自治労は毎年7月を安全衛生月間と位置づけ、すべての職場での安全衛生点検活動や安全衛生委員会での職場改善の提起・実践を行っている。安心・安全・快適な職場環境をめざして、各単組、各職場単位で取り組みを進めよう。
安全で快適な職場環境をつくることは、労働組合の基本だ。地方公務員安全衛生協会が2016年度に約76万人を対象に調査したところ「精神および行動の障害」を理由とした1カ月以上の長期病休者は10万人に約1337人となった。これは長期病休者の半数以上を占めた。一方「過労死白書」では2015年度の脳・心臓疾患の公務災害受理件数および認定件数は、ともに前年度比で増加したと報告されている。精神疾患等の公務災害受理件数も中期的には増加しており、とくに80時間以上の残業をしている職員の件数が多いという実態が明らかになった。
公務職場においては、勤務時間の把握も自己申告となっているところも多い。長時間労働の問題はまだまだ深刻な状況にある。メンタル疾患や過労死についても、勤務時間の把握が適切に行われていないことから、公務上の災害としての認定に困難を極める状況も抱えている。さらに36協定締結義務のない職場の課題もあり、長時間労働の是正など抜本的な健康管理対策の強化が必要だ。
府本部は、6月11日に労働安全衛生担当者会議を開催し、重点目標、個別目標、快適職場づくりに向けた取り組みなどについて確認した。また、各単組・職場における労働安全衛生活動をすすめるため、「職場点検活動のてびき」や各種資料を提供するとともに、各単組の安全衛生活動の調査を行い、8月1日の労安学習会など具体的な取り組みを行う。
安全衛生月間をきっかけに、現場管理者を巻き込み、臨時・非常勤等職員を含めた全職員参加の活動として安全衛生活動を強化しよう。
■とき
8月1日(水)18時30分開会
■ところ
ハートピア京都 第5会議室
■テーマ
治療と職業生活の両立支援について
パワハラのない良好な職場づくり
任期満了に伴う宮津市議会議員選挙が6月24日投開票され、府本部が推薦する組織内協力議員の河原末彦さんが3期目の当選を果たした。投票率は68・85%。
河原さんは2期8年の実績を訴え、連合北部地協や自治労京都府職の支援を受け、定数14人のうち、第6位で当選した。
当・河原末彦(655票)
同日行われた、滋賀県知事選挙と県議会補欠選挙の結果は下記のとおり。各単組・組合員のご協力に感謝する。
滋賀県知事選挙
当・三日月大造(377132票)
滋賀県議補欠選挙
次点・河井昭成(39325票)
6月21日、自治労京都府職・自治労京都市職と連携し、各人事委員会に要請書を提出した。2018人事委員会勧告にあたって、公民較差に基づく賃金の引き上げや、地域実情を踏まえた諸手当の改善を求めた。
6月18日、京都府市長会および町村会に対し人員確保に関する要求書を提出。あわせて、地方財政の充実強化、男女平等社会の実現、会計年度任用職員制度の導入に向けた課題について要請した。
5月30日、京都府自治振興課に2018現業・公企統一要求書を提出した。回答交渉は秋を予定している。
府本部町村評議会は6月9日、京都駅前K‐Officeで「賃金権利セミナー」を開催した。4月に採用された新入組合員を中心に4単組23人が参加した。
冒頭、西尾岳士副議長はこの春、夢と希望を抱いて就職した参加者にむけて、「自分たちの仕事は、地域住民の生活を支える大切な役割を担っているという誇りを持って業務にあたってほしい。そして労働の対価として受ける賃金がどのような仕組みや算定になっているのかなど、賃金・労働条件について興味や疑問を持つきっかけにしてほしい」とあいさつした。
また、来賓として高橋直樹府本部委員長から激励を受けた。
学習会では、久御山町の西尾洋士さんを講師に、「自分の給与は自分で計算」と題した講演を受けた。参加者は地方公務員の給与制度や算定方法などについて説明を受け、自分の給与明細を基に期末勤勉手当の支給額を計算するなど賃金の仕組みを学んだ。
次に、全労済自治労共済府支部の乾 眞治事務局長から「ライフプランの考え方」と題した講演があり、参加者は、生涯賃金や社会保障についての考え方や大切さについて熱心に耳を傾けた。
府本部公企評は6月22日、府本部会議室で水道・下水道職場実態交流学習会を開催。4単組から8人が参加した。
はじめに野津議長が「同じ水道職場といっても、自治体によって業務内容や運営方法は異なり、様々な課題がある。組合を通じた横のつながりで課題を共有し、各職場でのスキルアップを図るとともに住民サービスの向上に活かしてほしい」と主催者を代表してあいさつを行った。
学習会は河野事務局長の進行で事前に集めた調査票を元に、人員確保や民間委託、地元業者との関わり、料金徴収などの課題について意見交換を行った。
折しも6月18日に発生した大阪北部地震の直後とあって、被災後の対応や耐震化対策の課題、給水車の配備状況について共有した。民間委託化や人事異動などで経験ある人材の確保が難しく、長期的な計画を立てられる人材の不足や技術継承が大きな課題として挙げられた。
また、補助金を活用した事業整備について、各単組で情報共有することができ、改めて組合を通じた横のつながりの重要性を認識し閉会した。
府本部女性部は6月23日、東福寺の鬼門にある毘沙門堂勝林寺の座禅体験学習会に26名が参加した。住職からお寺の歴史や座禅の説明を伺い、15分間の座禅を2回体験した。あいにくの雨天だったが、じっと心静かに座っていると、雨の降る音、水の流れる音がよく聞こえ、鳥のさえずりも時々耳に入った。
住職の持つ平たい棒は警策棒という。罰として叩くのではなく、眠気や雑念、妄想などで集中できない時に、合掌して合図すると肩を叩いて励ましていただく。静寂の中、警策棒の音が何度もパンパンッと響きわたった。
座禅を終え外に目を移すと、庭園の木々の明るい緑色が映え、風光明媚な景色が心に染みた。
自分の心を整えるために、週に何度か座禅をするとよいそうだ。普段はこれ程じっと静かに座ることはないが、こういう気分転換の仕方もあるのだと座禅体験を通じて学ぶことができた。
7月は「自治労安全衛生月間」ですね。安全衛生の基本は「予防」です。怪我をしたり病気を発症してからでは遅いんです。みんなで職場を点検し、危険なものや有害なものを取り除いていくことが大事です。自分もまわりの人も安全と健康が守られる職場とするために行動していきましょう。
さて、国会では働き方関連法案を与党が強行的に成立させようとしています。国民が望んでいた働き方改革は、非正規労働者の処遇改善と長時間労働の是正です。しかし、安倍政権は経団連の要請に従う形で「高度プロフェッショナル制度の導入」を押し切りました。これは「所定労働時間」という概念をなくしてしまう危険なものだと私は思います。改ざん、隠ぺい、嘘のデータ、人権侵害、労働者を守るための労働法ですら数の力で押し通す、こんな異常な政治を止めなければなりません。今こそ、みんなで行動を!