人類初の月面着陸から50周年
「一人の人間にとって小さな一歩だが、人類にとっては大いなる飛躍だ」。1969年7月20日、人類は初めて月面に降り立った。月面を踏みしめたアポロ11号のニール・アームストロング船長の言葉だ。
労働組合は、組合員の組合員による組合員のための組織。その目的は賃金・労働条件の改善はもちろん、働きやすい職場づくりにある。職場で働く組合員の不安や悩み、期待に応えるため、組合員一人一人の声を集め、それぞれの職場で課題の解決に向け取り組むことが重要だ。それがたとえ小さな一歩でも、大きな成果に代わることがある。あなたも「小さな一歩」を踏み出してみよう。
新年明けましておめでとうございます。組合員とご家族のみなさんに謹んで新年のごあいさつを申し上げます。また旧年中は、自治労京都府本部の様々な活動や取り組みにご協力いただきまして誠にありがとうございました。
とりわけ確定闘争におきましては、給与や一時金の引き上げ等に加え、会計年度任用職員制度の確立にご尽力を頂きました。この制度は、公務職場における均等待遇、同一労働同一賃金の実現をめざすものであり、今後の条例制定に向け、引き続き取り組みを進めて参りたいと思います。さらに今年4月から、公務職場でも条例化などによる労働時間の上限規制が導入されます。これを契機に、正確な勤務時間の管理と時間外労働の縮減に向けた取り組みを強化していかなければなりません。また、労働組合の組織率の低下、組合離れは深刻な問題です。今一度、職場や現場の切実な要求・要望に耳を傾け、一人ひとりが労働組合の意義を実感できるような活動の実現に向け、全力で邁進して参ります。
今年は十二支の最後の年となる亥年(いどし)です。亥年は、終わりと共に新たな始まりに向けて準備をする年だと言われています。私たちの生活を守ることはもとより、平和の尊さと憲法の重要性を再認識し、名ばかりの「働き方改革」や実感の伴わない経済政策に終止符を打ち、格差のない連帯社会の実現に向けて万全の準備を整えて行かなくてはなりません。
そしてその準備とは、今年4月の統一自治体選挙におけるすべての推薦候補者、7月に予定されている参議院選挙での自治労組織内候補予定者「岸まきこ」さんの勝利でもあります。
みなさまにおかれましても、それぞれの職場・地域でご奮闘いただきますことをお願い申し上げまして、年頭のご挨拶とさせて頂きます。
「処遇改善と仲間づくり」大きく飛躍する年へ
2020年4月から施行される「会計年度任用職員制度」。現在の臨時非常勤等職員の任用根拠が改正され、各種手当の支給にも道が開かれた。
自治労は制度実施に向け、正規職員と臨時非常勤等職員がともに処遇改善と組織化に取り組む方針を掲げている。府本部でもすべての単組での組合加入をめざしている。
2019年新春座談会では、すでに組合で取り組みをされている臨時・非常勤等職員の仲間から、職場の課題などについてお聞きした。処遇改善と仲間づくりに向け大きく飛躍する年としたい。
今年7月の参議院選挙に自治労の代表として挑戦する岸まきこさん。現在、全国の単組を訪問し、直接組合員の声を聞いて歩いている。組合役員の経験を通じた現在の組合に対する思いや、参議院選挙に向けた決意を聞いた。
岸:西日本豪雨災害で現場から一番に出された課題は、職員の数が足りないということ。もともと行き過ぎた長時間労働や、サービス残業があったところに震災が起こったので、職員の方々は相当大変な思いをされたと思います。現業職員にも話を聞きましたが、民営化と新規採用の抑制が続いていることが課題だとのお話でした。実際、台風21号直後の大阪市では、公園に倒木が放置されており、住民に安心して利用してもらえないという状況でした。現場の対応が追いつかない実態を見ると、最終的にしわ寄せがきているのは、住民の安全なんじゃないかと感じています。
岸:組合として一番の課題は、職場のワーク・ライフ・バランスの実現で、それは労使が一緒になってともに取り組まなければいけません。
その上で、組合は組合員の声に耳を傾けなければいけません。強い組合かどうかは、いかに多様な人たちが関わっているかにかかっています。そのためにも、やはりどれだけ大変でも丁寧に組合員の話を聞くことが必要だと思います。
現状では、組合員は執行部にお任せで、その執行部も任期を乗り切ればいいと考え、運動としてうまく機能していないところもあります。
職場や現場に余裕がなく大変ですが、無関心が結局自分の不利益になることに気づいてもらえたらと思います。
岸:思いやりを持ってほしい。思いやりを持って職場や周りを見たら、困っている人に気づき、人は困っている人を絶対放ってはおけないと思うので。その際に助ける手法がわからなかったら、ぜひ周りの人を巻き込んでほしいと思います。
政治や政策も、自分のライフステージを考えて、こうあってほしいという望みを描いて導いていきます。年金にしろ医療にしろ、社会も職場もみんなで作っていくしかありません。そのための組合なのではないでしょうか。
岸:一番は、地方の財源確保の問題に取り組みたいです。地方財政をきちんと確立しないと、会計年度任用職員の処遇改善や職員の採用増もできません。地方の自治労組織内議員が、地域をよくしたいと思っても財源がなければ新たな政策はできません。社会保障費も含めた地方へのお金をどうやって確保するかが本当に重要で、一番取り組みたいことです。
岸:地方の声を届けるためにも、時間の許す限り、色々な現場に出向き、丁寧にお話を聞きたいと思っています。公共サービスの多岐にわたる職種の現状と課題は、実際に現場に行って聞いてみなければわかりません。現場で聞いた生の声を国会の質問にも積極的に取り入れながら、みなさんの力をお借りして一緒に政策を作っていきたいと思います。
岸:自分の将来を想像してみてください。その将来の暮らしのなかに何が必要かを考えて、良い世の中になるようなものを作っていきましょう。一緒に明るい社会を作っていってほしいなと思っています。
岸まきこプロフィール 1976年北海道岩見沢市(旧栗沢町)生まれ。94年北海道旧栗沢緑陵高等学校商業科卒業後、旧栗沢町役場入職(現岩見沢市)。2004年自治労北海道空知地方本部女性部長、07年同書記次長、10年同副執行委員長、11年同書記長。2013年自治労中央本部法対労安局長、15年同組織対策局長。現在、自治労特別中央執行委員(組織対策担当)
◇猪も七代目には豕になる
猪ですら7代目となると豕(豚のこと)になる。変化しないようでいても長い年月の間にはそれ相応に変わることのたとえ。
◇猪武者
むこうみずに敵に突進する勇者、無鉄砲な人。猪の直進する性質からたとえたもの。
◇山より大きな猪は出ぬ
そんなことはあり得ないと、話があまりに大げさなときに言う言葉。また、入れ物よりも大きな中身などあり得ないというたとえ。その猪が住んでいる山より大きいわけがないという意から。
◇猪突猛進
前後のことを考えずに猛烈な勢いで突き進むこと。周りへの配慮や反省なしにがむしゃらにやり抜くこと。イノシシが前後左右を見ずにまっしぐらに突進する様から。
◇猪見て矢を引く
事が起こってからあわてて対策を講ずること。
◇豕を抱いて臭気を忘る
自分の欠点や醜さは自分ではなかなか気づかないものというたとえ。豕は臭いものだが、豕をかかえている本人にはその臭さがわからないことから。「豕」は猪の古称。また、豚のこともいう。
◇遼東の豕
世の中で知られているようなことを、自分だけが知っていると思い込んで得意がることのたとえ。
◇馴染みては猪の子も可愛い
どのようなものでも近くにいて慣れ親しむと情が移ってかわいく思えるということ。
◇猪口才
差し出がましいこと、小才があってなまいきなこと。
◇しし食ったむくい
悪いことをしたり、いい目を見たりしたために受ける災い。美食や快楽の後に降りかかる同情の余地のない悪い報いのこと。「しし」とはイノシシやシカの肉のことで、昔は神聖視したため、食べると罰を受けるとされていた。
◇封豕長蛇
貪欲で残酷な国、人、またはその行いのたとえ。