2021年9月15日・10月1日号(第830号)

政府の無策に抗議し政党要請

自治労大会の決議受け実施

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自治労本部は8月25・26日、第95回定期大会を開催。コロナ禍で住民の命と暮らしを守るために奮闘する全国の仲間の厳しい職場環境が多くの県本部から発信され、「新型コロナウイルスに対する政府の無策に抗議し、公立・公的医療機関をはじめとした公共サービスの拡充を求める決議」(2面)を採択した。

自治労はその決議に基づき8月27日、立憲民主党・国民民主党および社会民主党に対し緊急政党要請を行った。緊急要請の趣旨を説明するとともに、先日の「明かりははっきり見えている」という菅首相の発言に対して、現場で奮闘する組合員を代表して強い憤りを伝えた。

また病院現場の状況を報告し、「感染の急拡大にともない、野戦病院や酸素ステーションの設置が検討されているが、すでに限界を超えて対応にあたる自治体病院では、さらに医療従事者が派遣されることに不安を覚えている。また、コロナ対応の手当である防疫等作業手当が支給されていない保健所もあり課題が多い。人事院勧告で一時金の引き下げが勧告されたが、現場に寄り添うメッセージもなく医療職の仲間は強い不満を抱いている。さらに、自治体病院の再編・統合が地域によっては現在も進められているが、この間の新型コロナウイルスへの対応をみれば、公立・公的病院の充実が必要なことは明白だと指摘した。

立憲民主党の福山哲郎幹事長は、「決議はかねてより立憲民主党が訴えている内容と一致している。この間の自公政権により、必要なところへの配置が削減されるなかで新型コロナウイルス感染症がおこり、ひずみと負担が現場にのしかかっている。首相の発言が象徴的であるように、国民感覚からはずれた政権に、国民の生活と命は任せられない。国を立て直すつもりで準備をおこなっている。決議をしっかりと受け止め、臨時国会の召集を要求し、論戦のなかで現場の声を伝えていきたい。現場の声を一番わかっているのは自治労だと思っている。地域で疲弊しながらたたかっている組合員の皆さんのご苦労に報いられるよう、がんばっていきたい」と述べ、引き続きの協力を訴えた。

最後に、自治労から「地方と都市部では医療資源は異なり、地方では公立・公的病院に頼るところが大きい。公共サービス労働者として住民の暮らしと命を守るのは責務だが、現場が耐え難い状況になっているのも事実。現場感覚に基づいて、何とか力を合わせてこの難局を乗り越えていきたい」と述べ、要請をしめくくった。

保育職場の課題と可能性を学ぶ

2021京都保育集会

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府本部社会福祉評議会は8月22日、京田辺市商工会館で、2021京都保育集会を開催した。

冒頭、寺田議長があいさつ。次に自治労社会福祉評議会保育部会長の徳田武史さんが「コロナ禍の保育をめぐる情勢と課題」と題して保育職場の課題と可能性についてオンラインで講演した。

徳田さんは「感染防止対策で業務が増え、感染の不安も重なり相当なストレスがかかるが、楽しく保育ができる方法を考え、モチベーションを持ってほしい。公立の保育士は行政の職員でもあり今後の保育を担っていく役割も持っている。コロナ禍だからこそ公立の役割を考える時期。保育の質に応じた待遇改善にするために、会計年度任用職員も組織化して声をあげて解決する組合運動を」と話した。

後半は、講演の内容を踏まえ、参加者で意見交換。感染の不安を抱え、消毒などの業務が増えていることや、行事の実施を試行錯誤している現場の声が出された。制限されることが多い中、親や保育士がしていた身支度を子どもにさせてみたらできたという新たな発見も報告された。

徳田部会長は「コロナだからできないと決めつけないこと。これを大事にしたいという話が今だからできる。話をする機会をつくることが大切」と助言した。

組合員のメリット活用を

府本部青年部・マネープラン学習会

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府本部青年部は8月19日、ハートピア京都にて、「組合員のためのマネープラン」と題した学習会を開催。対面とZOOMを活用したウェブ参加のハイブリット式で行い、8単組18人が参加した。

冒頭、垣内龍人青年部長より学習会の趣旨説明をかねて主催者あいさつ。講師には、久米真人全労済自治労共済京都府支部事務局長(ファイナンシャルプランナー)、橋迫直樹全労済自治労共済京都府支部事務局員を迎えた。

講義では、じちろう共済とはなにか?という基礎から説明を受けた。じちろう共済は民間の医療保険や生命保険と違い、組合員だけが加入できる助け合いからなるもの。そのため経費を抑えることができ、コスパの良いサービス提供ができているということを強調した。

また、長期共済について、現在の銀行預金の利率をはるかに上回る金利で、早くから細く長く続けることで大きく増やすことができる積立金だと説明を受けた。

参加者からは、じちろう共済は組合員同士がお互いに助け合い、組合員がより生活しやすい環境づくりを担う手段の一つだということがわかり、将来設計をする上でとても参考になったと感想があった。

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