予定をしている。

給与減額阻止へ取り組みを継続

木津川市職の賃金闘争

木津川市当局は昨年11月に、洗い出し項目13項目(旅費日当等の廃止や駐車場使用料金の見直しなど)の説明をおこない「給与削減は2年間は実施しない」と言及した。

ところが、今年1月23日にいきなり「職員に3年間2%の特例減額措置を行う」と通知した。組合への説明はその日の夕刻。その後、正式な文書提案は2月5日。そして、2月15日には議会へ一方的に条例案を上程した。

この、木津川市の問題点は大きく分けると3点に集約される。1つは、職員組合への対応。事前の説明もなく職員通知を先行し既成事実化。交渉した事実だけをもって一方的な議案上程は明らかに労使のルールを逸脱したもの。2つ目は、給与減額の理由が明らかになっていない点。なぜ2%なのか、なぜ3年間なのか。市長は「市民に負担を強いることになる。職員の身を斬る改革が必要」と曖昧な回答で具体的理由を示していない。3点目は、財政計画の責任を職員給与にすり替えたこと。職員の給与水準は近隣や類似団体と比較しても高くないことは市長も認めている。合併時算定替の期限も事前にわかっていること。施設の老朽化、扶助費など経費の増加は計画を元に対策が進められている。そして、基金の枯渇は、職員の責任ではない。

職員組合は、議会対策や交渉で当局への追求を継続している。また、3月16日早朝時には春闘街宣行動を木津川市役所前で行う。この一連の闘いへの理解と支援をお願いしたい。

アースデイコンサート開催

 

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アースデイは、地球のために行動する日のこと。

府本部は、ひとりひとりが身近な所からできる地球環境保護への行動を呼びかけることを目的として、今年も京都市交響楽団音楽家労組の組合員を中心としたアースデイコンサートを開催する。家族を含め多数の参加をお願いしたい。

【とき】4月23日(月)18:30開会
【ところ】ホテルセントノーム京都
【参加費】組合員2,000円(家族含む)

生活安定にむけ、町村賃金の改善を

町村評・全国町村職総決起集会

2月23日、東京・よみうりホールで第39回全国町村職総決起集会が開催された。本集会は春闘にむけた全国の町村職組合員の意思統一のため毎年この時期に開催しており、今年は全国から473単組762人(うち女性182人)が参加し、府本部からは3単組4人が参加した。

山本町村評議長が主催者を代表してあいさつ。福島書記長より春闘方針の提起、総務省交渉・町村会交渉についての報告を受けた。続いて新規加盟単組からの決意表明や賃金学習会を行い、デモ・請願行動に出発した。

デモ行進では、会場から国会議事堂前まで「町村切り捨て、自治体への赤字押しつけを許さない」とシュプレヒコールをあげた。国会議事堂前では、えさきたかし参議院議員など協力国会議員への請願行動を行い、参加者全員で賃金や職場環境の改善を訴えた。

公共民間労組における悩みや課題を共有

JI-UP京都第12回情報交換交流会

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府本部労組法適用組合協議会(JI‐UP京都)は3月2日、第12回情報交換交流会をウイングス京都にて開催した。小檜山議長が主催者を代表してあいさつ。来賓の篠原府本部副委員長と米澤京田辺市議会議員から連帯のあいさつを受けた。

学習会では、鬼木自治労総合公共民間局長より、「公共民間労組を取り巻く状況と課題」と題して、自治労方針である同一労働同一賃金の主旨や労働契約法に則った非正規労働者の処遇改善に関する提起を受けた。

続いて、赤瀬連合京都副事務局長より、「均等・均衡待遇への取り組み」と題して、非正規労働者の現状や各職場の服務規程の改善ポイントについて講演を受けた。数単組から非正規労働者に関する規約や服務規程などを事前提供していたため、講師から直接アドバイスを受けることができ、今後の進め方や普段感じている疑問を解決するよい機会となった。

交流会では、参加者が日頃感じている悩みを分かち合い、近況報告をしながら新しい交流が生まれた。単組紹介では、各々の取り組み成果や結果が報告され大いに盛り上がった。引き続き協議会一丸で取り組みを進める決意をし閉会した。

寄り添う支援の大切さを学習

保育所・学童保育所・幼稚園・児童館職員京都府南部学習交流集会

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府本部は2月4日、宇治市で、「保育所・学童保育所・幼稚園・児童館職員京都府南部学習交流集会」を開いた。

南部ブロック協議会、宇治市学保労組、木津川たんぽぽユニオンが共催した集会には、学童保育所や保育所などで働く仲間50人が集まった。

講演は、京都府発達障害者支援センター長の長谷川福美さんから、「発達障害の理解のために〜特性と関わり方」と題して、主な発達障害である自閉症スペクトラムや注意欠如多動症、学習障害などの特徴と対応について説明を受けた。

長谷川さんは「発達障害は珍しい障害ではなく、発達障害と診断が付かなくても発達の凹凸のある子どもは多くいる。『発達障害』と言っても、人それぞれで症状も違えば対応も違うので一人ひとりを見ることが大切。支援者一人ひとりの気づきが支援につながり、子どもや保護者の安心や充実した生活につながる。寄り添う支援が大切である」とまとめ、参加者は全体で共有した。

講演を聴いた後には、新聞投稿にあった個別事例をあげ、「子どもを叱ること」についてグループで意見交換した。

府本部第40回スポーツ大会

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フットサル大会

4月21日(土)9:30開会式
八幡市民体育館アリーナ

バレーボール大会

4月21日(土)15:15予定
八幡市民体育館アリーナ

軟式野球大会

1日目:5月19日(土)9:30開会式
2日目:6月9日(土)
予備日:6月16日(土)
八幡市民スポーツ公園グラウンド

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