2021年4月15日・5月1日号(第824号)

公共サービスにもっと投資を!

2021春闘

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府本部は、エッセンシャルワーク(なくてはならない仕事)としての公共サービス職場の重要性を広く市民に訴えるため、「公共サービスにもっと投資を!」街頭行動を展開。府本部各ブロック協議会とも連携して3〜4月に街頭行動を実施している。

府本部は3月12日、河原町三条で自治労の2021春闘全国統一行動日にあわせた「公共サービスにもっと投資を!」街頭行動を実施した。

この取り組みは、自治労の春闘期の全国統一行動として、「エッセンシャルワーク(なくてはならない仕事)」としての公共サービスの重要性と存在価値を社会全体に浸透させることや公共サービス拡充の必要性を訴えることを目的としている。

コロナ禍での取り組みとなることから、自治労が作成したアピール動画を流しながら、公共サービス職場の現状を訴えるチラシ入りのポケットティッシュを配布するサイレント行動として実施。「人員削減が続き、コロナ禍で担う業務が過重になっても公共サービスを止めることはできない。公共サービスで働く者の処遇改善やサービス提供のための十分な人やお金の確保が、住民のみなさんの命と暮らしを守ることにつながる」と訴えた。あいにくの天候ではあったが、立ち止まって動画に目を止める市民やポケットティッシュの中のチラシを見つめる市民もいた。

府本部は、3〜4月にかけて府内各ブロック協議会にも街頭行動を要請しており、4月7日には南部ブロック協議会がJR宇治駅前でアピール行動を行った。引き続き各ブロック協・各単組のご協力をお願いしたい。

職場を点検し人員確保につなげよう

2021現業・公企統一闘争

★基本的目標

自治体現場力の回復による質の高い公共サービスの確立

自治労は、2021現業・公企統一闘争を第1次(5月〜6月)、第2次(9月〜10月)の2つの闘争ゾーンを設定して通年闘争として取り組みを進めている。この時期にはすべての単組で職場点検を実施し、人員確保を勝ち取るため、要求書を提出しよう。

府本部は3月17日、2021現業・公企統一闘争に向け第1回闘争委員会を開催。基本的な目標や重点課題、闘争スケジュール等について確認した。

第1次闘争ゾーンのこの時期は、4月の人事異動で職場に欠員が生じていないか、時間外労働や休暇・代休の取得状況、長期求職者の数など、職場の人員配置状況を点検しよう。点検した内容から問題点を要求書にまとめ、人員確保につなげよう。

【重点課題】

@現業・公企職場の直営堅持
A質の高い公共サービスの確立にむけた新規採用
B再任用職員を含めた技能労務職員の賃金改善の取り組み強化
C現場で培った知識・経験を活用した政策の実現に向けた労使協議
D災害対応や感染症対策など危機管理体制の強化
Eコンセッション方式導入や安易な事業統合の阻止
F業務上必要となった資格取得に係る公費負担の徹底
G定年後も働き続けられる職場の確立
H会計年度任用職員の処遇改善
I公務災害撲滅にむけた当局責任の明確化
Jすべての労使合意事項に対する協約の締結

【第1闘争ゾーン】

2〜4月 職場点検
5月24日〜6月3日 要求書提出ゾーン
6月4日 回答指定基準日
6月4日〜10日 交渉強化ゾーン
6月11日 全国統一基準日
7月 協約締結強化月間

署名にご協力を

また自治労は、地域住民に欠かすことのできない公共サービスを提供している現業・公企職員が安心して働き続けられる職場づくりと労働条件の改善を求め、総務省に対する署名行動に取り組んでいる。「自治体現場力による質の高い公共サービスの確立と職場環境・労働条件の改善を求める署名(第2次集約:6月20日)」にすべての組合員の協力をお願いしたい。

身につけておきたいビジネスマナーとコミュニケーション

新社会人となったみなさんへ

「ビジネスマナーって堅苦しい、規則のようなもの」と思っていないだろうか?「ビジネスマナー」は、ビジネスを円滑に進めるための潤滑油。会社では、年齢や価値観、経験などが異なる人々が働いている。「ビジネスマナー」は、そんなさまざまな人へ敬意を示すことができる。もし「ビジネスマナー」ができていなければ、「あいさつもできない人」、「失礼な話し方をする人」など、あなた自身の評価を下げるだろう。また、会社の評価を下げることにもつながる。「堅苦しいもの」「規則」と考えず、身につけて「自分の武器」にしよう。新入社員のうちに身につけておきたい5つのビジネスマナーを理解しておこう。

五つのビジネスマナー

・〈身だしなみ〉

「身だしなみ」とは、相手に不快感を与えない服装で、相手に対する敬意を表す。清潔感が感じられる髪型、袖口・襟元に汚れがない服装など、整った身だしなみは相手に好印象を与える。見た目は相手に与える印象を大きく左右するので、清潔感のある身だしなみを心がけよう。

・〈あいさつ〉

人間関係の第一歩はあいさつといえる。その場の状況にあった「あいさつ」をし、コミュニケーションのきっかけを作ろう。あいさつは、「あ:明るく」、「い:いつでも、誰にでも」、「さ:先に(自ら先に)」、「つ:続けて」を実践しよう。そして、「笑顔」と「アイコンタクト」も忘れないように。「おはようございます。『今日は良い天気ですね』」などのように、プラスαの言葉を添えるとなお良いだろう。

・〈立ち居振る舞い〉

背中が丸まっている、片足に重心をおいて腕を組むなどの姿勢は良い印象を与えない。背筋をしっかりと伸ばそう。また、頭をペコッと下げるだけのお辞儀は、丁寧さに欠けるので、美しいお辞儀を心がけよう。

・〈言葉遣い〉

相手に敬意を持っていても、ぞんざいな言葉遣いでは誤解され、不信感を与える。敬語は付け焼き刃ではなかなかうまく使いこなせない。日ごろから正しい敬語を使い、身につけておこう。

・〈約束を守る〉

「約束を守る」とは、例えば「納期を守る」、「時間を守る」、「言ったことを守る」ということ。約束を守らない人は、誰からも信頼されない。約束を守り、周囲から信頼される行動をとろう。

「ビジネスマナー」は仕事をするうえでの「基本のキ」と考え、新入社員のうちに身につけておこう。

仕事で重要になるコミュニケーション

仕事を進めるうえでは、「コミュニケーション」も重要だ。新入社員として特に意識したい「コミュニケーション」は、「指示の受け方」や「報連相」だ。

・〈指示の受け方〉

指示を受ける時に、メモをとらない、返事がしっかりできない部下に対して、上司は不安になるのでは。不安にさせないためには、「呼ばれたら元気よく『はい』と返事をする」、「指示内容をメモする」、「不明点を確認する」、「指示内容を復唱確認し、理解したことが合っているかを確認する」を実践しよう。

・〈報連相〉

「報連相」とは、「上司からの指示に対して経過や結果を知らせる」、「知らせた方がいいと判断した情報を関係者に伝える」、「判断に迷う時や他人の意見が欲しいときにアドバイスを仰ぐ」こと。

「報連相」をすることで、関係者と情報共有ができ、その結果、チーム力を高め、会社を強くする。また、ミスを事前に防ぐこともできる。自ら「○○の件でご相談したいのですが、今よろしいでしょうか?」と、相手の都合を聞いてから報連相を実践しよう。

伝える際は、「『過程』からではなく、『結論』から」、「『主観』と『事実』を切り分けて」、「『誰が』や『何が』、『どこが』などの主語を確認しながら」、「一文を簡潔にして(ワンフレーズ・ワンメッセージ)」、「『こそあど言葉』を多用せず、『具体的な名称』を使って」話すとよい。

新入社員として、まずは自身ができる行動をすることで、周囲から信頼されるようになる。周囲から信頼される第一歩として、「ビジネスマナー」と「コミュニケーション」を身につけよう。

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